我が子がHSCだと確信した出来事ってなんですか?

2020年7月よりHSCちゃんを育てる専門家でありHSP母のコラムを
15名のメンバーで日替わりでアップさせていただきます。

さまざまな立場からの、さまざまな年齢のHSCちゃんの子育て現場レポをどうぞ。

 



photo: 長束加奈

 

前回、「HSCちゃんの赤ちゃん時代ってどんな感じでしたか?」という内容を書きましたが、今回は、我が子がHSCだと確信した出来事についてお話したいと思います。

 

私は比較的早く我が子がHSCかもしれないと思い始めたのでラッキーなのかもしれません。

彼の言動を観察していると、

「ああ、来た来た!そうそう、その反応はまさにHSC!」

とこちらがニヤけてしまうこともしばしばです。

 

最初は、あまり早くから意識しすぎるとHSCという「レッテル」を親が貼っていくことにつながり、彼の可能性を制限してしまうのではないか?と躊躇していた時期がありました。

そんな中でも「やっぱりHSCちゃんだ!」と確信した出来事を紹介したいと思います。

 

長男は保育園に通っていたのですが、転居により3つの園を経験しています。

最初の園は0歳児~2歳児クラス、次の園は3歳児~4歳児クラス(年少と年中)、最後は5歳児(年長)です。

転居の理由は、私が勤務していた会社が移転になり、通勤時間が長くなることでした。保育園激戦区に住んでいたこともあり、小規模の保育園にしか入れなかったのでこの機会に転居して認可保育園に入れ、多くの友達と関わる機会をつくってほしい、そして私は会社への通勤時間を短くすることで仕事との両立をはかろうと思ったのです。

HSCちゃんには酷ではありましたが、最初の引っ越しのときは、急に家が変わるときっと混乱すると思い、下見に何回か行ったり、引っ越す理由や引っ越したらどうなるかということを話したことはもちろん、引っ越しの作業を一緒に見て、一緒に移動することで彼が理解できるようにしました。そのおかげもあり、比較的混乱なく新しい生活に慣れてくれました。

 

2つめの園ではお友達や先生にも恵まれ、クラスの中心人物として過ごしていたようです。

運動会や発表会ではいわゆる「センターポジション」で前に立っており、去年までそのような場では私から離れなかったのに、一体何があったのか・・・と嬉しいながらも少し戸惑ったことを覚えています。今考えると、よい環境があったから自分を発揮できていたんですよね。

 

そんな楽しく過ごしていた保育園ですが、都会のビルの一角。散歩以外は外に出ることもできないところでした。

住んでいるところも交通の便がよく、出張が多かった私たち夫婦にとっては便利で効率がよく、仕事をする上では申し分なかったのですが、ビルが立ち並ぶ都会。周りを見てもビルばかりの風景。少しずつ違和感が出てきました。

住むところはもっと緑が多くてのんびりしているほうがいいな、子どもたちはもっと自然と触れ合える場所で育ってほしいという思いが大きくなってきました。


photo: 長束加奈

 

そして、偶然にも以前住んでいた地区に物件のご縁があり、引っ越すことを考え始めました。今住んでいるところよりは緑や畑もあってのんびりしている場所。通勤時間は増えるけれど、仕事より大切にしたいことがわかったことで、仕事が続かなければ、それでもいいかも・・・という思いでした。でも長男にとっては、やっと友達とも仲良くなれ、少しずつ成功体験を積み自信をつけてきたところ。

きっと離れたくないんだろうな・・・

 

あるとき、長男に「今住んでいるところと前住んでいたところとどっちがいい?」と聞いてみたら、

 

「今住んでいるところもいろんなものがあっていいけど、前住んでいたところのほうが畑とかあってよかったかな~」

と返ってきました。

 

「もし前住んでいたところに戻ったら今の保育園には通えないよ?」と聞きましたが、問題ない、新しい保育園でもいいという答えでした。その言葉に安心して私たちは引っ越すことに決めました。

 

住むところは決まったのですが、問題は保育園。以前より入りやすくなっていたとはいえ、激戦区であることには変わりなく、おまけに兄弟。兄弟は入園基準のポイント加算があり入りやすい反面、別々の園に決まってしまうと送迎など、親は大変。

 

候補となったのは、新しく開園する保育園Aと以前からある保育園B。

新しくできる保育園Aは新しくてきれいで広々としていて、なにより周りは公園に囲まれていて園庭もある。すべてのクラスが新たに定員まで募集するので入りやすいのですが、反面、年長から1年だけのために転園する人が少ないことが予想されます。

保育園Bは中規模の保育園で同じクラスのお友達も20人ほどいて、これまで通っていた保育園と同規模。次男とは同じ保育園には入れない可能性が高いけれど、学習にも力を入れていて小学校入学の準備もできそう。

 

いろいろ調べていろいろ考えたのですが、長男が自分で納得できるほうがよいと思い至り、私は長男を連れて完成したばかりで園児がいない保育園Aと保育園Bを見学に行きました。

 

2つ見終わって、私はやはり友達がいる保育園Bのほうがいいかなと思っていたのですが、長男にどちらがいい?と聞いてみると、

 

「A保育園に行くよ。あの保育園がいい」

 

意外な答えが返ってきたので理由を聞いてみると・・・・

 

「守られている感じがするから」

 

守られている感じ!彼はやっぱり安心感を求めているんだ!!ああ、なんてHSCらしい答えなんだろう・・・と

感動してしまいました。

 

詳しく聞いてみると、セキュリティがしっかりしていて、庭があって緑がたくさんあって自然が守ってくれる気がする、ということでした。

 

新しい保育園だから、友達がいないかもしれないよ?それでもいいの?と聞いてみると

 

「友達は小学校でつくるからいなくてもいい。それよりもきれいで広くて園庭があって公園がある、あの保育園がいい。」

そう言って自分で選んだ保育園。同じクラスのおともだちは3人しかいなかったけど、新しい園で人数も少ないため、自分の意見を

尊重してもらい、泥だらけになりながら楽しく過ごすことができました。

 

周りからは「保育園を5歳に決めさせるなんて無理じゃない?」と言われたりしたけれど、本人に選んでもらってよかったと思っています。やっぱりHSCには環境が大事!そして「安心感」を求める長男は、やっぱりHSCだ!と思った出来事でした。

 

少し手間がかかるけれど、よく観察して本人がやりたいこと、より安心できる環境づくりをサポートすることで、HSCちゃんの可能性は大きく開いていくんだなと思います。

 

まあ、この楽しかった保育園生活の反動が小学校生活に少し出てくるのだけれど・・・。

そのあたりの話はまたの機会にご紹介しますね。

 

◆前回のコラム

・「HSCちゃんの赤ちゃん時代ってどんな感じでしたか?」
・アーロン博士のドキュメンタリー映画を見に行きました!

 

writer: 鳥井純子(7歳男子、5歳男子の母)

・キャリアカウンセラー
・コーチ・メンター
・HSC/HSPメッセンジャー


photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子 の母)

・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka