2023年7月25日
2023年7月24日
静岡県駿東地区小中学校の養護教員の先生がた(約80名)に向けてHSCについてお伝えしました。
多くの先生がたが熱心に耳を傾けてくださいました。
今回の講演でお伝えしたかったことは以下の3点です。
・子どものうちに安心の神経(腹側迷走神経)が育つとその後の働く人生において、折れない子に育つこと。
・チャレンジする、というものごとは、発達上、安心→探索活動という順番のうえに成り立つこと。
・HSCちゃんが強みに特化して生き生きと人生を切り開いていくには、 具体的な刺激量調節と 安心の土台を築くアプローチが必要であること。
世界でも対人支援の様々なプロや団体が取り組む新しい自律神経の知見について、
2時間に渡りお伝えをさせていただきました。
終了後に主催してくださった校長先生が
「教員と話していて『普通は・・・』って言葉が出る時があるんですよ。でも普通なんて実はないって私言うんですよね。』とおっしゃっていました。
山の緑に囲まれた素敵な研修所でした。
お世話になった先生方ありがとうございました。
たくさんのご感想をいただいています。
講演
「HSC の良さを引き出す心理的安全性の作り方」を受けてのご感想
・HSC の特性についてわかりやすく説明していただき大変勉強になりました。
「神経の耐性領域」の幅を自分自身も広げていきながら、 特性のある子どもたちと向き合っていきたいと思いました。
・本校の複数の生徒の顔を思い浮かべながら聞きました。 とにかく聞いて共感し、 安心感を持ってもらうことが大切だと思いました。
また、 教室へ戻る時の、 無理ならまた来て良いよ、という声かけも安心に繋がるとのことなので、続けて行きたいと思います。
・学校にも DOES が当てはまる子がたくさんいます。 「どうして、少しの活動でこんなに疲れてしまうのだろうか」と思っていた子への見方が変わったように思います。
刺激が過多になってしまった子や、感情があふれ出してしまった子に、 何をしてあげられるのか日々試行錯誤していましたが、刺激の量を調節することや、 神経の上がり下りの幅に付き添い、 安心の状態に一緒におりる練習をすることは、保健室でやってあげられるのではと思いました。
・養護教諭だけでなく、学校にいる先生方にもぜひ聞いてほしい内容でした。 もっと深く勉強したく、 先生の著書を購入しました。
著書からも勉強させていただきます。 お忙しい中、講演をしていただきありがとうございました。
・HSC の具体的な特性を聞いて、 保健室で関わっている中でたくさんそのような子がいたなと気づきました。
子供の成長過程の中で、 家庭環境や生活環境が恵まれず、 安心安全が築けていない子も多いと思います。
学校でできることは限られていますが、安心安全を感じてもらえるように子供と接していきたいと思います。
・「クラスの中にいると落ち着かないので、一人になりたい」という生徒に対し、担任や教科担当からは「また?」 「サボリじゃないの?」と言うケースもあるが、 ダウンタイムを必要としているのかもしれないことを教職員にも伝えて、 理解を得られるようにしたいです。 そして、 生徒の気持ちや言いたいことを聞き取り、共感する姿勢を大事にしたいです。
・「共感」をして、安心感を得られるように関わることの大切さがよくわかりました。 ついつい教室に戻ることを強めに促し過ぎてしまったかなと思うこともあるので、子どものアセスメントをしっかりして、その子にとって安心感が味わえるよう関わっていきたいと感じました。
・HSC の特性を持っているんだろうなと思う生徒が何人かいます。 不調を訴えて頻回来室する子もいます。
様子を見ながら、時には休養させつつ、 皆川先生が仰っていた、 「保険をかけて教室に帰す」ということを今後も意識していきたいと思います。
安心の土台を作れるよう、日頃から生徒達の話を聴く時間を大切にしていきたいと改めて感じました。
・HSC についてネット上の情報では知っていましたが、講演などで聞くことが初めてだったので、特性についてや声のかけ方のポイントを知ることができて良かったです。
・ 児童の様子を思い浮かべながらお話を聞くことができました。
HSC について知ることで、 こちら側の捉え方が変わることもあると思います。 夏休み明けに注意深く児童の様子を見たいと思いました。
・なんとなく聞いたことある、 ネットで見たことがある HSC について、今回講師の先生に直接話を聞けたことはとても良かったです。
個性として伸ばしてあげられたらと思いました。
・情報社会の中なので、 すでにHSC を知っていて自己診断で自分がHSC だと言って来室する生徒が何人かいます。
本日の講話で改めて、 丁寧に寄り添い共感し、自信を持って社会へ飛び立てるお手伝いができればと、思いました。
・HSC の特性についてゆっくりと考える時間になりとても貴重な一日となりました。 今、繊細さん・敏感さんが本当に増えているなと感じていたので、
養護教諭の仕事を続けながらも、自分自身もその子達により寄り添えられるよう、 自分自身をアップデートして対応をしていかなければいけないなと思いました。 ありがとうございました。
・繊細さんへの対応に注力したい一方で、甘やかしとの見極めも難しくもどかしさを感じながら職務に当たっていましたが、今回のお話を参考に対応していきたいと思いました。
・自校の生徒と重ねながら聞くことができました。 今後の支援の際に、 今日教えていただいたことを活用していきたいです。 貴重なお話ありがとうございました。
・特性について改めてよく知ることができました。 そういった視点からも生徒を見ることが必要だと感じました。
しかし、中学校はその先の進路を見据えての指導にもなるので、そのあたりの兼ね合いが難しいと感じました。
精神障害に至らせないことが大切なので、それまでに配慮できることはしていきたいです。
・HSC の児童に対しての寄り添い方や特徴について勉強になりました。 安心感を与えてあげる支援を目指したいです
・発達障害か、 HSC か、 個性か・・・ ほんとうに難しい。 聞けば聞くほど難しい。 安心安全、心の基地が大事ってことだなーと思いました。
HSC でなくても、 誰にも大事ですよね。
保健室が心の安全基地にもなれるよう、 心がけていきたいです。
・皆川さんの丁寧なお話 (説明) で HSC の理解が深まったと思います。 お話を聴きながら、 何人もの生徒の顔が浮かびました。
本校の HSC を疑う生徒は、 完全に不登校、 登校したりしなかったり、保健室登校、 別室登校、 たまに保健室来室等、 様々です。
まだ探索活動には出ていない生徒ばかりと思います。 ていねいに話を聴き、受け止め、 生徒が安心感を得られるように接していきたいです。
・実体験をまじえてお話をしてくださったので、例えが印象に残り、 HSC について深く知ることができました。
前任校で (たぶん) HSC の子の対応を3年間してきましたが、 確かに1時間話を聴くと、スッキリして教室に行っていました。
私の対応は間違っていなかったという自信にも少しなりました。 わかりやすい講話をありがとうございました。
・病気、疾患ではない、 生まれつきの特性ということですが、 発達障害も脳の特性と言われています。 はっきりした違いもわかってよかったです。
・よく耳にする言葉をじっくり深くまで知ることができ、とても勉強になりました。なかなか専門の方に直接聞く機会がないので、とても有意義でした。
・特徴を知って、 強みを引き出してあげる支援ができると HSC の子供との関係作りに役立つと思いました。
・保健室来室者とHSCは今、どこの学校でも深い関わりがあると思います。 HSC のことはとても学びたい内容です。 これからももっと勉強していきたいと思います。
・学校の中にはHSC だけでなく、いろいろな特性を持った子供たちがいます。 中学生の子たちにとって、自己理解をすること、 そしてその上で自分の特性とどう付き合っていくのか前向きに考えていくことが大切だなと日々感じています。 どの子にとっても自分の言っていることや気持ちを否定せず聞いてもらうことは大切なので、これからもそこを意識して対応をしていきたいと思います。 保健室に何冊か HSC に関する本が置いてありますが、 保健室に来る先生や子どもたちが気軽に手に取り話をしていってくれます。 今はネット社会で誰でも気軽に自分の特性について調べることもできます。 前向きに自分の特性を受け止められるよう寄り添っていけたらなと思います。
・いつも迷いながらの対応だったので、今回貴重なお話を聞かせていただき、 自分はどうあるべきか考える機会となりました。 ありがとうございました。
・HSC の強みにも目を向けて、子どもたちが 「これが自分」と思えるようになったり、頑張るところと休むところを上手に使いわけられるようになれると生活しやすいのだと分かりました。安心安全感を持てるように、 共感したり、ダウンタイムを手助けしたり、 保健室でもできることをひとつひとつ実践していきたいと思います。
・HSC の特性についてプラスに捉えることができ、 今回お話が聴けてよかったと思いました。
・課題を抱えている子供達に、 保健室だから養護教諭だからできることを実践し、 子どもたちが少しでも未来に向けて希望が持てるような支援を行なっていきたいです。 養護教諭だけでなく、子どもたちを取り巻く大人にもHSC について理解を進められたらいいと思いました。
・HSC 気質の子に、体調が悪い時・ 身体症状が出ている時は無理をさせないということを教えていただきました。
これは、養護教諭が今までも大切にしてやってきたことなので、これからも心にとめ、 子どもに対応していきたいと思います。
・HSC という言葉の意味もよくわからない状態でしたが、 今日はじっくり特性や関わりについて聴くことができ、大変充実した研修となりました。
繊細で神経過敏な子どもたちは、 ただ弱いだけなのだと思っていましたが、きちんと気持ちを受け止め理解してあげることが安心につながるのだと、 深く反省しました。
また、 この講演の一部を多くの方に伝えたいとも感じました。 (校内でも教員に研修の中で伝えたいと思います。)
・HSC の子どもたちに対し、 自分の言うこと、気持ち、 尊重することの必要性、 保健室の子どもたちに対し、
来室時にその子の気持ちを理解する中で、 本人のがんばりや誉めて引き出すミラーリングを大事にしていきたいと思います。
HSP を知ること、 親や教員がチェックリストを用いて活用すること、 また、 その言葉かけの注意を学びました。
・HSC の子と関わる中で、 思いに共感したり寄り添うことが心理的安全の育成にとてもよい影響があることがわかりました。
自律神経系(体) と心、 どちらも健康であることが重要であることを改めて実感し、“健康な心と体があるからこそ、のびのびと自分を伸ばしていける子に育つ” というお話がとても心に残りました。 養護教諭として、ダウンタイムを適切にとっていきたいと思います。
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真摯に子どもたちと向き合ってくださっている先生方に頭のさがる思いです。
HSCの子どもたちの特性や強みについて、そして神経系についてお聞きいただきありがとうございました。