2018年1月5日
感性キッズ=学校の枠に収まらないちゃん、繊細・敏感ちゃん、
HSC(Highly Sensitive Child)の子どもたちは、子ども全体の20%。
内面に大きな感受性世界を持っています。
外に見えやすい「行動」とは違う、
内面の心のうごきに特徴があるので、一見わかりにくいのですが、
それは大きなギフトです。
そんな感性キッズを、理解し、楽に、上手に育てるための情報として
この回は日本シュタイナー学校協会代表で
オイリュトミスト(注オイリュトミーという芸術のアーティスト)の
はたりえ先生にお越しいただいています。
・繊細な感受性、小さい頃の内面の心のうごきについて
・「見える音楽」オイリュトミーについて
・シュタイナー教育とはどんな教育?
ということについてのさわりの部分を伺いました。
はた先生:
あのね、シュタイナー学校に行って、
全員がMarch以上の学校に行けるのか?という聞かれ方をされたら
答えは、ノーです。
(シュタイナー教育はその子の内面を重要視する教育です)
でも本人が行きたい、やりたい、と思ったことに挑戦するのなら
ぜったいに「大丈夫」です!
シュタイナー教育は、求められる人材を育てる方向ではなくて
人間に備わっている特性を軸にして
もともとある人間の内面に逆らわずに
子どもを育てていこうという発想です。
内面の大きい感性キッズには
参考になるやり方があるかもしれません。
そしてはた先生が子どもの時代の「内面の感覚」を
言葉にしてくださったところ、
感性キッズの感覚としてとっても貴重なお話です。
お子様も、言葉にできていない内面世界を持っているかもしれません。
以下、東京賢治シュタイナー学校のHPより転載
http://www.tokyokenji-steiner.jp/kyouiku/steiner-kyouiku/
シュタイナーは哲学博士でありながら、
教育、芸術、医学、農業、建築などの多方面に精通し、
各界に影響を与えました。
1919年、ドイツで最初のシュタイナー学校である「ヴァルドルフ学校」が誕生しました。
この学校が革新的だったのは、
「人間形成」を目標に建てられたことです。
その精神は世界中で引き継がれ、
現在では世界60カ国に1039校のシュタイナー教育を実践する学校やフリースクールがあります。
日本国内では学校法人となった2校を含む、8校の全日制学校が開校しています。
以下、はた先生のお話です。
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季節感に合わないことっていうのは
ちょっと違和感あるでしょう。
子どもにとっても、季節に沿った食事・服・調度品・行事は
とても安心感をあたえるわね。
季節がめぐるのは
地球が自転しながら太陽のまわりをまわっているからだけど
しかるべきときに、
しかるべきことが起こるでしょう
それを大きくなったら知的に天文学としてわかるけど
子どもはそれを感覚的にわかっていて、
それが健康のもとになります。
実はシュタイナー教育は人生の季節感を大切にします。
ほんとうは春に雪ぼうしは違和感があるし、
紅葉の時期につややかな芽吹きっていうのも
見ると違和感がある。
教育となると、その感覚を失いやすいですね。
夏に採れる果物が冬にも採れるっていうとそうしちゃう。
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はた先生のお話を聞いて、そのあとにみなさまで
「そうそう、そういえばうちの子が・・・」
「この感覚、わたしがそうでした!」など
あればシェアをしませんか?
お待ちしています。
<はたりえ先生プロフィール>
オイリュトミスト
1987年より、オイリュトミーの日本での草分け的な存在として活動。
同時に30年にわたってシュタイナー教育運動に深く関わり、
東京シュタイナシューレからシュタイナー学園までの歩みを共にする。
NPO法人と学校法人の代表を11年間務める。
国内外で、ワークショップ、レクチャー、公園を行う。
現在、日本シュタイナー学校協会代表。国際ヴォルドルフ教育会議メンバー。