HSCちゃんの嵐の反抗期!そのあとに・・・

2020年7月よりHSCちゃんを育てる専門家でありHSP母のコラムを
15名のメンバーで日替わりでアップさせていただきます。

さまざまな立場からの、さまざまな年齢のHSCちゃんの子育て現場レポをどうぞ。

 


 

中学2年生の半ばから始まった長女の反抗期は、

控えめに言っても激しいものでした。

ジェットコースターのように上がったり下がったりする機嫌、

世の中や先生、同級生に対する不平不満、母である私の短所への容赦ない指摘。

 

目が覚めた時から寝るまで、家にいる間はほぼ不機嫌でした。

歩くときはドスドスと音をたて、大きなため息を何回もつく。

返ってくる言葉は「は?」「で?」「何が言いたいの?」。

話を聞いてほしいときは穏やかな声色で話しかけてきて、感想や意見を求められる。

油断してちょっと言うと、私の短所の指摘時間スタート。

毎日修業をしているようだなと思っていました。

 

一方、学校ではそんな様子はおくびにも出さなかったようで、

担任の先生曰く「本人も周りも思春期で難しい時期なのに、

自分でバランスをとっている様子が素晴らしいと思います。」

………誰のことですか………。

 

 

ピークは中学3年生の夏から秋の終わりにかけて。

口から出てくるのが罵詈雑言の域に入り、

妹(非HSC)への八つ当たりも増えました。

私の堪忍袋の緒が切れ、取っ組み合いのケンカに発展。

お互い泣きながら怒りをぶつけあい、

その後長女の愚痴を深夜まで聞くことが何回もありました。

 


photo:長束加奈

 

 

 

そんな日々が変わるきっかけになったのは、

その年の冬に受講した皆川公美子さんのHSPメッセンジャー講座でした。

HSPを深く知り、自分自身を振り返る講座のなかで気づいたふたつのことが、

長女との関係を好転させてくれました。

 

1つ目は境界線問題。

私は怒りを出すのが下手でした。

相手の感情や、行動に至るまでの経緯がなんとなくわかってしまう時、

ほんとうは傷ついていても腹が立っていても、仕方ないなで終わらせてしまう。

相手がHSCで、自分の子どもだとなおさら。

長女の痛みを自分事のように感じ、しんどい思いをしているのだから、

自分は抑えなきゃいけないと思っていました。

そして、そのことに無自覚でした。

 

2つ目は愛着障害。

知らず知らずのうち、長女にかけていた「そんなこと言ったらダメ」

「世の中で通用しない」「相手にイヤな思いをさせるよ」。

すべて私が母から言われていた言葉でした。

母は、いつも悲しそうな顔をしている人で、

私自身を肯定することを言われた記憶がありません。

どうしても聞いてほしくて話をしても、「あなたが悪い」で終わりました。

それを自分の育児には持ち込むまいと頑張ってきたのですが、

長女に対して、そんな態度でも肯定してもらえていいよね、

HSC全開で生きていけていいよね、との嫉妬に似た感情が奥底にあったのでした。

 

ずっと長い間フタをしてきたその想いや、

相手の感情や事情を最優先し、我慢に我慢を重ねた末の怒りの前では、

学んでいた傾聴も、感情をフラットにするためにその場を離れることも、

深呼吸してみることも、すべて吹っ飛びました。

突然怒りを爆発させてきたり、呪いに近いような言葉をかけられ続けたらイヤですよね。

長女の反抗期を激しくしていたのは私。

せっせ、せっせと火に油を注いでいたのは私だったのです。

 

怒りを小出しにすることを許可したり、

自分の母との過去を振り返って、悲しくて辛くて苦しかったのだと認めたら

気持ちに余裕が出てきました。

長女にどんな時でもあなたのことが大切だと伝えつつ

「はい、限界を超えましたー!本日はここで終了してもらえると助かります」

「毎日気分がジェットコースターで大変だね」

「母親も一人の人間。そこまで言われると傷つくよ」などと言っていたら

「言いすぎてごめんなさい」と小声で、しかも棒読みでしたが(笑)

謝ってくるようになりました。


photo:長束加奈

 

 

高校1年生になった長女は、

あのときは何かがおかしかった。

身体の変化に伴うイライラだと頭で理解していても、感情がついてこない。

周りの子たちも中二病で、変な方向に自己顕示欲を出してきた。

なのに、相手の言葉で話したら通じるのだな、

本質を大切に思っている人はまだ少数などはわかっている。

自分の現実とわかっていることの落差がありすぎてしんどくて、

目にうつるものすべてに腹が立っていた。

と反抗期について話してくれました。

 

私が母から言われていて、一番傷になっていた「人に嫌われるよ」。

これを長女に言っていなかったか、ドキドキしながら聞いてみて、

大丈夫だったとわかったとき、

呪いのような言葉をかけていたのは反抗期限定だったとわかったときは

全身脱力しました。

 

 

激しい反抗期になったのは、長女のなかでの落差が大きかったこと、

受けとめる私の内側が整っていなかったこと、

夫が単身赴任中でブレーキ役が誰もいなかったことが理由だったと思います。

自分の母に対する怒りや悲しみを昇華した今の私なら、

反抗期を軽くできるかな。楽しめるかな。

タイムスリップして体験できるとしても、やっぱり1日だけでいい(笑)。

でも、貴重な時間だったねと長女とふたり言い合える、

そんな振り返り方ができるようになってホッとしています。

 

これから反抗期を迎えるHSCちゃんとママが、

笑いながらその時期を越えていけますように。

 

 

 

 

※皆川公美子さんのブログ とてもわかりやすいです。

境界線問題

https://ameblo.jp/kumikokkkn/entry-12547668867.html

 

愛着障害

https://ameblo.jp/kumikokkkn/entry-12459333720.html

 

 

 

◆前回のコラム
HSCちゃん、父との会話で才能を磨いていく

 

writer:  村上泰子(16歳女子、12歳女子の母)

・アロマメディテーション セラピスト
・Webライター
・Facebook:https://www.facebook.com/yasuko.murakami.311

 


photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)

・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka