2020年7月24日
子育てをしていると、毎日いろいろなことが起きますね。
子どもの小さな成長を見て嬉しくなったり、
楽しい時間を共有して幸せを感じたり、
思い通りにいかなくて怒りたくなったり、
なんだか訳もなく泣きたくなったり・・
ママだってニンゲンだもの、いろんな感情があって当たり前。
いつも笑顔でいられるわけではないですね。
あなたは、お子さんが泣いている姿を見て
「あー、もう!泣きたいのはこっちだよ!」と思ったこと、ありますか?
私は何度もありました!
今日はそんなママに感情放出して泣いちゃおう!のススメです。
私の娘は、小さい頃は思い通りにならないことがあるとよく泣く子でした。
HSCちゃんでもある娘は自分のこだわりをとても大切にしていて・・
「自分のこだわりを大切にする」というとなんだか素敵な言い方ですね。
でも、あの頃の私は全然そんな風に思えませんでしたけどね(笑)
娘がこだわる服の肌触りや食べ物の食感、
慎重なものごとの進め方やその順番などにこだわるゆえに、
私が思った通りにものごとが進まなくて
イライラすることがよくありました。
「早く早く!グズグズしないで。」
「んもう、なんでこんな小さなこと気にするの!」という具合。
あぁ、そうだ、子育てでは「待つ」が大切だったな、と思い出して
娘の気持ちを尊重して「待つ」姿勢で優しく接していても、
段々とイライラしてきてついつい口調がきつくなり・・・
最後は私が怒鳴り娘が泣く、というお決まりのパターンでした。
こちらに心の余裕があるときはいつまででも待ってあげられたのですが、
出掛ける時間が迫っていたり夕方の食事時で忙しいと、
私自身もなんとなく焦っていて・・
頭ではやさしくしたいと思っているのに、
「ついつい」イラッとして感情がコントロールできなくなるのでした。
そして、泣いている娘を見ながら
「泣きたいのはこっちだよ!」と心の中で叫んでいました。
あ、時々声にも出していたかな。
あなたが「泣きたいのはこっちだよ!」って思うときはどんなときですか?
泣き止まない子どもを目の前にして、途方に暮れるとき?
子どもに手がかかるのに、誰も助けてくれないと思うとき?
1人で全部やらなくちゃって思っているとき?
説明しても相手が自分のことをわかってくれないと感じるとき?
頑張っても頑張っても、誰もあなたを認めてくれないと感じるとき?
先が見えなくて不安で、どうしていいかわからないと思うとき?
夢見ていたはずの子育て、こんなはずじゃなかったって思うとき?
どう思っていても大丈夫!
泣きたいのはこっちだよ!って思ったら、
ぜひ、気が済むまで、思いっきり泣いてください!
これ、ほんとオススメです!
えー、最近自分のことで泣いてないなぁという方も、
泣くことを自分に許してあげてみてくださいね。
(いやいや、泣けないよ、という方は、泣ける映画を観ることから始めてみて!)
Photo https://unsplash.com/
私たちは、本当の気持ちに蓋をして
笑顔の仮面で大丈夫なフリもできるけれど、
ずーっと大丈夫なフリをし続けることはできないのです。
だって、自分に正直でいない状態ってとっても不自然だもの、
誰だって疲れちゃいますよね。
ちょっと感じた苛立ちや怒り、
寂しいんだ、悲しいんだという感情、
胸のモヤモヤや肩の重さなどの身体感覚。
一瞬感じる感情や身体の感覚を、
「少しのことだから大丈夫」と意識的にも無意識的にもなかったことにして前を向こう、と頑張りがち・・
あぁ、健気な私たち!
でもね、それはまるでカーペットの下にゴミを少しずつ溜め込んでいくようなもの。
そのままカーペットの下に隠し続けて、
いつかゴミで満杯になり溢れてくる頃には
自分では手のつけようのないことにもなりかねません。
身体や心の不調が出てくる前に、時々ガス抜きしましょうね。
自分をいたわる時間、とっても大切です!
「ゴミ」と言うと、なんだか悪いものや嫌なもののようですが、
私たちが感じる感情や身体の感覚は、
実は私たちの無意識(潜在意識)にある本当の気持ちに気づかせてくれる宝物でもあるのです。
一見ネガティブな感情や不快な身体感覚を感じるのは心地よくないと思うかもしれませんね。
ですが、感情には「感じきると流れていく」という性質があるのです。
どういうことかと言うと、私たちの身体や、身の回りのもの、空気や見えない「気」など、すべての物質はエネルギーですね。
そして、どんなエネルギーも変化変容していくものなのです。
私たちの身体も生まれてから死ぬまで大きく変化していくし、
今あなたの目の前にあるスマホやパソコンも、
時間とともに変化していきますね。
変わらないエネルギーは何一つないのです。
そして、私たちの感情もエネルギーです。
ですから変化して動いたり流れたりするのは、とても自然なことなのです。
ご自分のお子さんの小さかった頃を(今、まさに小さいお子さんがいる方は今のお子さんを)思い浮かべてみてください。
悲しいことがあってワーーンと思いっきり泣いたり、
地団駄を踏んで怒りをドカーンと爆発させたりした後は、
あっと言う間に笑顔に戻って遊び始めたりしませんでしたか?
