2018年5月20日
今日は
自分にフィットした世界にいたいというこどもたち②をお送りします。
学校に我が子が学校に行かない、
行きたくないと言い出しました。
でもお母さんは行かせたい、
「最低限の知識くらいないと生きていけないじゃない」
誰だってあせります。
子どもは、「行かなきゃ!…行けない」というはざまにいて、
閉塞感でいっぱいになります。
どうしたらいいのでしょうか。
解決法はただひとつ。
シンプルです。
【お子様がありのままの自分で、生き生きと暮らせる場所を見つける】
それだけです。
ありのままの自分で生き生きと暮らせる場所。
当たり前ですが、
人間はありのままの自分から離れるときに健康と精神を害します。
会社で起こる鬱やストレス障害などの話もすべて根元は
「自分でない自分で長時間いなければならないこと」が引き起こします。
①否定されていない、その子の個性が認めらる場所であるということ
②自分の本来の力が発揮できたり、伸ばせたりする場所であるということ
が必要です。
HSCの場合、まず学校で理解されないことに苦しんでいるお子さまが多いと思います。
HSCという繊細性・敏感性の特性は、学説創始者アーロン博士によれば、
「神経系の特徴」なのでもとから敏感ですし、
繊細に人の気持ちに気がつきますし、
洞察力があるので、お友達の嘘や、大人、先生が本音でしゃべっていない、
お腹で思っていることと、言っていることが逆だよね、などということにはよく気がつきます。
ですがそれを言ってしまうと
「扱いにくい子」
「素直じゃない子」
「先生に敬意を払えない子」
などとなってしまいます。
「子どもってもっと天真爛漫で、明るくて素直なはずだよね。」
「いい意味でおおらかでちょっと鈍感くらいなはずだよね。」
そういう感じ、なはず。
それは80%の神経系がそれほど敏感ではない子には
あてはまる特徴かもしれません。
けれどもそうでない20%のHSCの子どもの場合、
〜〜のはずという一般的な子ども像があてはまりません。
そして教室で目立ちます。
子どもの側も、先生の大声に耐えられない、友達の「雑さ」加減に耐えられない。
それがストレスとなって、心身に不調をきたす子が多いのです。
まずはスクールカウンセラーと話してみて、
その子の特性を理解してもらえる人が学校にいるかを探りましょう。
スクールカウンセラーさんでもHSCという概念を知っている人は
まだまだ少ないです。
知っていたら、
それが先生に理解してもらえるかどうか相談しましょう。
「応援してください」という角度で行くのがみそですよ!
最近、「どこかで診断をしてもらえますか?」というご質問も受けますが
精神科のお医者さんにいたっては
日本でHSCを専門的に扱っているのはたったの2人です。
なぜかというと、この特性は「病気」「疾患」ではないからです。
お医者さんは病気を直す人という定義で、仕事をされている以上、
疾患と指定されているもの以外を扱うのは、なかなか大変なことのようです。
まずはお母さんがHSCかどうか、感じることを優先してみてください。
アーロン博士も言っています。
お母さんが感じることが1番正しい。です。
お子様がまずは学校のなかで、違和感なく暮らせる、
ということができるようになることをチャレンジしてみましょう。
お母様のなかには、校長先生とかけあって、
我が子のクラスを新しく開設してもらった方もいらっしゃります。
音に対して敏感だったその子は、
静かなクラスで少人数でいることで集中がしやすくなり、
普通級よりも勉強がしやすくなったということでした。