2021年6月8日
前回記事
【フリースクール探しのヒント ~ウチの子にフィットする居場所って?~】
2021年4月、長男はN中等部(ネットコース)に入学しました。
これまで通っていたフリースクールの方針が大きく変わり、
長男が心地よく通える環境ではなくなってきたことで、
以前から氣になっていたN中等部の説明会に参加することに。
結果、来年の高校進学(N高?)を視野に入れ、出願。
無事に入学する運びとなりました。
小6に上がった次男は、N中生となった兄の姿を見て、
来春のN中等部進学を希望しつつ、ホームスクーラー継続中です。
振り返ってみれば、本格的な不登校が始まって5年目。
わたし自身の大きな変化を感じるとともに、
夫の考え方や子どもたちへの接し方も、相当変化してきたなぁ…と感じています。
夫は、HSPではありません。
アーロン博士の概念にあるDOESすべてには当てはまらないタイプです。
また、Michael Pluess博士のテストでは、2.9レベルのタンポポ。
わたしはというと、6.9のオーキッド(蘭)。
息子たちも、オーキッド。
夫との感受性の違いを、大いに感じます。
※画像はMichael Pluess博士の公式ウェブサイトよりお借りしています
夫は子ども時代、学校に行きたくない時期があったそうです。
ただ、何とかそれを乗り越えてきたため、息子たちの不登校についても、
いつか終わりを迎え、元の生活に戻るだろう、と思っていた節があります。
同じ「学校に行きたくない」事象といっても、根本的な違い、
つまりHSC/非HSCという生まれ持った氣質の違いがあることを知らなければ、
「努力すれば何とかなる」「そのうち分かるはず」と思い込んだまま、
今も、息子たちが望まない方向へと強いていたかもしれません。
そんな夫が、氣質の違いを知るきっかけとなったのは、
アーロン博士監修の映画1作目「センシティブ〜語られなかった物語」。
2020年7月の京都での上映会に一緒に行ったことで、変化がみられるようになりました。
映画の中で、お互いの違いを強く感じることとなったシーン。
それは、スポーツ観戦に行ったカップルのやり取り。
試合後の余韻に浸りたい男性と、一刻も早く静かな環境でダウンタイムを取りたい女性。
同じエキサイティングな時間を過ごした後の、体感覚の差、望む行動の違い。
我が家でも同じような経験があることに、ふと氣がつきました。
例えば、旅行。
わたしは楽しみを感じつつも、荷造りや留守にする家を整えたりと、出発前からヘトヘトに。
そして旅の最中は、車内の匂いや走行音、人の波など、様々な要因で消耗してしまいます。
一刻も早く、静かな環境に身を置き、ひとりで過ごしたくなる、というタイプです。
しかし夫は、せっかく来たのだから、もっと一緒に行動したい、思い出をたくさん作りたい、と、張り切って行動したいタイプ。
お互いに「なんで??」を感じることが多かったのです。
そんな経験から、夫もわたしも、このシーンが強く印象に残り、
「そういうことか…!」と、いつものパターンの謎が解けたのでした。
お互いを理解するきっかけとして、映画というツールは、とてもよいと思います。
かつてのわたしたちは、話をしようとしても、なかなか向き合おうとしなかったり、
理解し合うどころか、程遠い方へと向かうこともありました。
色々な側面から、この「センシティブ〜語られなかった物語」は、
わたしたち家族にとって、かけがえのない作品となりました。
その1作目に続く、2本の新作映画が、2021年6月1日から、自宅で鑑賞できるようになりました。
2作目は、HSPの兄と妹を中心に、パートナーシップを深く描いた作品。
3作目では、アーロン博士夫妻が、1作目と2作目を丁寧に解説し、
より良い人間関係を築くためのアドバイスをくださっています。
詳しくは、感性キッズ内 関連記事や、こちらをご覧ください。
【PR TIMES 6/2掲載記事】
「絡まった糸がほどけた」日本2400万人のHSPに朗報。HSP映画3作品が、ご自宅から視聴可能に。アーロン博士監修作品。|株式会社サステナミーのプレスリリース (prtimes.jp)
どの作品も、お互いの感じていることを理解する、佳ききっかけとなります。
相互理解を促す力があり、日々のストレスが和らいでいくことを実感しています。
まさに、円滑な親子関係・パートナーシップに導いてくれる作品だと感じます。
夫は、映画を観たその日、わたしがひとり時間を過ごせるように、と、
特に言葉にすることなく、息子たちと出かけていきました。
夫も随分と変わったなぁ…と、遠ざかるエンジン音を聞きながら、
思わぬプレゼントのようなダウンタイムを過ごし始めた午後。
2作目・3作目を観た日も、とても印象深い日となったのでした。
息子たちの積極的不登校が始まって5年目。
ようやく今、親子共に同じ方向を見て、前に進み始めたような氣がしています。
これまでの子育ては、決して穏やかなものではありませんでした。
しかし、HSP・HSCの概念を知ったことで、
お互いの違いを理解し、過去の色々な出来事をも受け入れ、腑に落とせるようになりました。
この3本の映画の持つ力で、自己受容や、家族間の相互理解が、より進んでいきますように。
そして、周囲の人々との相互理解も深まり、多様性を認め合う世の中へと向かいますように。
この3つの作品を通して、アーロン博士の提唱する概念や様々な知見、深い思いが、
多くの人々の心に届きますことを、強く願っています。
映画の公式サイトはこちら。
https://sensitivethemovie.com/jp/
◆これまでのコラム
フリースクール探しのヒント ~ウチの子にフィットする居場所って?~
writer:上埜典子(14歳男子・11歳男子の母)
・HSP*HSCメッセンジャー 認定スペシャリスト
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・日本パステルホープアート協会公認パステル和アートインストラクター
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