コラムColumn

HSPであるママへ

脳科学的にHSP/HSCはもともとポジティブに生きるのが難しいというメカニズム

2019年4月23日

HSC・ HSPは扁桃体の働きが強く、
不安に対してセンサーが高いというのは
アーロン博士が指摘しているとおりです。

 

 

要するにもとから
「不安症・心配性」なんですよね。

お子様が不安症なのは、
お母様の育て方のせいではありません。

「甘やかすからこうなるんだ・・・」
なんていう捨て台詞をはいてきた人は
心のなかで口にバナナをつめこんで、
あっちいけ!ってやりましょう!(笑)

 

今日は扁桃体が強いHSCちゃんが
どうしてこんなに不安なの、のメカニズムについて
わかりやすい記事を引用させていただきます。

この記事はHSPについての記事ではありません、
扁桃体という不安器官について説明したものです。

「なぜポジティブに考えることが難しいのか」

というあたりです。

 

・・・・・・・・・・・・(以下引用)

扁桃体を中心とする恐怖の回路はすべての情報を平等には扱いません。
あらゆる局面で「生きのびる」可能性を最大化するために、危険に関わる情報を優先的に処理します。

扁桃体が脅威を感知すると、脳内で起きているほかの活動をいったんすべて低下させ、些細なこと、小さなことであろうと、危機の発生源に確実に焦点を合わせられるように仕向けられています。

目前の脅威に遭遇したとき、注意力を一気に集め、あらゆる手を尽くして危険な事態から即座に抜けださせるのが、扁桃体を中心とする恐怖の回路の働きです。

つまり、扁桃体を中心とする脳の恐怖回路は何よりも「脅威」に関する情報を最優先し、その対応に全力を注ぐということ。

扁桃体のこの特性は、過酷な環境を生き抜いてきた人類の祖先から受け継いだものです。

いつ野生動物に襲われるか分からない、いつ天災に見舞われるか分からない。人類の祖先がそのような過酷な環境を生き抜くためにはどうしても強力な危機感知システムが必要でした。

生き抜くためには何よりも脅威から身を守ることが優先されます。その祖先が身につけた強力な危機感知システムが私達にも受け継がれているのですね。

人がポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く反応するのもこのため。現代では野生動物に襲われるなどという危険はなくなりました。

しかし、「危険の認識を最優先し、警戒にあたる」という脳の機能は変わっていないのです。

そのため私達は楽しそうな情報は二の次にして、危険を満載にした情報にばかり注意を向けてしまいます。

そして、これは私達人類が生き残るために身につけた防衛策であり、人間の本能的な部分。
ですので、簡単に克服できるものではないということになります。

昨日親が先に安心しましょう!難しいけどさ。って記事を書きました。
それはHSPの親にとって事実・難易度の高いことですね。

〜皆川

 

なぜ冷静に、楽観的に物事を考えることが難しいのか

上記で説明した「常に危険に関する情報を最優先に扱う」という扁桃体の特性に加え、「扁桃体が脳の他の領域とどのようにつながっているのか」という脳の構造面に目を向けると、私達がなぜ物事を冷静に、楽観的に捉えることが難しいかということが更に見えてきます。

扁桃体は大脳皮質とつながっており、互いに連絡を取り合っています。

特にこの大脳皮質の前方に属する前頭前野は「知性や理性、創造性を担う脳の最高中枢」とも呼ばれており、人間における「理性」はこの大脳皮質の前頭前野で生まれているといわれています。

扁桃体は常に脅威を探し続け、その情報を私達に提示してきます。ですが、「でも、そこまで心配の種になることだろうか?」「さすがに大げさではないのか?」と私達は扁桃体が感知する身の回りの脅威に対して冷静に考える能力をもっています。

「ニュースによると世界的に不況が続いており、まだこれからも続きそうだとのこと。でも、これまでもなんとか生活してこれたし、食べるのに困って路頭に迷うことまではないだろう」

「最近物騒な事件が続いているが、最低限のしっかり防犯はしている。危険なところへ出向かなければこれまでどおり暮らしていけるだろう」

この冷静に考える能力は大脳皮質の前頭前野で生み出されています。

つまり、前頭前野があるからこそ、扁桃体が次々に検知する身の回りの脅威に対して冷静な対応が取れるということになるのです。

ですが、この扁桃体から大脳皮質の各部に向かう経路にはある特徴があり、扁桃体から大脳皮質の各部に向かう経路が、大脳皮質から扁桃体へと戻る経路よりずっと多いのです。

いくら頭では「大丈夫だ。何の危険もない」と分かっていても、たやすく心が不安や恐怖に飲み込まれてしまうことが多いのはこのため。

「扁桃体から大脳皮質の各部に向かう経路が、大脳皮質から扁桃体へと戻る経路よりずっと多い」ということは、「扁桃体vs大脳皮質」の戦いは常に「大群vs小群」ということであり、このため扁桃体が「理性」を司る大脳皮質に対して過剰なほどの大きな力をふるえるのです。

例えばバンジージャンプの例で考えてみましょう。

しっかりと命綱をまき、万が一落下したとしても下は湖で死にいたることはない。ガイドさんもついてくれており、これまで何百人もジャンプしてきたが命を落としたものは一人もいません。とアドバイスしてくれます。

冷静に考えてこの条件下であればこの高さからジャンプしても命を落としたり、大怪我することはまずないだろう。と頭では考えます。

しかし、実際にジャンプ台に立って下を見ると、「いや、万が一のこともありえる」「もしかして私に限って…」「やっぱりこんな危険なことはやめたほうがいいのではないか」「そもそもこのガイドは本当に信頼できる人なのか?」とグルグル不安や恐怖が頭を回り始めますね。

そして、心臓の鼓動が早くなり、手にはじっとりと汗をかきはじめ、身体もこわばっていきます。これは前回お話したとおり、扁桃体が感知した脅威が脳の各部位に伝わったことによる身体反応。(手汗をかく、という子もけっこういます。うちの長女もこの特性がありました〜皆川)

これは先ほどお話したとおり、「大丈夫だ。危険はない」と前頭前野でいくら冷静に考えようとしても、その情報が扁桃体へ伝わる経路が少ないために、うまく扁桃体が感知する脅威を抑制できていないということになります。

このように恐怖を伝える経路の方が、冷静な考えを伝える経路よりもずっと多いということが「冷静に楽観的に考える」ということの妨げとなっているのです。

いくら「一旦、落ち着いて考えよう」「大丈夫だ。大したことはない」と冷静に考えようとしても、不安や恐怖がグルグルと回り続けることが多いのは脳の経路にも原因があったのですね。

もちろんこの脅威を感知する能力は人間が生きていくうえで非常に重要なものであり、欠かすことはできません。しかし、警報の役割を果たす回路が必要以上に強くなり、大脳皮質における抑制の働きが弱まると、物事を悪いほうへ、悪いほうへと考えだす、いわゆる、ネガティブのスパイラルにはまってしまいます。

つまり、脳の構造的な観点からみても、私達人間は本来的に悲観的な傾向が強いということになるのですね

・・・・・・・・・・・引用以上

https://www.nijiwrite-kokoromemo.com/2018/07/19/post-496/

 

いかがでしょうか。

 

「なーんだ、不安でいてもしょうがないじゃん」

と思いましたね!

子どもも自分も!

 

でも

「それを言い訳にして楽観的でいることを諦めたくなる」ところへ行かずに
わたしたちは、
いつも子どもと自分自身が
健やかにいる道を探していきましょうね!

 

参考記事

動物ちゃんたちのなかにも2割のHSアニマルちゃんたちが!
https://ameblo.jp/kumikokkkn/entry-12453492787.html

じつはうちの子も(爆)

 

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ポメラニアンのテツです、よろしく!

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