2020年11月24日
リサーチャー/大田洋子さん
(Zoomにてインタビュー)
リサーチャーという仕事をご存知ですか?
企業の課題を解決していくために、どのようなリサーチを行うべきか考案し、情報を収集、分析します。
マーケット(市場)のニーズがどこにあるかを探り、ヒット商品を陰で支えているのもリサーチャーです。
そのリサーチャーを個人でなさっているのが大田洋子さん。
世の中にある莫大な情報のなかから、自分にフィットしたものを見つけ出してくれます。
HSCちゃんママからも、居場所を探してほしいなど、多様な依頼があるそうです。
洋子さんに、リサーチはどうやってするのか、どんなことに活用できるのかなどについてインタビューさせていただきました。
―――「まあ、これでいいか」ではなく、「うん、これだ!」。日常のなかで、そう思える情報に出会える確率は低いですが、洋子さんのリサーチサービスでは一気に高まります。どのような手順でリサーチなさっているのでしょうか。
大田洋子さん:まずヒアリングから始まります。ご依頼内容に基づき、いくつか質問させていただきますが、雑談のなかで、言葉の端々や背景にみえるものを感知し、「こちらの方向かな」をつかんでいます。どの段階のどんな情報をほしいと思っていらっしゃるのかも、何となく感じ取ります。
―――何となく感じ取る。ご自身もHSPである洋子さんならではですね。
大田洋子さん:たくさんのHSPさんと同じように、言いにくいこと、言いたくないことは表情や口調で察知して、無理にお聞きしません。その方が本当は何を欲しているのか、価値観はどんなものか。そこを大切にしながらヒアリングします。
例えば、お花が好きだとお聞きしたら、惹かれるのは生花、ドライフラワー、観葉植物どれなのか。触るのがいいのか、見るのがいいのか。ひとつのことをいろんな方向から見ていきます。そのうち、ここが深堀りするところだなとわかってきます。
―――ひとつの言葉からイメージする力がすごいですね。舵取りは自分でしつつ、右には○○が、左には△△がありますよと言ってもらい、本当に行きたい方向を一緒に見つけることができそうです。ヒアリングの次は、何をなさるのでしょうか。
大田洋子さん:キーワードをいくつか組み合わせてリサーチします。
おおまかに広いところから探し始め、似たような内容しか上がってこない場合は、検索する言葉を連想ゲーム的に変更。
次にポイントをしぼって情報を数十件にし、横並びにして違いをみていきます。
―――数十件の情報……。それだけでクラクラします。
大田洋子さん:そうなんですか。私は多ければ多いほど嬉しくなります。
一日中リサーチだけしていいよ言われたら、10時間ぶっ通しでも喜んでできる(笑)。
―――天性のリサーチャーですね(笑)。「横並びにして違いをみる」について、くわしく教えていただけますか。
大田洋子さん:この情報はあうだろうか?これを選んだとしたらその先はどう進むだろう?その時に必要な情報は?と、あらゆる方向にアンテナをたてて、違いを見極めます。そうやって情報を選択しながら、さらにご依頼いただいた方の今後やりたいことや行きたい方向とつながるかを、しっかりと確認。本当に必要なものだけ残します。
―――莫大な情報に触れていらっしゃいますが、上がってきた情報が必要か否かは、どうやって判断しているのでしょうか。
大田洋子さん:精査や取捨選択は瞬時にしていると思います。マッチングの強みがあると言われているので、そこを使っているのかな。そういえば誰かの投稿を見ていても、この人はこの方面が好きなんだな、じゃあこれがマッチするだろうな。ああ、これは好きではないんだ、ではあれの方が好きかななど、自然と浮かんでいます。
―――元から持っている強みを日々磨いているから、瞬時に判断できるのですね。リサーチするうえで、心がけていらっしゃることはありますか。
大田洋子さん:本当に欲しかった情報が手に入ると、滞っていた道が前に進み始めます。
「自分で選べるんだ」「選択肢はひとつじゃないんだ」との安心感と一緒に、ご依頼いただいた方の可能性がひらいていくきっかけをお渡しできたら、と考えています。人によって選びやすい情報量は違うので、お渡しする際は、そのあたりのバランスにも気をつけています。
―――HSCちゃんママからの依頼も多いそうですが、どのような内容をリサーチなさいましたか。
大田洋子さん:感想のブログ掲載をOKしてくださった方たちのことを少しだけお話させていただきますね。フリースクールや高校進学について、習い事、お住まいから通える範囲での相談できる場所、支援してくれるところなどのリサーチをしました。今の現状を変えたいと思っている方からのご依頼が多いです。
―――現状を変えるために、情報はとっても大切ですよね。
大田洋子さん:そうですよね。今ではないけれど、HSCちゃんが動きたくなったときにすぐ情報を渡せるようにとご依頼いただいた方や、現実が動いたことで視点が違ってきたからとリピートしてくださった方、本質はそっちじゃなかったと気づく方もいらっしゃいました。
―――最後に、HSCちゃんとママへのメッセージをお願いします。
大田洋子さん:いくつかの選択肢があるとわかるだけで、気持ちに余裕と安心感が生まれます。ママがゆるんでいられたら、その雰囲気はHSCちゃんに伝わりますし、ママにもご自分の人生を楽しんでほしいです。世の中の常識や周りにあわせず、HSCちゃんとママの感性を信じて情報を集めたら、可能性は無限大。ぜひ「他人の基準」ではなく「自分で選ぶ」体験をして、望む未来を手にしてほしいと思います。
・大田洋子さん
ブログ
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◆前回のコラム
HSCちゃん、父との会話で才能を磨いていく
writer: 村上泰子(16歳女子、12歳女子の母)
・アロマメディテーション セラピスト
・Webライター
・香りは人生の羅針盤 自分の本当の気持ちがわかるアロマメディテーション
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