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【登壇報告】静岡市通級指導部HSC研修

2023年8月30日

2023年8月30日

静岡県静岡市の通級指導部のHSC研修にて登壇させていただきました。

(募集してすぐに満席になったというお話をうかがいました。
こんなにHSCの話に興味を持ってくださる時代がきたのか、と驚きの気持ちでいっぱいです)

 

2022年に開催された会(HSP未来ラボ静岡 主催)に参加された先生が熱意の準備を重ねて呼んでくださいました。

・子どもの脳の発達年齢と自律神経

・ストレスとサバイバル反応

・発達性トラウマとポリヴェーガル理論

・HSCちゃんがキレたらどうする具体論

など、

先生方にとって現場が少しでもラクになるかもしれないと思うことを
ありとあらゆる方向からお伝えしてみました。

「HSCの強みを知れたことがうれしい」
と最後に言ってくださる先生がいらして、私自身も嬉しかったです。

HSCちゃんは、安心をセットできると
天才になりますから。

ご準備いただいた先生方、ありがとうございました。

以下、先生方からいただいたご感想です。

先生方からのお声は社会全体で共有すべき貴重な財産と思いますので転記させていただきます。

***

【HSC,HSP の特性や捉えについて】

・HSC の特性をもつ児童に対する見方、考え方がとても分かりやすかったです。

・最近耳にするようになった HSC や HSP のことが学べた貴重な時間でした。診断名ではないことは存じておりましたが、日常生
活での困難さが想像していた以上でした。

・担当しているお子さんに HSC と言われているお子さんがおり、理解をするためにお話を聞けて良かったです。私自身も
HSP の特性に当てはまるものが多く、自分のことを知れたような感覚になりました。自分の特性が分かると、自分と付き
合いやすくなると感じたので今回お話を聞けて良かったです。子どもたちの中にもそういう子がいるかもしれないし、大き
くなってから知るお子さんもいるかもしれませんが、自分のことがわかるというのは大切な視点だと感じました。

・定義はあるけれど、医療では診断されない、約 5 人に1人が存在する HSP をどう捉え、どう扱っていくか考えさせられま
した。つらいと感じている子がいたら、「自分にはこういう性質があったんだ。」と少しでも心が軽くなってくれたらいいと
思います。また、子どものうちは情報量の調節が自分ではできないから、大人の側からのダウンタイムの調節が必要だと
知りました。

・今まで専門家のお話を直接聞いたことがなかったこと。定義や近い領域のお話を併せて聞くことができ良かったです。

・HSC という視点から子どもの表れを捉えることが出来るようになりました。自分に無かった視点でした。

・以前担任した際、HSC の子がいましたが、感受性の高い子程度の認識しかありませんでした。今回、その子がどんな幼
少期を歩み、どんな風に見えているのか、少し理解できた気がします。

・支援の仕方が分かり、対応を考えることができました。 HSC の表出の仕方が子どもによってちがう ということを知り、子
どもと対峙する時の参考になりました。 HSC の特性は、育ち方によって強みや才能になる、が、一番印象に残りました。
心していきたいです。


【HSC,HSP の神経処理について】

・交感神経と副交感神経のお話がわかりやすく興味深かったです。

・その子、その人の表れは、神経処理の深さに起因があるという専門的な話が聞けて、相手や自分を見る見方も変わってき
ました。子どもの顔が浮かんできて、強みを生かせるようにしていきたいです。

・人にはそれぞれ神経処理特性があることがわかりました。自分は HSP 寄りだと思っています。 思い当たる子どもの支援
の参考になりました。 HSC や HSP が種の生き残りの為の作戦というのは意外でしたが納得できました。

・人生の初期に共感的に接する大人がいることが神経土台を発達させる上で重要であることを学びました。

・脳のお話しが興味深かったです。テキストをじっくり読んでみます。

・種の存続のため HSC、HSP が果たす役割は大きかったこと、HSC へのかかわりのポイント、ASD との違いがつかめたこ
とについて学ぶことができました。

・HSC は生まれつきの神経処理特性であり、障害や疾患とは別の捉えであることや特性を理解して、強みとして生かして
いくことができるというと、自律神経には協働調整という働きがあり響き合うことができることをしることができました。

・物事や起きている事象に対してどうしてそのようなことが起きるのか、その脳のメカニズムなども教えていただいたことを
学ぶことができました。

・初めて勉強する内容でした。HSC の特性を知らなければ、わがままなのかな…と捉えてしまっていたかもしれません。お
話の中で、・安心させること・目線を合わせ、落ち着いた声で話しかける・自然体の自分を隠さず全てをオープンできるよ
うな環境を作る等は、今、目の前にある子どもたちの支援にも繋がることでもあり、とても勉強になりました。ありがとうございました。

・生まれつきのものであるということを初めて知りました。そして、「障害」ではなく、医療から診断されるものではないということも初めて知りました。「障害」として名前がつくことやカテゴライズされることが大切なのではなく、特性や個性としてどんなものであるか理解することが大切であると学びました。

