2020年8月30日
前々回 反省文を提出した母
前回 反省文を提出した母2
今回で最終回 さてさて・・・・・どうなったでしょう。
時は過ぎ、娘が高3・・・・秋も深まり空は高く雲は澄み渡るある日のこと
学校から帰り、慌てる様子でもなく、落ち込んだ様子でもなく、ごくごく普通に始まります。
「あのさ~~今日、学校で反省文を提出するようにって言われたんだよね」
「えっっっ??なんで??何かしたの??」
「いや・・・それで、親からも提出してもらうようにって言われたから、書いてね。」
「はぁぁぁ???いやいやいや。おっ親も書くの????」
「そうらしい・・・・」
「そうらしい・・・・ってさぁぁぁ~なんだい??何をしでかしたんだい??」
「いや、それがね~~・・・・・違うクラスの~黒板に落書きしたんだよ。」
「うん。で????」
「それだけ」
「それだけ??おいおいおいおい!!待て待て待て!!それだけってことはないですよね?その他にも何かあるんでしょうよね???」
「いや。ほんとにそれだけ・・・・・・」
「んがぁぁぁ~~~。なんじゃそれ??黒板に落書きすると親も反省文って書くものなの???聞いたことないんですけど???」
「いいから書いてね~~~~(あっけらか~~ん)」
「ちょっ 待てよ (キムタク風に)」
<<<詳細はこちらです。>>>
娘の通う学校では毎年秋になると音楽祭となるイベントがあります。
学校には普通科・家政科・音楽科・とそれぞれ違う分野で学ぶ科があり、とても力を入れて指導されていました。
音楽祭では、普通クラスはクラスごとの出し物。
家政科では、一年かけて生徒一人一人が制作したウェディングドレスなどのファッションショー。(これが素敵♡♡♡)
音楽科では、素敵な楽器演奏会。(これも素敵♡♡♡心洗われる)が執り行われます。
校内文化祭のようでとても楽しく大盛り上がりの催しなのです。
(いや~~これはもう楽しすぎてはしゃぎまわるやつです。間違いなく)
娘は普通科。クラスごとの出し物でした。(なんか・・予感しますよね??)
娘のクラスには・・・・・そう! 超個性派軍団勢揃いなのですもの!!
普通に終わらせるわけがない・・・みんな!楽しもうぜ! イェーイ!!
(だと思われます。母の妄想・・・ですが、おそらく当たってる。)
出し物はクラス全員でのレッツ!ダンス(ダンス部リーダー参上!!)
付け加えておきますが、娘はダンスなど無縁。人前で舞台で踊るなど・・・・
考えたこともなかったのですよ。しかも、まさかの最前列!!(うそでしょ・・)
クラスごとの順位も発表されることになっているものですから、燃えますわね。
(ええ。そりゃ、燃えたんでしょう・・・真っ白に・・・な)
リーダーにご指導されて全員で盛り上がったダンスをご披露したのだそうです。
それが、体育館が揺れるほどの(どんだけ!!)盛り上がり(ヒャッホー)
彼女たちのボルテージは最高潮!!
(最高潮すぎて制限時間オーバーになり失格。順位は最下位。トホホ)
舞台から降りた後も同級生からも下級生たちからも絶賛の嵐だったそうです。
(せんぱ~~い♡♡♡かっこよかったです~~♡♡ってね)
そりゃそうだ。そんな経験したことないですもの。気分上々!!テンションマックス!
そんな時閃いた。「そうだ!この気持ちを後輩に伝えよう!!」
後輩にメッセージを伝えたくなっちゃったんでしょうね。そのまま後輩のクラスへ・・・
みんな!ありがとう!!最高だったよ~~
3年○組○○参上!!
3年○組○○○だぴょ~~ん!!
3年○組○○○おいらのハートうけとれ~!!
