「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考  〜感性キッズとそのまわりの大人たちへ〜

2020年7月よりHSCちゃんを育てるHSP母のコラムを
15名のメンバーで日替わりでアップさせていただきます。

さまざまな立場からの、さまざまな年齢のHSCちゃんの子育て現場レポをどうぞ。

 


今回は最近読んでいる本のご紹介です。

「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考

(画像クリックでAmazonに飛びます)

 

近所の書店で平積みされていた鮮やかな黄色の本。

「13歳からのアート思考」、

「自分だけの答え」が見つかる‥、

と今の自分にピンとくる言葉が並んでいるので手に取ってみました。

 

面白い本でした!

アートを通してものごとの見方にフォーカスした本なんて、新しいなぁとしみじみ。

 

ここ数年、私はずっとやりたかったけれどできていなかった習い事をしたり、好きなように生きていく序章みたいな動きをしています。

 

絵は得意じゃないけれど、水彩画もやってみたことの一つ。

正解はないし、うまい下手を気にせず自由に描けばいいのに、ついつい「これであってる?」と長年の正解探しのクセが顔を出してくるのです・・・。

 

この正解探しのクセは、子育てや仕事やらあちこちで面倒を引き起こしてくれるんですよね(汗)

 

この本は、私のように正解探しをしがちな人、自分のものごとの見方に気付きたい人におすすめです。

感性豊かな子供たち、洞察高めのHSCちゃんの自由な感性に触れる大人たちにも、ヒントがあるかもしれません!

一部ご紹介していきますが、興味がある方はぜひ書籍で読んでみてくださいね。

 

 

■「ピカソの絵にダメ出しをしてみる」授業

この本でいわれるアート思考とは、

自分だけのものの見方で世界を見つめて

自分なりの答えを作り出し

それによって、新しい問いを生み出す

 

という、アーティストが作品を作る過程でしている思考のことです。

 

ここ最近、このアート思考が注目されていますね。

先行きが不透明で正解のないこれから、舵取りするのは自分しかいないですから

アーティストのような視点はますます必要になっていくのでしょう。

 

 

 

著者は中学高校の美術教師でもある末永幸歩(すえながゆきほ)先生。

(以下Amazonより転載)

「絵を描く」「ものをつくる」「美術史の知識を得る」といった

知識・技術偏重型の美術教育に問題意識を持ち、アートを通して

「ものの見方を広げる」ことに力点を置いたユニークな授業を展開。

 

生徒たちからは「美術がこんなに楽しかったなんて! 」

「物事を考えるための基本がわかる授業」と大きな反響を得ている。

 

と、生きるためのライフスキルを教えてくれるような先生。

 

 

この本はそんな末永先生がされている授業の体験版。

アート教室の生徒になって、アート思考を体験するワークに取り組んでいきます。

 

この中で展開される授業が斬新です。

 

例えば、巨匠ピカソの絵にダメ出しをする「ダメ出し・アウトプット鑑賞」という授業。

アウトプットするのに正解はないし、何を言っても良い。

となると本の中の授業では巨匠ピカソの絵に対して、もう言いたい放題(笑)

 

自分が感じたことを感じたまんま言っていい場所は、意外と少ないですよね。

 

誰が見ても明らかに「変じゃない?」と共通の認識を持つものに対してのダメ出しは、アウトプットしやすくて盛り上がるものです。

テレビで見ていた変なおじさんだって、そういう意味で最高。

 

ダメ出しアウトプットをすることで「アート思考」でいう、「自分なりの視点」にまず気づけるようになり・・少しずつ自分なりのものの見方がわかってくるのでしょう。

 

ちょうど小学校高学年〜中学生ぐらいからか‥、

周りの意見と自分の意見が違った時に、周りに合わせてしまうこと、ありがちですよね。

 

そのまま大人になって、「私はこう感じるからこう思う」の視点がなく、「みんながこう思うなら、そっちがいいのかな」となってしまったらどうでしょう。

とても心配だけれど、現代は同調して生きている子が多いようです。

SNS全盛期で、自分で物事を考えずに、いいね!を基準に物事を選択してしまっている

と言われています・・・。

 

そんな背景を知ると、「ダメ出し・アウトプット鑑賞」で自分の本質にアクセスする経験、良いかもしれません。

 

本質思考の感性豊かなHSCちゃんの場合は、どこを捉えて何をアウトプットするのか、HSCちゃんファンとしてとても興味深いです。

 

 

■地下世界の冒険に夢中な人たち〜真のアーティスト〜

この本の中で一番気に入ったテーマがこちら。

真のアーティストはこんな地中世界の冒険に夢中な人たち、と先生は表現されています。

 

地中世界は内的世界とも言われますよね。

ほんとうに、私の大好きな世界(笑)

 

ここでは、たんぽぽの花は表現の花で、唯一表に出ている部分。

そして地中には、興味のタネと探究の根っこの世界が広がっています。

 

 

「アーティストは花を咲かそうとは思っていない。

むしろ、地中世界で根っこが広がっていく過程を楽しんでいる」

 

という部分が好きです。

 

 

「何かに夢中になっている姿を見たい(花を咲かせて欲しい)」と親が子供に望むとき、

実は子供の地中世界では、根っこが広がりつつあることも多いんですよね。

 

知らないのは親だけという悲しい現実‥(汗)

 

 

才能あふれるアーティストの方でも、地中世界が自分にとってのホームでその世界から生み出されたものを私たちはみさせてもらっているんだと思うと、もっともっとと言わず静かに応援したくなります。

 

 

ここで忘れてはいけないのは、HSCちゃんたちも小さなアーティストということ。

周りにいる私たちは、目で見える形にとらわれることなく、彼らが安心して地中世界の冒険をつづけられるよう見守っていきたいですね。

 

 

私たち大人も、自分自身の遊びを楽しみながら・・正解のない道をドライブしていけるような思考にアップデートしていきましょうね・・!

 

今日は末永幸歩先生の「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考 から感じたことを思うままに綴らせていただきました。

 

前回のコラム➡敏感で繊細なHSCの居場所探し〜行き渋り・ドタキャン〜

 

 

writer: 阿部るみ

・HSP/HSCメッセンジャー


photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)

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