【HSC の子への指導、支援方法について】

・寄り添う、安心できる場や空気をつくるが大切だと分かりました。

・声のトーンを落とし、少しゆっくり話すなど、具体的な関わり方もあったので実践していこうと思います。

・見えていないものを想像する相手の気持ちを想う大切さを知ることができました。

・指導する時の話すスピード、声のトーンの大切さを学びました。

・まちがった声かけをしてしまったらどうしようと心配していましたが、先生のお話から伝えたい言葉が浮かんできました。

・幼いころから大人が子供と関わる際、子供が安心感をいだけるよう、共感しながら関わることが大切だということを知りま
した。子供が交感神経が上がるような興奮状態になったときに、低い声で共感的に関わりながら安心感をあたえるとい
うスキルが勉強になりました。

・安心して実力を発揮してもらえるよう、自分を省みながら日々の指導を行いたいと思いました。

・安心感が基盤なんだなと改めて感じました。安心感を子ども(大人も)が感じられていないと、生存を重視する反応が優
位になって、学習には向かう環境が整わないと学びました。

・血液型で例えて下さったように、持ち前の良さを見つけることや指導者は柔軟性をもって観察を続け、ネガティブな思考
の予兆が見られる前に心を休ませ方法を見せる、理解はできるので、言葉でも適切な声かけすることなどが大切だと知ることができました。

・落ち着けたことが成功体験になる、そんな大人の役割を果たしながら、目の前にいる子どもの強みを活かしていけるように、寄り添っていきたいです。

・子供が私をどう見ていたり感じていたりするのか、あまり深く考えたことはありませんでした。心理的安全性を築けるよう、
見直していきたいです。

・1HSC の子は大人の言うことを深く受け取りすぎるということ。大人が安心の状態にいちいちおろしてあげる「安心の練
習」が必要なこと。協働調整(ミラリング)で安心の神経土台を育てることが大事なこと。
2ダウンタイム(刺激量調節)との付き合い方を考えるのは、HSP にとっても死活問題であること。皆川先生もおっしゃっていたように刺激を抑制することにエネルギーを使う。そして自分の気持ちをうまく放出していかなければいけないということ。(今の私は以前よりは副交感神経に入ることができるようになったと思いますが、神経処理特性が違いすぎる人を感じる時に感情の振り幅が大きくなるののを感じます。)
子どもがトラウマ化しないように HSC の子どもと向き合うときには、感情を引き出す言葉を使っていきたいです。

・幼児との関わりの中、HSC の子のことを尊重し、わかってあげること、味方であること、そんな心理的に安全な場所をつくり、安心な存在になれるよう心掛けたいと思いました。五感が敏感なところは、しんどい時もあるが、強みにもなることを幼児にも、また保護者にもわかってもらえるように関わっていきたいと思います。

【感想】
・HSP について理解が深まりました。
・あらたな学びがありました。
・今後の教員人生に生きる研修でした。
・ほとんど知識がない分野だったので大変勉強になりました。

・私も色々思い当たることがあるな、と感じました。大人になるにつれて苦手なものへの緩和がされてきたり、受容してくれる人と親しくなったりしながら生きてきたと思います。子どもたちや親御さんと向かい合う時、それ以外の時でも受容できる人でありたいと思いました。
・今対応に悩んでいた児童が、今回のお話にほぼ当てはまっていたので、大変参考になりました。担任にも伝えようと思い
ます。
・HSC について正しく理解できるよう学べました。
・HSC についての話が聞け 理解が深まりました。
・初めて HSC について詳しく学ぶことができました。
・通級での指導児や保護者だけではなく、自分自身や家族等を見つめる機会となりました。今さらながら自分や親、兄弟、夫、子供、皆がそれぞれの敏感さがあることに気づきました。それはマイナスではなくプラスに捉えようと思いました。
・科学的な部分から見た話もあり、私にとってとてもわかりやすかったし、根拠があって納得できるところが良かったです。
・「20%存在する」という発達やボーダーラインよりも多い存在への衝撃。種の根源に基づく観点。「人」とは何かを考えさ
せられました。
・HSC、HSP の理解がとても深まりました。今後の支援活動にいかしていきたいと思います。ありがとうございました。
・HSC について以前から関心がありました。担当している幼児や保護者に対応して、敏感さや接し方の、難しさを感じてい
たので、正しい対応を知りたいと、思っていました。分かりやすく、理解が深まりました。
・同じ言語関係のお仕事の方とは違い、新鮮な視点からの講話で大変ためになりました。
・子供の心の安定の大事さ、親が常に元気でいられること、いること、子供の気持ちが聞けるような環境をつくることの大切
さを学びました。また、嫌だ。と、思ったことをいやだ!と、言えること 大切ですね。
・自己理解、他者理解が深まりました。児童や保護者への支援の仕方が変わる気がします。ありがとうございました。
・今までやってきたことが、ミラーリングや協同調整であることがわかり、大切さを改めて感じました。
・理解する、そしてかかわる。それにつきるのだということが分かりました。
・HSC を個性と捉えていいということや強みがたくさんあるということ、HSC の子と接するときには心理的安全がとても重
要になることを学ぶことができました。
・本日はありがとうございました。『安心』することが、様々な表れのある子どもたちの達の子持ちの安定に繋がる、という事
だと思いました。
・医療との関係について整理できました。
・自分を知り、対処する力をつけることが、社会に適応する大切なものだと感じました。
・初めて知ることばかりで、お話を聞いたことで、視野が広がりました。

 

ご参加くださった先生方、

そして膨大なアンケートをまとめてくださった先生に心から感謝申し上げます。

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