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うちの子育て奮闘記

HSC息子達の選んだ積極的不登校への道 その2

2020年8月29日

<前回の話はこちら

 

「長男くんは、発達検査を受けられたことはありますか?」

 

2017年、2学期がスタート。

9月半ばから、本格的にフリースクール体験が始まり、

息子たちの活動中、スタッフの方とお話をさせていただいた時に、こう問われました。

 

強いこだわりを持ち、ひとつの動きを繰り返し行う長男(当時 小5)。

幼少期、カレンダーが大好きで、曜日を言い当てたり、

ものすごく記憶力が良い面も見受けられるため、、

これは、自閉症スペクトラムの中でも「サヴァン症候群」に該当するのでは?

と、薄々感じてはいました。

 

スタッフの方は、長男の様子を見るにつれ、

より的確なサポートを提供したい、との思いで、そう聞いてくださったのでした。

 

我が家では、検査のことは全く考えていなかったので、ちょっと驚いたのを覚えています。

 

「検査、きっと嫌がるだろうなぁ…。」

瞬間的に、抵抗する長男が目に浮かび、ためらいと不安ばかりが胸の中に広がりました。

 

ただ、この先の転居の可能性や、本人に適した進路選択の一助となるのかも、とも思い、

一度受けてみてもいいのかなぁ…と思い直しました。

 

ちょうどその頃、家族ぐるみで長年お世話になっている美容室へ行きました。

美容師さんのお子さんが「LD(学習障害)」との診断を受け、支援級に通うことになった、

というご経験を、話してくださいました。

 

その美容師さんの勧めもあって、WISC-Ⅳ検査(参照:https://kanseikids.com/hsc-wisc/)を

受けることにしよう、と決心。

県の療育センターに、検査予約をすることに決めました。

 

 

早速、電話をしてみると、

9月に入り、問い合わせがかなり多く、予約はかなり先になる、という状況。

その日すぐには返答をいただけず、予約できたのは数日後。

検査日は、3か月以上先の12月半ば、とのことでした。

 

 

フリースクールや学校に、検査予約をしたことを伝えました。

そして、やはり普通級に通うのは本人にとってかなりの負担だ、ということも。

 

当時は、双方、HSCのことを詳しく知らなかったので、

発達グレー?という見方が、誰もが想像していた不登校の理由でした。

 

 

あれから3年経った今、

HSCについての情報はものすごく増え、キャッチしやすくなりました。

書籍や動画などで、詳しく知ることができるような時代になりました。

 

感性キッズサイト内に記載がある通り、

HSCチェックリストでセルフチェックもできます。

 

【HSCチェックリスト】

https://kanseikids.com/wp/wp/wp-content/uploads/2018/04/HSC-checklist.pdf

 

 

行き渋り、不登校の理由がわからない、

発達検査を受けようか、どうしようか…と悩んでおられる方には、

まずは、こちらのサイトをご覧いただくことや、

書籍を手に取ってみられることも、おすすめします。

 

『ひといちばい敏感な子』 エレイン・N・アーロン博士

『子どもの敏感さに困ったら読む本』  長沼睦雄先生

『HSCの子育てハッピーアドバイス』  明橋大二先生

 

 

結局、当時のわたしたち親子の選択としては、「検査を受ける」というもの。

予定通り、12月半ば過ぎに、長男と療育センターへと向かいました。

 

 

臨床心理士さんによる、初めてのWISC-Ⅳ。

ひとつひとつ真面目に答えようと、緊張が伝わってくる長男の背中。

レースカーテンの向こう側に広がる、冬の夕方らしいグレーの空。

 

「へぇ…こういう内容の検査なんだ。これで判断されるのか…。」

「自分だったら、どう答えるだろう。」

「結果、どうかな…」

 

聞こえてくる質問と答え、先々の想像。

周囲の人の顔が浮かんでは、色々な思いが去来し、わたしの頭の中は大忙し。

 

慣れない空間の中、わたしも初めての経験に緊張していたのでしょう。

検査を終えて、車に乗り込んだ時、ものすごくほっとしたのを覚えています。

 

 

当初から、県外転居の可能性があることを伝えていたため、

検査結果は、わりと早く、年明け早々に聞くことができました。

 

単独で来るように言われていたので、ひとりで聞きに行きました。

 

結果は、自閉症スペクトラム グレー。

 

医師の口からは、HSCという言葉は出てきませんでした。

確定診断をするためには、1〜2年の間をおいた上で、次の検査を行うことになる、と言われました。

 

そこで、わたしは、

県外転居の可能性が濃厚になってきていること

診断名が欲しい訳ではないこと

この特性の傾向があると分かっただけでOKだということ

学校やフリースクールに伝えるのに、今回の検査結果で十分だ

ということを、医師に伝えました。

 

その場では伝えませんでしたが、

我が家としては、通院や投薬治療の必要性も感じていませんでした。

 

「もし、必要であれば、現時点の診断結果を書きますよ。」とおっしゃったので、

「自閉症スペクトラムの疑いあり」

そう記された用紙を持ち帰りました。

 

3学期の初日、受け取ったその用紙を学校に持参し、先生方に伝えました。

フリースクールのスタッフの方にも、お伝えしました。

 

 

 

もし、この発達検査の前に、

HSCという概念を知ることができていたなら、

学校の先生方、フリースクールのスタッフの方、療育センターの先生との話し合いも、

違ったものになっただろう、と、今となっては、そう想像しています。

 

行き渋りや不登校を選択する子の内側には、

敏感かつ鋭く察知する様々な感覚、

言葉にしがたい思いがあふれています。

 

 

まずは、HSCの概念を知ること、

関連情報に触れてみることの大切さを、心からお伝えしたいです。

 

そして、HSCを知った上で、周囲の方と共有していくこと。

理解を示してくれる誰かとつながること。

 

それらが、子どもにも自分にも相当な助けになることを、

あの時の我が家の状況を振り返ってみて、強く感じます。

 

同じような思いをしている方に届きますように。

 

 

その3に続きます。

 

◆前回のコラム

HSCの息子達が選んだ 積極的不登校への道

 

writer:上埜典子(13歳男子・11歳男子の母)

・HSP*HSCメッセンジャー
・HSP*HSC専門カウンセラー

 

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