2020年10月17日
今回は、「学校を休むということ」について、お話ししたいと思います。
熱があるわけでもなく、病気でもなくでも「学校を休みたい」と娘が朝一言。
HSCちゃんを知るまで、私の中では、学校は基本毎日行くところで、大人で言うと仕事と同じ位置付けでした。休むと勉強が遅れてしまうという心配もありました。
私の昭和の学生時代は皆勤賞があり、目指していた子もたくさんいた記憶でした。
また、その頃の私は、フルタイム勤務で、「休む=仕事どうする?」という問題もありました。
そんな固定概念から、昔の私はすぐには「休んでいいよ」と言えませんでした。今となってはなんでそんなに頑なだったのかなと思いますが。。
でも、今は学校がいかにHSCちゃんにとっては疲れるところか、分かります。
集団のなかにいる、緊張。
私もそういえば、会社でも気が張っているなあ。
意識しなくても、アンテナがはっていて、知らず知らずのうちに周りの雰囲気などキャッチして気疲れしています。
そして、娘いわく、彼女の大半の気疲れは友達とのコミュニケーションらしいです。
毎日ああいえばよかったかな。こう言ったら、こう思ったかなと反省会。
何かちょっとしたプチ事件があったなら、すぐに分かります。
帰宅後もぐるぐる思い悩んでいます。
そこにパワーがいってしまうから、勉強はもちろん手につきません。
そわそわしてる感じで、また家でも気が休まらなくてといった様子です。
そんなそわそわしている日の夜は「明日休むかも」の一言。
なので、翌朝、「今日は行けない」と言われても、驚かなくなりました。
以前は休み癖がつくんじゃないかなあとか、ずっと休んで行けなくなるのかなあとか、心配が先立っていました。
でも、今なら「休めば大丈夫」と思えます。パワーを回復するには休む時間が必要な時なんだなと分かったからです。
ちなみに、コロナ渦の休校期間中の方が、精神的にとっても安定していました。
そして、娘自身も学校がいかに刺激が多くて、疲れるか分かったと言っていました。
パラボラアンテナをつけたHSCちゃんにとって、刺激過多の学校。
娘はそれにプラスして電車通学なので、
あのぎゅーぎゅーの満員電車の刺激がプラスアルファされ、
余計精神的に疲れているんだなと思います。
それに思春期特有の友達関係の難しさもありますよね。
「HSCちゃんは神経系を休めたら、きっと回復する。ダウンタイムが大事」
そう分かっているから、学校を休むことは当たり前のことになりました。むしろ、長い目で見たら、適度に休んで、心地よく過ごせる術を身につけられてよかったなあと思います。
それに、自分の意思で、休むということを選択できるのは、強い意志が必要ですよね。子供なりに自分で決めて、実行している。そういった意味でも、実はすごいことなんじゃないかなと思います。
ウェルカム「学校を休むこと」。
◆これまでのコラム
・「理想の娘探しの旅」〜HSCちゃんと気づくまで 第5回~学校選び・高校受験
・「理想の娘探しの旅」~HSCちゃんと気づくまで 第6回~自分の気持ちがわからないHSCちゃん