2018年1月6日
今日のおススメ美術館は
千葉・佐倉にある DIC川村記念美術館です。
10年以上は前になるでしょうか、
友人が好きだと言ったマーク・ロスコという画家の図録を眺め眺めしていて、
ああ、この絵のホンモノをぜひ見たい!!
生で見たい!!
と思っていました。
千葉・佐倉に
日本で唯一、マークロスコ・ルーム、シーグラム絵画があります。
現代美術画のなかでも最高峰の評価を得ているマーク・ロスコの抽象画は
抽象画家マーク・ロスコの作品が現代美術としては競売史上最高額の8690万ドル(約69億5000万円)で落札された。
出典
というニュースが聞かれるほど、高値の絵です。
~美術館HPより
ロスコがこれらを「絵」ではなく「壁画」と考えたからであり、紙に残されたスケッチからは、複数の作品を間隙を空けずに連続して展示し、まさに壁全体を作品にするような構想があったこともわかっています。また、雲のような色面は姿を消し、代わりに深い赤茶色の地に表れたのは、赤、黒、明るいオレンジのいずれかで描かれた窓枠のような形でした。とはいえ、それは現実の窓ではなく、いわば概念としての「窓」—赤い広がりとなった彼岸への窓あるいは扉といえるものです。そしてそれは閉じたまま、あちら側の世界とこちら側の世界の境界を示すのみで、あちらへ踏み入ろうとする私たちの意志を拒むように見えます。あるいは、乾いた血を思わせる色合いや、薄く何層にも塗り重ねられた独特の絵肌におどろおどろしさを感じる人もいるでしょう。ところが、しばらくこの壁画群に囲まれていると、まるで自分の意識が赤く染まるよう感覚を覚え、やがては深い内省をうながされるのです。
こちらはDIC川村記念美術館には収蔵されていませんが、
このようにカラフルな絵も存在しています。
(インターネット上の画像を拝借しました。)
マーク・ロスコの絵を前にすると、
そこは祈りの場となり、
最低でも1時間はそこにすわっていたくなる、と誰かが
書いていました。
さてね、マークロスコ・ルームのことばかり書きましたが、
DIC記念美術館には他にも様々な絵があります。
常設のコレクション。
レンブラント。
印象派とエコール・ド・パリ
抽象派とダダ・シュルレアリスム
フランク・ステラ
近世・近代の日本画(橋本関雪画伯の絵がすばらしい)
現代日本美術 等々
特に何時代の絵を集めてあるとか
どの画家の絵を中心にしてあるとか、
そういうのではありません。
けれど、11のお部屋がそれぞれの時代の絵画を
もっともひきたてるように設計されていて、
すばらしい。
コンサートができるように設計された展示室も
あります。
レオナール藤田やピカソの具象絵画、
レンブラント、ジョルジュ・ブラック、ヴァントンゲルロー、
マックス・エルンスト、マグリット、ポロック等々
様々な時代の絵、様々な傾向の作家の絵が混在していたように
見えました。
もう、一日でみられるんだろうか~~~というスケールです。
そしてこの美術館には、
さらにみどころ!!
自然散策路。もあるんです。
便利なことに
東京駅からダイレクトに美術館に行けるバスが出ています。
(1日1往復です。所要時間は1時間ちょっと。
行きは東京駅八重洲北口9:55発
帰り 美術館15:30発)
美術館の敷地内に入るとそこには白鳥がくつろいでいます。
収蔵品の量とレベル
美術館の内部の美しさ
美術館の環境
レストランのレベルと広さ
何をとっても申し分ありません。
東京から距離がありますが、
それをカバーしてあまりある素晴らしい美術館です。
何度でも行きたい。
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/