コラムColumn

HSPであるママへ

精神科のお医者さんとカウンセラーやセラピストって、どう利用したらいいの?

2019年6月14日

精神科医とカウンセラーやセラピストはどう違うか、

どういうときにどう利用したらいいか。

違いを基本的なところでご紹介したいと思います。

あくまでも私見です。

まず精神科のお医者さんについてです。

お医者さんですので、
基本的に病理を扱う人です。

当たり前ですが『治さなければいけない症状を扱う人』というのが基本的な定義ですよね。

健康を害してしまって
これ以上生活が成り立ちにくいとか
痛みがあってどうしようもないとか。

HSPの場合は、病気ではないので、
基本的には精神科のお医者さんの範疇ではないというのが
一般的な精神科医学会の見方のようですが

(先日の明橋先生&長沼先生セミナーでも、HSPは診断という性質のものではない、とおっしゃっていました。このお二方の先生は果敢にHSPに取り組んでくださるありがたい先生方です)

・不安が強すぎてどこへも行けない、

・意識の解離が見られる、

・社会生活できる気がしない、

など現実が立ち行かないというときに、
お医者さんのところへ行くのが一般的です。

お医者さんにかかる場合は、
現在の症状を改善させると言うことが目的なので、
こういうメカニズムで、こんなことが起こっている、
とお医者さんが判断したら、

次の手段は、症状改善のための、
投薬またはカウンセリングになります。

HSPの場合、ほとんどの場合、
お母さんも子供も自己肯定感が持てていないこと、
または発達性のトラウマが原因で
状況が悪化していることが多い、
(と明橋先生・長沼先生より)

だから自己肯定感の回復がとにかく急務です。

などメカニズム説明と診断をして下さいます。

そこでメカニズムがわかるだけで
「あ、そうなのか!」
と自分で立ち直っていく人もいますが、

大抵の場合は

、、、、で?

、、、、それで

どうすればいいですか?

ということになりますね。

自己肯定感は、どうやってつければいいの?

表面だけポジティブにしてもなにも変わらない。

と感じる方も多いでしょう。

実際、自己肯定感や発達性トラウマは
一瞬ではひっくりかえりません。

長いことかけて伴走しつつ、
本人の気づきのスピードを待ちつつ

改善していくのがふつうです。

(意識というのは不思議なもので、ゴールがわかっただけではなかなか自分の立ち位置を変えようとしないものです。自分の感情と意志を扱うのはだれだって難しいもの・・なぜなら、自分の顔を一生自分では見られないように、自分の意識を自分で見ることはできないからです)

そこで【その過程】に寄り添ってくれるのが、セラピスト、カウンセラーさんです。

(もちろん中には患者さんに丁寧に長期にわたり寄り添うお医者さんもいます。傾向ということで、少し大雑把になりますがご容赦ください)

一般的にはセラピストは治療家ですので、積極的に相談者の状態をよくするために施術やアドバイスをしてかかわります。
セラピストにもボディ系(鍼灸師、リフレクソロジスト、理学療法士・・)
精神系系(臨床心理士、心理療法士など)などいろいろあります。

カウンセラーのほうがどちらかというと
傾聴という言葉に代表されるようにもともとは
受け身で寄り添う、という意味合いが強いようです。

けれども最近はこの境目が
曖昧になっているようです。

人の心は、

【こうだから、ゴールはこれね】

と第三者が客観的な解を示しても、
かわりません。

 

「その人自身が気づき」を得たときはじめて、
コトが動いていきます。

セラピストさんや
カウンセラーさんは、

その方によって、
論拠としているバックボーンが違いますが(心理学、身体理論、インド哲学、スピリチュアル、潜在意識、宗教など、、、)

その方のやり方で気づきをおこして、
または身体が変わっていくことによって、
クライアントさんが自分で立ち上がるのを見守ってくれる役目です。

または

心理学のなかにもたくさんの流派があります。

まずは、

自分と合うセラピストさん、カウンセラーさんを見つける、

と決めることが大事だと思います。

心理学を学んでいても、
ひとの心を感じ取ることが
苦手なカウンセラーさんなどもいます。
(信じられないかもしれませんが、手法を学ぶ、と人の心を感じ取る、は違いますので、それは資格などで定義できないんですよね・・・)

 

カウンセラーさん、セラピストさんとの相性は

すごくすごく大事ですので、

その方のブログなどで、
その方の考え方、感じ方を確かめて、それから門を叩くことができるといいですね。

あくまで、

「この人とは気持ちが通じる」と感じる、「緊張してガチガチになったりしない」

ことが大事です。

リラックスした状態で話をできないと、
本音のやりとりができませんので、
気づきを起こしたり、深く納得したりを得られません。

HSPは心にも深い容量がありますので、
表面的でない、深いかかわりを持てる人ならいいと思います。

私見としては、
立派な資格、より相性です。

 

スクールカウンセラーさんなど、
担当が決まっているという場合は
率直にどのような本がおススメですか?とか
どんな流派の心理学がバックボーンでいらっしゃるのですか?など聞いてみてもいいと思います。

きっと嫌な顔はなさいません、

このお母さんは本気なんだな、
とかえって真剣さが伝わるのではないでしょうか。

いいセッションのあとは、
いいマッサージをしてもらったように視界がひらけますよ( ^∀^)

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