・
・
その他もろもろ・・・・(ご丁寧に名前まで書きましたとさ・・・・・。)
それを(運悪く??)生徒指導の先生に発見されまして・・・・呼び出し・・・(そりゃそうだ。名前書いてるもんね)
生徒もボルテージマックスだし、先生もマックスだったのでしょうね・・・きっと・・
「反省文提出だ!!!親にも書いてもらって提出だーーーーっつ!!!」
不法侵入・・・だそうです。(ふ・ふ・不法侵入者なのね??)
<<<と、いきさつはこんな感じです>>>
「先生・・・湯気出てたよ」(ゆげでてたって・・・・)
「はぁぁぁぁ~~。いやさ、それってホントに親が書くほどなのかな~~?」
(先生、大変申し訳ございません。この時点で少し、母面白くなっておりました・・)
「うーん。担任の先生(この先生は体育会系のスポーツ女子)はね、ワハハ!!あんた達!そんなことしたの?バッカだな~~(笑)もう、○○先生に見つかったんだから、ちゃちゃっと書いて提出しときな~~ってさ。」
「親も?」
「もっちろーーん。書いてね~~」(おいっ)
(書いてね~~ってさ言われても・・母、面白い反省しか思い浮かばんのだが・・・)
これは、しばらく様子見よ~~~っと。自分の中で決断。
~~~~そして一週間後~~~~
「ねえねえ。反省文まだ~~??」(うっ来たか・・・)
「なんて書いたらいいのか分かんないんだもん」
「○○の父ちゃん書いて出したよ!
○○お邪魔いたします!なのに○○参上!と書いてしまいごめんなさい。
だってさ」(父ちゃんナイス!そういうの待ってた!!)
「おお~なるほど!書くよ!紙持ってきて」
って・・・・書きましたよ。母、初めての反省文。
「反省文」
この度は音楽祭で盛り上がり、見境が無くなり、他クラスの黒板に落書きするという、
反省文に値する珍事を働いた娘を育ててしまったことを深く深く反省いたします。大変申し訳ございません。娘も反省し、二度と黒板に○○○だっぴょ~~ん!!
などと書かないようにいたします。
安 娘母(実印)
読まれた皆様。すみません。こんな感じです。ふざけております。
反省文を提出した母ではございますが、その時、母はこんなにも自己表現をした娘に拍手喝采だったのです。
今まで自分をさらけ出すことに不安を感じていた娘が、
認めてもらえる、認められる仲間に出会えて、
自分以外にも同じ感性を持つ人がいる事。
共感出来る事。(ふざけているものの・・)
信じ合い、腹の底から笑いあえる仲間を持つ感覚。
それがメチャクチャ楽しいんだってこと。
安心出来る場を持てたって事。
素晴らしい青春を送れたこと・・・・・。
もし、もしも、たった今お子さんのことで悩んでいるママさんが居たら・・・・
どこかにきっと、お子さんが笑いあえる誰かがきっといるはずです。
それは、もしかしたら、年上かもしれない、年下かもしれない、性別だって、住んでる国も違うかもしれない、絶対にどこかにいるはずです。いつかは出会うはずです。
ながーーーーーーい目で見守りましょう。大丈夫!!きっと大丈夫!!
(あの時の幼稚園時代の先生の言葉・・・・身に沁みます)
それから・・・・・・・・・・
反省文を提出したほんの何週間後・・・・・・
保健室に行き、先生不在の時に書く「入室記帳」に
名前 安 グラタン
理由 グラタン食べたくてお首がいたた~
使用薬 しっぷっぷ
と書き、全校放送で
「3年○組 安グラタン~~ 職員室に来なさい~」
になりましたとさっ。 ・・もう好きにしてくれ・・・・
おしまい。
◆これまでのコラム
・娘ちゃんは宇宙人?
・その時、母の目からボロンと落ちたもの
・反省文を提出した母
・反省文を提出した母2
writer : やすまり(安 真理)
・細胞活性・太古の甕の細胞浴とヒーリング・マッサージ おててのて
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