まさに、今泣いた烏がもう笑う、という状態ですね(笑)
これは、感情を感じきることで身体に溜まったエネルギーが流れて
ニュートラルな状態に戻っていくからです。
では、私たち大人はどうでしょう?
大人になると、感情を感じきるって意外としていないのではないでしょうか?
特に、相手の気持ちを考えたり反応を想像できたりするHSPさん!
余計な衝突を避けるために、自分の感情はグッと抑えることが多くないですか?
例えば、相手の言動に「信じらんない!」とイラッとしても、
ここで怒ったら大人げないな、
相手にも事情があるんだろう・・
私が我慢すれば済むことだし・・
と、一瞬のうちにカーペットの下に怒りをしまい込んでしまいがち。
我が家では長らく、
その都度怒りを発散してケロリとしている非HSPの夫と、
小さな怒りを溜めに溜めて、ある時突然爆発するHSPの私・・
という構図でした(笑)
話が逸れましたが・・
「あー、もう、泣きたいのはこっちだよ!」と思ったら、
溜めてきたいろいろな感情を放出してあげるときかもしれません。
がんばり屋さんのあなたは、
本当は泣きたい気持ちを封じ込めて、
大人だから泣いちゃだめって、自分自身を律していませんか?
完璧主義のあなたは、
つらいのは私だけじゃない、みんな頑張ってるんだからって、
物わかりの良い大人びた言葉で、自分を納得させていませんか?
真面目なあなたは、
この苦しいときが、きっと何かの学びになるから、と
自分を奮い立たせていませんか?
自信のないあなたは、
私のどこが間違っているんだろう、と自問して分析して自分を責めていませんか?
怖がり屋さんのあなたは、
泣いちゃったら箍(たが)が外れて、感情が溢れだして収拾がつかなくなるのを恐れていませんか?
うん、それも悪くない!
そうやって生きていくためのサバイバルをうまくやっているんだもの。
でもね、もし、泣きたかったら、
子どもみたいにワンワン泣きたかったら・・
良いんです、泣きましょう!泣いてください!!
そして、自分の内側から湧いてくる本当の気持ちに
少しだけ耳を傾けてあげてください。
ほんとうは言いたかったのに言えなかったことや、
グッと飲み込んできた言葉たちに、今、居場所をあげてみてください。
こんなに頑張ってるのに、誰もわかってくれない!
私のことを認めてよ!
誰か、手伝ってよ!助けてよ!
ひとりぼっちで孤独だよ!
もう1人じゃできないよ!
心から湧き出るそんな言葉たちが聴こえてきたら、
閉じ込めないで光を当てて寄り添ってあげてよいのです。
あなたの言葉で、気持ちに寄り添う言葉をかけてみてくださいね。
自分を一番の大親友だと思ったら、どんな風に寄り添ってあげたい?
そう思ってたんだね。
教えてくれてありがとう。
がんばってきたね。
もう十分よくやってるよね。
今までこの声を聴いてあげられなくてごめんね。
怒るの当たり前だよね。
悲しいよね、その気持ちわかるよ。
本当は寂しかったんだね。
自分のことダメダメだって責めてたね。
つらかったよね。
思いっきり泣いて、感情を放出して、
あー、すっきりした、となればおしまい♪
泣けないし、イライラもモヤモヤも無くならないし、
全然スッキリなんてしない・・という方は、
カウンセラーやセラピスト、地域で相談できる機関を頼る、
という選択肢があることを知っておいてくださいね。
もちろん、気心知れて信頼できる家族やお友達に
お話を聴いてもらうのも良いでしょう。
1人で頑張る必要は全然ないですよ!
この感性キッズのコラムニストの中にもカウンセラーやセラピストがいます。
気が合いそうな人、ピンと来る人を見つけたら、ぜひコンタクトを取ってみてくださいね。
1人で解決しなくては、と思っていることも、
誰かに頼るとあっという間に解決することもあるかもしれません。
自分のコップから溢れた分の愛を大切な人に注げるように、
まずは自分自身のコップを愛で満たしておきましょ♪
子育て中はついつい自分のことは後回しになりがちですが、
ママは、もっと自分に優しくして良い!
いや、むしろ、まずは自分を大事にして!と声を大にしてお伝えしますね。
世界の平和は、あなたの心の平和から。
前回のコラム➡HSCの個性を伸ばしてあげたい!でもありのままの我が子を受け入れるのって難しい!
writer: フィールドあや(16才女子の母)
・HSP専門 心理カウンセラー&セラピスト
素の自分のままで自由に軽やかに生きたいHSPさんをサポートしています。
ブログ:https://ameblo.jp/love-urself/
公式LINE: https://lin.ee/3NvwD6m
photographer:長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)
・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka