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ややこしやHSCちゃん子育て!でもやり直しあり!HSCメッセンジャー講座for mother’s

2020年4月16日

HSP/HSC プロデューサー 皆川公美子です。

先月今月と2回にわたり、オンラインによって
HSCちゃんの子育て講座を開催させていただきました。

HSPの神経系や脳科学としての特性を深く理解していく

HSPメッセンジャー講座の最終日を

①講師講座(HSPをまわりに伝える知識と実例量を持つ)と
②マザーズ講座(HSCの子育て)のどちらかを

お選びいただけるようになっています。(どちらも受講する方も多いです)

 

今日はそのマザーズ講座の日でした。

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2020年3月のマザーズ講座

 

4月のマザーズ講座

 

ああ!HSPさんの場は
ほんとうに深いシェアばかりで

幸せなあっという間の時間でした。

ご参加いただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました!

 

 

この講座では
午前中に 20世紀の精神分析の大家
エリクソンの「アイデンティティ発達理論」を扱います。

アイデンティティという言葉は
今でこそみんな普通に言っていますが、

それはこのエリクソンによる概念であることをご存知でしょうか。

 

エリクソン

1902年6月15日〜1994年5月12日 91歳没

ユダヤ系デンマーク人の母、と多分芸術家であったデンマーク人の父の元に生まれる。

が母親は父親のことを最後まで明かさなかった。継父はドイツ人で、お医者さん。

のちにアメリカに渡り、発達心理学を教える教授であり、精神分析家。

アンナ・フロイト(フロイトの娘)に師事。

当初、問題行動を起こす青年達の心理療法に従事し、

他の治療機関の手に負えない難しい事例であったにも関わらず、高い治癒率を

上げた為、注目を集め始めた。

 

エリク・ホーンブルガー・エリクソン

 

 

HSPは内面世界の大きいひとたちであります。

アーロン博士の定義する

深い処理 とは

神経系が刺激に対して

たくさん感じたり、考えたり

するということ。

同じインプットであっても

HSPはそうでないひとの何倍も何百倍も

たくさんの考えを巡らせるということ。

 

その子ども時代、

HSCちゃんは、驚くほど内面が豊かで

小さいころから

なぜ生きるのか?

なぜ大人は心でそう思っていないのに、

口ではそう言うのか?

どうして大人は自動的にエライのか、

地球や世界が平和になるにはどうしたりいのか、

 

等々、

 

考えていることの範囲、

感じていることの深さがすごくって

だからこそ不登校になっている子がたくさんたくさんいます。

(姉妹サイト HSCちゃん不登校ちゃんのための感性キッズ

 

 

 

HSPさんは

身体の発達論や

行動の発達論だけではなくて

HSCである子どものときからの内面世界の発達論を扱っていくことで

大人である私たち自身の未来を考えることにも

大いに役立ちました。

 

過去、

必要以上にいい子ちゃんで

親が望む方向を知らないうちに目指していた、

この世界から受け入れていない違和感を感じつつ

自分の心からの欲求はなきものとして

耳も心も蓋をしていた、

やりたいことがわからない

いつも思い切り生きられていない感覚、

目立ちたくない

それなりに「楽しい」こともあるけど・・

でもなんだかいつも納得しきっていない自分がいる・・・

 

 

そういう思いをもって
子ども時代を生きた方も多いのではないでしょうか。

自分の意識にのってくることは実は意識全体の
5%。

それ以外の95%は実は意識に登らない潜在意識。

それは自分の生きる「前提」となっていること。

大人HSPがこの95%の意識に手入れしていくことで
これからの日本を支えるHSCちゃんが
大いに自分を活かしていくことができると信じます。

エリクソンの発達論のいいところは
「いつでも、

どの年代になっても

やり直せる、取り戻せる」ということが

わかるようになっているところです。

 

日本ではなかなか自分軸で生きることが

難しい

とくに少数派であるHSPが学校時代自分を
ガンガン出して生き生きいきた!ってひとは
多分いないでしょう。

それでもいいんだよね!

と全時代の精神分析大家は

21世紀に生きるわたしたちに語りかけてくれているようです。

 

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