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うちの子育て奮闘記

「歯が抜ける!!!その痛みと、気持ちへの寄り添い」~私がとった行動

2021年2月23日

小4HSC息子は、ただいまどんどん体が変化しているところです。

体格も、縦に伸びたり横に大きくなったりしながら、変わってきていますし、背の低い私にどんどん追いついてきました。

 

そして、歯が抜けていく時期がまた巡ってきています。

 

それはある日のことでした。

ご飯を食べている最中に、「痛い!!!!」と息子。

どうしたのか聞いてみると、

 

「歯が抜けそうで、抜けないねん。それが痛いし、気持ち悪い…!」

 

HSCあるあるだと思うのですが、息子はめっぽう痛みに弱いのです。

数年前に野外活動に連れて行った時、ほんの針の先ほどの怪我でも、大騒ぎをした…という記憶があります。

(しかしそれは、私の前だけでした。スタッフの方が「気にせんでも、放ってたら治る」と言われると、それ以上は何も言わなかったというか、言えなかったということも。それも一つの経験ですね!)

 

熱にはどちらかというと耐性があるのですが、痛みに関しては、本当に辛い、我慢できない、という息子。

 

この歯が抜けそうな痛みも、本当に我慢ができないようでした。

 

食べるのもやめて、ソファに寝転がり、のたうちまわる息子…

 

そして、そういう時に出るワードと言えば

 

「どうしてこんなことになっちゃったんだ」

「僕が何をしたって言うの」

「こんなに痛いなんて辛すぎる」

「もう嫌だ、抜きたい、抜いて!」

 

しかーし、痛みに弱い息子が、本当に歯を抜くなんてこと…できません。

でも如何ともしがたい痛みと、イライラと、不安と、恐怖と、これがいつ終わるのかわからない、なぜこんなに痛いのか分からない不透明さと…

 

いろんなものが彼に押し寄せ、どうしようもなくなっている…

しかし、こういう姿を見せるのは、家族だけ。

時には私だけの時もあります。

 

そして、私も歯に関しては苦い思い出があります。

息子と同じ小4の時に、乳歯が虫歯になってしまい、抜くことになりました。

もともと歯医者が大嫌いだった私は、歯を抜くことなどとんでもない事で、生きるか死ぬかくらいのショックを受けたものです。

 

あまりに怖くて、歯を抜くのに失敗して死んでしまうというリアルすぎる妄想をしてしまって(笑)

前日は夕ご飯も喉を通らず、しくしくと泣いていました。

 

ですので、息子の苦しい気持ちや痛みはよく分かります。その気持ちに共感はします。

 

しかし、ある程度時間が経ったら、距離を置いていき、私自身は通常通りの時間を過ごします。

 

時には彼が好きなゲームや動画、漫画の話などを振ったり、時には別に何もしなかったり。その時々によりますが、私の意識をまずは他へ向けていきます。

 

意識を向けたところが拡大する、というのはみなさんご経験のあることかと思います。

「こりゃ大変だー!」と思えば思うほど、その問題が大きくなっていったり、大騒ぎする要素や理由がどんどん集まってくることがあります。

「大変だ」を証明し、強めるかのように…

 

当人が、すぐに切り替えができる状態ではないとき、感情に寄り添いながらも、寄り添う側は「問題だ」と大騒ぎしないこと。匙加減もありますが、とても大事だと思っています。

 

 

 

さて、今回私がとった行動をご紹介しますね。

「痛いよね〜」と話を聞きつつも、息子は奈落の底に沈んではいましたが、ある程度時間が経った時、知り合いの方からオススメされたドラマを見逃し配信で見始めた私(笑)

 

そして何も食べられない…と嘆く息子に

 

「ねえ、もう柔らかいものしか食べれらないんやったら、そのチョコ食べたら?

さっきバレンタインデーであげたやつ。

そんで明日のお昼の弁当はアイスにしたらいいじゃん。コンビニで買ってさ〜」

(ちょっと極端すぎたか!?(笑)

 

 「さすがにそれはないよね(笑)」

と息子。 

 

そして

「なんか今なら食べられそうな気がする」

と焼きそばパンを食べ始めました。

 

彼なりに、工夫をしながら食べている様子を見ていると、こうした体験を繰り返しながら、繊細な部分との折り合いを自分でつけていく、そんな過程にいるのだなあと感じました。

 

ちなみにこの後日、やはり痛い、でも大丈夫、やっぱり痛い…を繰り返していました。

こんな風にジグザグしながら、数日経った時にはほとんど彼の口から、歯の話題が出なくなりました。

 

そんなある日、買い物に行く私を見送る際に、アホっぽいダンスをおどけて踊っていた時に…ポロっとよだれが出たのかと思いきや、歯が抜けたのです!(笑)

これには二人とも、大笑い!

 

 

「これで心置きなく、いろんな美味しいものが食べられるよ〜〜〜〜!」

と何度も何度も噛み締めながら言う息子。

私の目からは、すっかりいつもと同じように食べていると映っていましたが、彼の中ではやっぱり違和感あったのですよね。

 

こうして息子の生え変わり物語は幕を閉じました。

 

今後も同じようなことがあるかもしれません。

「問題」と思えることは、年齢や環境により、変化していくことでしょう。

 

でも、必ず終わりは来るし、どうであっても大丈夫。乗り越えられる。

 

そんな風に子どもを見ていきたいなと、改めて思ったのでした。

 

 

 

◆これまでのコラム

第1回目「こんな楽しみ方があったのか!」
https://kanseikids.com/200705/

第2回目「ゲームへの憧れをつのらせるの巻」
https://kanseikids.com/200715/

第3回目「ついにやってきた宝物!!の巻」
https://kanseikids.com/200727/

第4回目「待望のマインクラフトへの没頭!の巻」
https://kanseikids.com/200814/

第5回目「建造物の魅力にはまりまくり!〜の巻」
https://kanseikids.com/200828/

最終回「ゲームで得たものは何だった?の巻」
https://kanseikids.com/200917/

HSC洞察系の息子とゲーム 番外編 息子の変化、その後の巻
https://kanseikids.com/201011-2/

「神発言」どうぞっ!〜HSC洞察系の息子からのドキドキメッセージ
https://kanseikids.com/201130/

「HSC作品展」〜子どもたちの心の言葉を見て、感じてください。1月19~24日@東京・恵比寿&オンラインhttps://kanseikids.com/21011902/

 

 

writer: はしもとみわ(10歳小4男子の母)

・MIERUKAアーティスト

・「自分を変えるより、自分に還る」をテーマに、
あなただけの魅力を引き出すセッションや講座等をお届けしています。

・ブログ https://ameblo.jp/encle/

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photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子の母)

・日本パステルホープアート協会公認パステル和アートインストラクター

・HP: https://7iro-artwork.amebaownd.com

・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka

 

 

 

 

 

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