敏感で繊細なHSCの居場所探し〜行き渋り・ドタキャン〜

2020年7月よりHSCちゃんを育てるHSP母のコラムを
15名のメンバーで日替わりでアップさせていただきます。

さまざまな立場からの、さまざまな年齢のHSCちゃんの子育て現場レポをどうぞ。

 


 

皆さん初めまして。

私はHSPメッセンジャー講座で学んでいる母です。母になり14年。

HSP母の視点から経験談など書いていきます。

 

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HSCの幸福度は心地よい居場所をみつけられるかどうか」

 

ということは、以前からHSP/HSCプロデューサーの皆川公美子さんも仰っているけれど

本当にその通りと共感しています。

 

自分にとって居心地が良い環境だと、安心して自分の力をスムーズに発揮できる。

居心地の良さを感じない環境だと、周囲の刺激に気を取られて、本領発揮できないこともある。
同じ人間なのに、不思議なものです。

 

感受性豊かなHSCこそ、自分のいる環境がだいじ。

環境が自分にフィットしていると、そこにいる自分が好きになる、
自分にできることを差し出す、自分を高める・・のサイクルが整い、
物事がコロコロコロ〜とよい方向へと好転し始める。

 

このひろーい世界中から、我が子に会う心地よい居場所を探していきませんか。

photo: 長束加奈

 

 

行動する時に起こる敏感性をあたたかく包み込む

 

「子供の心に響きそうなもの、ないかな〜」

HSCの子育てをしていて、日頃から気に入りそうなイベントなど情報収集をしています。

 

我が家の長男は聴覚が敏感。
行くことのできる場所が限られているし、さらにストライクゾーンも狭め。
イベントだと花火やお祭りなど人が集まるもの、
習い事だと武道や声出しをするスポーツは耳を塞ぎたくなるので難しいです。

こじんまりと落ち着いた雰囲気で、内容は本物志向なもの。

そしてそんな場には、似たような子供たちが集まるせいか居心地も良さそうです。

 

そんな日常なので、子供から

「ここに行きたい!」

と珍しく言われた時には、張り切ってしまう私。

 

 

「楽しみだね〜」

「いい感じだね」

 

とワクワクしながら申し込む。

私が張り切っている様子が伝わるとプレッシャーなのか、

一気にやる気をなくすので平静を保つ。

 

迎えた当日、出かける支度をして

しばらくしたころ、固い表情で言いづらそうに

「やっぱり行けない」と。

「あれーーー、そうなの??(えーー!!滅多にない機会なのに)」」

 

不安が強いのは昔からだけれど、今回はいけると思ったのに・・。

表情を見るとわかる。もう気持ちは変わらない決意のあらわれ。

「仕方ないねぇ」とキャンセルの連絡。

とてもとても残念な瞬間です。

 

似たようなご経験がある方、いらっしゃいますか?

 

 

 

悪気はなく、適当な気持ちで「行きたい」とも

「やっぱり行けない」」とも言っていないのは重々承知。

けれど、

「やっと楽しそうな場所をみつけて、行くところまで漕ぎ着いたのにーー!!」

という母の心の叫びは未消化のままつもっていくのです。

(ここだけでは叫ばせてもらいます)

 

こんな経験を幾度となく繰り返して今に至ります。

 

「私はなんでこんな不毛なやりとりばかりして、一体何に執着しているのだろうか・・?」

と断られるたびに、虚しい気持ちになるのは数えきれず。

それでも繰り返す。

20回投げて1回か?いや、それ以上投げているはず。

それぐらい低ーーい打率なんだけれど、当たった時の満足度は最高。

そのために、また世の中にある息子のアンテナがキャッチしそうな、マニアックで面白そうなものを探す日々。

 

 

そして「やっぱり行けない」の言葉の内側には、

 

 ・対人不安が強いのでとにかく緊張する、とか

 ・自分が行っていい場所なのか不安

 ・本当に習う意味あるのかとか

 ・体験レッスンでは少人数だから良かったけれど、人が多く、着替えのロッカーもバタバタ落ち着かず耐えられない

 ・大声で声出しをされそうで怖い

 

と、もう、とてつもなくいろいろな気持ちが詰まっていることを知った時は

驚いて、以来、感情的にならずに落ち着いて対応できるようになってきました。

 

 

こんなたくさんの気持ちを噛みしめながらの「やっぱり行けない」。

 

これを言うことで、私や周りの人がどんな気持ちになるのかを察している。

そう察する時にまた敏感性が働いてしまう。

だからこそ、伝えてくれた「やっぱり行けない」は貴重な言葉。

 

HSPについて知らない人は、
HSCがこんなにも考えて行動してしまうことは理解できないことでしょう。

表面だけをみて、甘いとか心ないことを言うかもしれません。

 

けれど、甘えでも怠慢でもないことはHSCと身近に接する理解者ならわかっていること。

 

世の中に理解が広がって、
HSCにとって少しでも安心の場が広がるとよいなぁと思います。

 

 

成長とともに自分の扱い方ができるように

 

かつては「やっぱり行けない」が続き、周りを考えると、
もう約束事をするのは難しいのかもしれないなぁと悩んだこともありました。

 

けれども最近は、「やっぱり行けない」はほぼなくなり、

「行きたくなくなってしまうかもしれない」など、
前もって気持ちを出せるようになったり、断ることにも慣れてきています。

(年齢的に私からの誘いが減ったこともありますが・・)

 

精神的な成長もあるし、HSCである自分の扱い方がわかってきているような感じも。

 

この先、HSCの特徴の敏感性の割合が減り、
場合によっては洞察性の割合がグーンと増すかもしれません。

これからも学びを深めて、現場で対応して^^その時その時の変化を楽しんでいけたら。
そして引き続き、心地よい居場所探しを続けていきたいと思います。

 

 

writer: 阿部るみ

・HSP/HSCメッセンジャー


photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)

・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka