2020年8月10日
第一弾はこちら↓
https://kanseikids.com/200710/
第二弾
私の息子は、小学1年生の一週間目あたりから行き渋りが始まり、夏休み明けから完全不登校になり、現在は、小学3年生。紆余曲折ありましたが、
自然豊かなところに移り住み、今はホームスクールで過ごし、たまにフリースクールに通っています。
行き渋りが始まり、だんだんと行けなくなった頃の息子が、放つ言葉には、心に訴えかけるものがあり、本質をつくような、大人がはっとさせられることが多々ありました。
その言葉達から、彼には何が見えていて、何を思い、何を感じ、何を訴えたいのか。
一緒に感じ、彼らの見ている世界を覗いてみてください。
また、HSPの私も、親として感じたこと、気づきを書いていきたいと思います。
2018.11
「ぼくは、この空みたいに、自由でいたいんだ」
この頃は、完全に不登校になり、外に出れば出会う大人に「あれ?学校は?」と聞かれ、親子共々、何て答えたら良いの…と変な空気感を感じて、人と会うのも外に出る行為にも疲弊していた頃。
昼間の誰も居ない公園で遊びながら、青空を見て言った彼のこの言葉は、なんともせつなく、純粋な願いが込められていた。
ただ、自由でいたいだけなのに…。と、今、ここで生きることへの、生き辛さを感じているんだろうなぁと感じた。
そして、この青空のように、のびのびと自由に育って欲しいと願い名付けたのは、親の私であり、この一言はとても驚いた。
名前通りだなぁと(笑)
その願いとは矛盾して、私は、現実には仕事に行けなくなり、先行き不安。
学校に行かせていないという「親としてどうなの?」と思われているような空気、社会の目が苦しかった。
彼は彼で、
先生の怒る声が怖くて教室に入れない、
友達が怒られてるのを聞いてるのも辛い、
学校生活のあれだめ、これだめ、こうしなさい、ふざけない、という制限が苦しい、
行きたくない、
学校にいけないぼくはだめ、
自由でいたい、
と苦しんでいた。
親として、彼の願いを叶えてあげたい気持ちと現実の生活。
状況を知っているママ友に会うと、
なんて声をかけていいのか、と、相手が困っているのも感じてしまい、だんだんと会うこともしんどくなっていた。
でも、心配をしてくれているのもわかるから、会いたいのに会いたくない気持ちとで、私自身、葛藤し、
とてつもない疎外感、孤独感を強く感じていた。
その頃、彼が家にいる時の行動にも変化があった。
私がトイレに行く時も、部屋に一人でいられず、ついてくるようになった。
赤ちゃん返りのように。
不安、怖さ、がそうさせてるんだと思った。
それは、私の不安をも彼が受け止ってしまっているのもあったのかもしれない。
繊細な子だから。
目の前に起こること、人の反応、が、はじめてなことだらけで、どうなっちゃうの?と私も不安しかなかった。
今、思い出しながら書いていても、苦しくて筆が止まるくらい。
でもね、その時の救いは
同じように不登校であり、HSCの親子と繋がっていたこと、心理カウンセラー仲間がいてくれたこと、妹弟が支えてくれたこと。
同じような境遇の人達と気持ちを通わせられること、繋がりを感じられること、わかってもらえること、受け入れてもらえている、安心感があったからこそ、
私達は生きていられた。
3年後の今の私が、この頃の私に言ってあげたいことは、
大丈夫、一人じゃないよ。
大丈夫、仲間がいるよ。
大丈夫、頼っていいよ。
大丈夫、今は先が暗くて見えなくて、辛いかもしれないけど、
明るくて穏やかな日々にまた戻れるから。
大丈夫だから。
もし、今、昔の私と同じような状況にいる親子がいるならば、
同じように声をかけてあげたい。
そして、頑張らなくていいよって伝えたい。
母親として完璧じゃなくていいから。
体の力を抜いて、目を閉じて、深〜く息をはいて、透き通った綺麗な空気をイメージして息を吸う。
体の中がクリアになるのを感じて欲しい。
だんだん、息が深く、しやすくなって、体が軽くなるのを感じて欲しい。
そして、あなたの “今、ここ” に感じている心の声を聞いて欲しい。
疲れたなぁ、
辛いなぁ、
寂しいなぁ、
頑張らなくちゃ、
しっかりしなくちゃ、
でも、休みたい、
ママやめたい…
って感じているかな。
ネガティブに思っちゃうのもだめじゃない。
だめじゃないの。
思っていい。
今のその気持ちに、あなたが優しく、
大切に聞いてあげて欲しい。
自分と繋がることで、心が整う。
「あなたは今、何を感じていますか?」
大丈夫。
あなたはひとりじゃないよ。
仲間はいるよ。
また書くね。
◆前回のコラム
・俺通りに生きたい~小一男子の叫びと学校問題
writer: すどう ふみこ(9歳男子の母)
・心理カウンセラー
・自然とともに生きる活動家
・FB: https://www.facebook.com/235nococoro