2018年1月20日
感受性が高く、
繊細・敏感で
とても本質的な子どもたちがいます。
小さい時は
どうしてそんなに泣き止まないの?
どうしてビンの離乳食は全く受け付けないの?
からはじまり
「いつも食べ慣れているお味噌を変えただけで
「まずい、なにこれ」とすぐに気づきます。」
「バスタオルの手触りが悪くなったかえてほしいと言ってきます・・・」
「洋服のタグが全部だめです」
「タートルネックがまったく着られなくて、与える時期を間違えたのかなあと反省しました」
「電車を降りた途端、この町臭い、帰りたいと言われて泣きたくなります」
というお母様がたくさんいらっしゃいます。
お子様本人からは
「学校で自分のことをわかってもらえないのがつらい」
「先生には思ったことを言う人と、思ってないことを言う人がいるんだね」
「くやしい、とうらやましい、は同じ感情なの?」
「好きでもないことに時間を使うのはいや、だから学校に行かない」
「先生が大声で罵声を飛ばすのがたえられない」
「友達が勝ちたいって思ってたらから、ぼくはいいの。」
そういう声が聞こえてきています。
もしかしたらHSC(highly sensitive child)と言われる子どもたちかもしれません。
こちらはアーロン博士が1990年代に提唱した概念で
2002年にThe Highly Sensitive Childというタイトルで、英語版がでました。
明橋大二先生の訳で日本語版がでたのは2015年になってからです。
子ども全体の15〜20%がこの気質を持ち、
(要するに40人学級では6〜8人いる計算になります)
なんと動物のなかにもこの割合で繊細・敏感ちゃんが
いるのだそうです。
◆HSCチェックリスト
次の質問に、感じたままをお答えください。
お子様について、どちらかといえば当てはまる場合、
あるいは、過去に多く当てはまっていた場合は「はい」、
全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、
「いいえ」と答えてください。
1、 すぐにびっくりする。
2、 洋服のタグや布地がチクチクする、靴下の縫い目を気にする
3、 サプライズ、驚かされるのが苦手。
4、 しつけは、強い罰でなく、優しい注意のほうが効果があると感じる
5、 親や先生など大人の心を読む
6、 年齢の割に難しい言葉を使う
7、 いつもと違う匂いによく気づく
8、 ユーモアのセンスがある。
9、 直感力にすぐれていると思う。
10、興奮するとなかなか寝付くことができない
11、大きな変化にうまく対応できないほうだ
12、よく質問をする
13、服が濡れたり、砂がついたりするといやがりすぐに着替えたい
14、完璧主義なところがある
15、他の誰かがつらい思いをしているとすぐに気づく
16、静かに遊ぶことを好む
17、考えさせらえる深い質問をする
18、痛みや空腹に敏感である
19、うるさい場所、大声を出す人などを嫌がる
20、細かいこと(モノの場所や人の外見がかわる)によく気づいている
21、石橋をたたいて渡るような慎重なところがある
22、人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
23、物事を深く考えていると思う
お子様はいくつチェックがつきましたか?
13個以上に「はい」がついたなら、お子様はおそらくHSCでしょう。
しかし心理テストよりも、子どもを観察する親の感覚のほうが正確です。
たとえ「はい」が1つか2つでもその度合いが極端に高ければ、
お子様はHSCの可能性があります。
〜「子どもの敏感さに困ったら読む本」長沼睦雄著 誠文堂新光社より
ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている」
エイレン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版より作成
お子様が敏感なのは育て方のせいではありません。
子どもが悪いのでも、もちろんありません。
もともと、生まれつきそのような敏感気質なのです。
あ、わかる、わたしもそうかも!という方へ
HSP(Highly Sensitive Person)
こちらは病名・診断名ではありません。
あくまでも特徴付けのカテゴリーです。
生きづらさを抱えていても、医学的な概念として認められていない、
あくまでも心理的・社会的なものという位置付けです。
だからお医者さんでもまだまだ知らない先生がたくさんいて、
「お子様はHSCですよ」と見立てるお医者さんはきわめて稀です。
けれども、今急速にその概念が広まってきているのは
「そうなのよ!そこなのよ!」と
繊細・敏感ちゃんの親の間で共感が広まっているからだと思われます。
我が子が普通と違う、どの育児書もあてはまらない!
と思うととてもつらいですね。
うちの子は二人とも HSCですし、私自身もHSPです。
その昔、自分が子育てをしているときに、泣き止まない我が子に途方にくれ、
一人になりたいノイローゼになりそうだと思い、
小学校では全く教室で手をあげない我が子に驚きました。
でもなんの心配もありません、
彼女の資質をたくさん見つけ、よく理解して、
親が安心していると、子どもも安心して自分の才能を
伸ばしていきます。
敏感で8時間泣き止まなかった長女は外国へ行くことを夢見て、
勉強していますし、
人の本音が見えすぎる次女は学校へ行かない日も多いですが、
楽しくこれ以上充実した日はない!と叫びながら、毎日
好きな本を読んだり歌ったり笑って暮らしています。
繊細ちゃん・敏感ちゃん、HSCの子は、実はすごい才能を持っています。
今までにお話しを聞かせていただいたお子様がたは
舌を巻くほど本質キラーで、共感力の高い子どもたちです。
AIが大きく社会の構造を変えようとしている今、
HSC、高感受性の子は次世代を担う子どもたちだと
私は強く信じています。
その子の資質を見て、本来の強みを知り、
個性を伸ばしていくことを子育ての柱としませんか?
学校へ行けない場合は、
その対応策をご一緒に考えていきたいと思います。
子どもの個性は百人百様。
そしてお子様の置かれている状況も百人百様です。
アイデアと創意工夫で、
社会を生き生きと渡っていける子に、
1度しかない自分の人生を熱中しながら行きられる子どもに
育てていきましょう。
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