2020年10月8日
私はHSP・HSCカウンセラーであると共に
自己肯定感カウンセラーです。
しばらくHSPと自己肯定感についてお話をさせて頂こうと思います。
HSP/HSCは危険察知能力が高いなどの理由などから、基本的に
自己否定が強いようです。
私は『自己否定』の反対語が『自己肯定』ということを知ってから
自分の心を整えるために、自己肯定感を学んできました。
『自己肯定感』にはいくつかの『感』があると言われており、前回はその中の1つ
『安心感』についてお話をさせて頂きましたが、続けて『自尊心』についてお話をします。
『自尊心』とは、自分には価値があると思える感覚のことです。
おおもとの『自己肯定感』の本来の意味が「自分が自分であることに満足し、
自分を価値ある存在だと受け入れられること」ですから、自尊心は
自己肯定感の基本の『感』ということになります。いわゆる根っこの部分と言われて
いてとても大切な部分と言われています。
アドラー心理学でも「子どもは愛情と尊重されることを必要としている
ひとりの個性を持った人間だ」と言われています。
自ら生きる価値を認識し、自分の命を大切にすることとも言われていますが、
日本の社会は自尊心が傷つきやすい構造を抱えているのも現実で、
そのようなことに影響を受けやすい、HSP/HSCの自尊心が低くなるのは
悲しいけれど、仕方がない理由であるような気がします。
具体的に、私の子どもの頃の話と、子育て中にあった話で、自尊心と
ちょっと関係のあるお話をしてみたいと思います。
HSC気質の強かった私が子どもの頃
母が近所のおばさんと井戸端会議。
よくある風景で、子どもにしてみればいい迷惑・・・
「早く終わらないかな」って思って待っていた・・・
そこで突然、話題が私の話になった時
近所のおばさんに、私が何か褒められると、母は謙遜を通り越して、
今でいう、ディスった・・・
言わなくてもいい話までされた記憶もある・・・
本当にいい迷惑、とんだとばっちり。
母にすれば、褒められたことを真に受けて、そのまま受け入れたと
思われるわけにはいかなかったのでしょうが、
娘の私からすると・・・がっかりです。
さんざん待たされて、おとなしくしてての
その仕打ちみたいな・・・気分は最悪だった覚えがあります。
次に、私が母親になってからの話
子どもの学校の、年度始めの保護者会に行った時の場面
担任の先生がお母さん方の自己紹介で(これまたあるある)
「お子さんの良いところを言ってください」と言いました。
お母さん方が順番に話し始めても・・・
とにかく口々に出るのは・・・愚痴・・・
残念ながら・・・
我が子を、褒めない!!褒めない!!!褒められない!!!!!
日本のお母さん達・・・涙、オーマイガー!!!ですね・・・
実際、私の母も、保護者会のお母さん方も本当にそのように、
我が子をネガティブに思っているのでしょうか??
答えはNOです。
きっと満場一致でNOです。(笑)
では、どうしてこういうことが起こるのでしょうか?
まず、私の子どもの頃の話から考えてみると
母は近所のおばさんに娘を褒められて嬉しかったはずなんです。
でもそれを受け入れることはできなかったのだと思います。
これは母の心の状態の問題です。心の余裕の問題です。
きっと学校の保護者会の自己紹介の話も同じで、
人前で子どもの良いところを言えなかったのは、お母さんの
心の余裕の問題です。
なぜ心の余裕がないのか・・・
それは相手にばかり意識がいっているからです。
人目が気になる・・・
人にどう思われるか考えてしまう・・・
我が子を褒められる、我が子の良いところを言うということが、
日本人の感覚で自慢している!!と思い込んでしまっているから
「いえいえ、とんでもございません、うちの子なんて・・・」
とでも、答えておかないと・・・
内心では全然思っていないのに、悲しい現実です。
これが、お母さんの自己肯定感の低さです。
お母さんの自己肯定感の低さで子どもの自尊心を傷つけてしまう。
HSCちゃんがこのような時、何を思うでしょう・・・
お母さんにちょっとがっかりすると同時に
「自分はダメだ・・・」と思ってしまいます。
ただでさえ自分に価値?なんて考えにくいのに・・・
じゃあ、お母さん達はどうすればいいのでしょう?
私は、お母さんが自分の「心の『今』を知る」必要があると思っています。
ちょっと勇気が要りますが、自分の状態を認めることが必要だと思います。
「自分の心に余裕がなかったんだな」
「私って人の目が気になってしまったんだな」
「どう思われるかが怖いのは、自分なんだな」
そんなこと認めてしまったら、ますます落ち込むじゃない!!!!
自己肯定感なんて言って、逆に下がるじゃないか!!!!!
なんて、声が聞こえてきそうですが(笑)
安心してください。(笑)
自分の心の状態を客観的に見ることを、心理学の世界では
『自己認知』と言ったりしますが、どんな心の状態でも知るというのが
自己肯定感の自尊心を整える、最初の、はじめの一歩となります。
ここのポイントは反省ではないことです。
ただ、余裕がなかったのは、自分だったのだと受け容れるだけ。
「自分の心に余裕がなかったんだな」
「私って人の目が気になってしまったんだな」
「どう思われるかが怖いのは、自分なんだな」
ただそれだけ・・・
まずそれを受け容れてみる、ただそれだけ。
お母さんが自分の感情をネガティブも禁じずに受け容れてみる。
それが、HSCちゃんにとっても、
どんな感情でも大丈夫なんだ
私は私の感情のままでいいんだ
私のどんな感情にも価値があるんだ
そして・・・
私には価値があると考えられるきっかけになるのかもしれません。
◆これまでのコラム
・元こじらせHSC・現HSC4人子育て中 母が感じる「HSCちゃんにとって一番大切だと思うコト」
・HSCちゃんの洞察力と兼ね備えた『倫理観』
・夏休み特別企画(笑)言葉エネルギー実験をやってみよう!!
・HSC ちゃんはここぞ!!というピンチに強い!!
・三代目H・Sensitive Person(笑)の私が思うHSCちゃん子育て論 【安心感】編~「私は子どもに何をしてあげられるのでしょうか?」
writer: うめもと かおり (20歳男子・17歳男子・13歳女子・10歳男子の母)
・HSP・HSCカウンセラー/自己肯定感カウンセラー
・Heart Smile Present主宰
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ブログ:https://ameblo.jp/kaoriin040805
photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)
・日本パステルホープアート協会公認パステル和アートインストラクター
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