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うちの子育て奮闘記

HSC息子達の選んだ積極的不登校への道 その4

2020年11月5日

これまでの経緯
その1
その2
その3  

 

寒さが身に沁み、雪が舞い降りる頃。

 

 

長男も次男も、朝のリズムが整い、

フリースクール通いにどんどん慣れていきました。

 

かたや、わたしは、毎日の送迎、車の運転に、少しくたびれ始めていました。

 

今思えば、やっと安心して通える場所が見つかった安堵感で、

心も身体もゆるんだのでしょう。

 

雪雲に覆われた暗い朝、寒さもあってなかなか起き上がれなかったり、

運転前の除雪だけで、ヘトヘトになったり。

 

「あぁ…自分たちで行ってくれたらいいのになぁ…」

と、ため息が出ることもありました。

 

 

2017年〜2018年の冬は、平野部でも、かなりの降雪がありました。

 

 

いよいよ本格的に降り始めた2018年1月、

人の手の除雪では、とても追いつかないほどの豪雪に見舞われました。

 

 

家の前に停めてある車は、ひっきりなしに降り積もる雪で、

まるで巨大な大福餅みたいな形になるほどでした。

 

 

車を出すことが困難になり、生活に支障が出るほどの大雪。

主要道路には、いよいよ除雪車まで出動。

18年ぶりの豪雪です。

 

こうなると、息子達が楽しみにしているフリースクールも休校。

せっかく慣れたにもかかわらず、

またもや家にこもる暮らしに舞い戻ってしまいました。

 

 

あぁ神様は、どこまで試練を与えるのかな。。。

 

 

朝から晩まで雪かきをしても追いつかないほど降りしきる雪。

 

息子達は、プラレールやゲーム、DVDなど、

来る日も来る日も、様々な音が響く中で過ごしていました。

 

わたしは、もう、とにかく一日中雪かき。もはや筋トレです(笑)。

 

 

寒くてくたびれて家の中に入ると、今度は大騒音との闘い。

聴覚過敏のわたしにとって、なかなかに厳しい時期でした。

 

2018年2月に入っても、雪は多く。

そうこうしてるうちに、夫から、転勤の可能性を伝えられました。

 

当時、東京本社に勤務していた夫。

家族の時間は、月に1〜2回がせいぜいでした。

 

 

そんな6年間が続いていたので、

家族みんなで暮らすことのできる喜びと、

せっかく慣れたフリースクールを辞めないといけないのか…

という、がっかりと肩を落としたくなるような感情が交錯していました。

 

 

転勤の可能性の高い関西に住むことになった場合、

どこに、どんなフリースクールがあるんだろう?

 

 

降り積もる雪を眺めながら、検索に検索を重ね、

情報収集をする日々が始まりました。

 

 

 

そこで見つけたのが西宮サドベリースクール。

事前に問い合わせをし、募集人数や入学の手順を把握。

 

いくつものスクールを検討した中で、

息子たちにとっては、ここが一番合っていそうな感じがしていました。

 

 

 

2018年3月。とうとう夫の関西転勤が決まりました。

すぐに、1泊2日で、新居を探しに行きました。

 

基準は、西宮サドベリースクールに通いやすい場所。

 

そして、わたしは学生時代に神戸に住んだことがあったため、

その懐かしいエリアで住みやすい場所を探そう、と向かったのでした。

 

 

 

ご縁のあった今の住まいは、転勤族の多いエリアにて見つけました。

 

転校先となる小学校にご連絡を差し上げ、現状を伝えました。

 

こちらの希望としては、引き続きフリースクールに通学をする予定なので、

「在籍のみ」でお願いしたいと伝えました。

 

 

その電話を受け取ってくださった教頭先生は、

「できれば、学校に復帰出来るように…」とおっしゃっていました。

 

しかし、わたしの思いは、全く動じることはありませんでした。

 

 

2018年4月。

いよいよ転居し、新しい小学校にご挨拶に行きました。

 

すると、電話対応のあの教頭先生ではなく、

新たに赴任された、別の教頭先生がご対応くださいました。

 

これまでの経緯を話すと、とても共感を示してくださり、

我が家の考えを親身になって聴いてくださいました。

 

「在籍のみ」という申し出も、あっさりとお受けくださいました。

 

そして、「どうぞ、所属される先でのご活動に専念されてくださいね。

学校行事やPTA活動など、一切、氣になさらなくて良いので^^」

とおっしゃってくださったのです。

 

学校からの配布物に関しても、

「教科書以外のものはどうしますか?」と聞いてくださいました。

 

いずれも、本当に本当にありがたい言葉でした。

 

転出入の多い地域、またインターナショナルスクールに通われるお子さんもいる地域ということで、1クラスに1人ほど、在籍のみのお子さんがいらっしゃると伺いました。

 

こんなにあっさり受け入れていただけるだなんて、つゆにも思わず、

ぽかんとしながら、そしてありがたいなぁと思いながら、帰途についたのを覚えています。

 

 

こうして、新しい環境で、本格的な積極的不登校の日々がスタート。

 

 

ただ、HSCの息子達にとっては、

新たな環境に馴染むのに、すごくストレスがかかっていました。

 

しばらくは、以前に通っていたフリースクールに行きたい!行く!

と、毎日泣きじゃくっていました。

 

その氣持ちに共感しつつも、わたし自身も、新たな環境に慣れていくことで精一杯。

 

 

西宮サドベリースクールには、4月半ばに、初めて兄弟揃って体験に行くことになりました。

 

 

次回は、関西でのフリースクール探しの経緯について、お伝えします。

 

 

◆これまでのコラム

HSCの息子達が選んだ 積極的不登校への道

HSC息子達の選んだ積極的不登校への道 その2

HSC息子達の選んだ積極的不登校への道 その3

 

writer:上埜典子(13歳男子・11歳男子の母)

・HSP*HSCメッセンジャー

 

 

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photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)

・日本パステルホープアート協会公認パステル和アートインストラクター

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