2020年10月4日
同じHSCちゃんでも、子どものタイプ、きょうだい順や育った環境、時代、
おかれた状況により、全然違うなぁと感じます。
我が家の子どもたちは、第一子、二子は、
洞察が強いタイプなので、内に秘めがちです。
末っ子第三子は、感覚過敏が強いタイプなのですが、楽しいを感じる力もたっぷり持っていて、
基本的には、落ち着いた環境・家・先生であれば、元気いっぱいニコニコ。
ハッピーオーラがまとわれています。
自宅では、まぁ喧嘩も多いですが・・・
第二子、三子は、朝起きた瞬間から、りかちゃん人形などで仲良く遊んでいます。
1週間学校をお休みしていた長男くん、勇気を振り絞って、学校に行きました。
一緒に歩いていくパワーはなく、一度家に戻って来て、初日は車で行きました。
翌日は授業が短く4時間ということもあり、自分で歩いて、学校に行きました。
この後もまた、いつ学校いけないの波が来るかは彼は、分からないなぁと思います。
皆さん、学校って、楽しく通っていましたか?
「どんな子も、楽しくないけど、通わなければいけないから通っているのだと思っていた。」
そんな風に思ったりしていませんでしょうか?
「みんなも学校は行きたくないのに、行っているのではないの?」
と先日、大人の方からご質問を受けました。私もまさに同じ感覚を持っていました。
楽しく行っている子もいるのですよー。楽しい子が多数なのです。
この楽しく学校に行く、感覚がわからない私HSS×HSP洞察系強めであることも、
HSCを学び、自身のHSPを深めていくなかで、ようやく腑に落ちはじめました。
長男くんの対応をしながら自分を思い起こしてみると、いろいろ頭のなかで考えてしまって、学校でやることを何とかこなしている状態で毎日が過ぎていく。楽しみなどを感じる余裕がないのが学校でした。長男と話をしていると、ちょっと楽しいことが、末っ子と遊ぶこと、ママとお話しすること、それくらい、出てくるのがやっとで、学校で起きることや、普段の日常生活で楽しみを感じることってほどんどないようなのです。
元気がない洞察が強いお子さんは、まずは、ちょっとでいいから、楽しいことのかけらを集めていくことが大切なのかなーと、わが身や子どもたちをみていて感じ始めています。このことはこれから深めていきたいなと思います。
兄が欠席の1週間の間、末っ子は元気に登校していました。
「あたいは心の準備ができてから出発するから。」という兄を置いて、彼女は自分の時間、ぴったりに出発していました。
(完璧主義なのです。)
しかし、兄が、3日連続お休みをした4日目、彼女もお休みをしました。
学校には楽しく行っていますが、自分も休みたい・・・そんな気持ちになったのでしょう。
彼女は、1日休めば行ける。そんな確信がありました。実際一日休めば行けるのですよね。
先日、彼女は、こんなことがありました。
先生が、体温を書く健康観察表の配布を忘れたことがありました。
私は、彼女が健康観察表がないというのを聞いて
「先生が配布するのを忘れたんじゃないかな?連絡帳に体温書いてあげるから、それを持っていったら?」
夫も「先生忘れたんやな。」
でも、彼女は納得しませんでした。自分だけ健康観察表を忘れていたら、その連絡帳を先生に見せにいくことはできない。嫌だ。と泣き始め、学校を休むことになりました。
本当に完璧主義なのです。兄や姉の健康観察表が手元にあることも、目に見えていますから、自分だけない、忘れたのだ、そんな自分では自分から先生に言いたくないし、行けない。
一度行かないと決めたら、もう絶対泣き止まないし、動かない彼女。
「健康観察表が手元になく、行く元気がなくなってしまい、お休みさせていただきます」と欠席理由を書き、連絡したところ・・・1時間目が始まる前に先生から電話が入りました。
「わたしが配布を忘れたのです。●●さんは全然悪くないので、2時間目からでも何時間目からでもいいから、来ませんか?●●さんと直接話をさせてもらえませんか?」
と先生。
先生と話すのは、ばつが悪かったのか・・・話さないと首を振っているので、
「この後私が本人と話しして、行けそうでしたら、行きます。またご連絡いたします。」
と、一旦電話を切りました。
その後、本人と話をして、「先生も忘れることあるんだよ。先生が配り忘れて、●●さん全然悪くないって言ってたよ。先生、来れるなら来てほしいって言っているけれど、どうする?ママと一緒に学校行く?」と、聞きました。
「うん、行く。」
と言い、学校に行きました。学校に到着すると何も言わずに、ぱぱーっと走って自分の席に行ってしまい、私は先生とお話しをして、先生も「今後気を付けます。お母さんもお時間すみませんでした。」と言ってくださり、完了しました。
大人だって失敗することあるんです。でも、子どもにとって大人・特に先生って絶対なんですよね。だから、自分がもし忘れて失敗していたら・・・それを親がフォローするといっても納得して受け取ってくれないこともあります。
ここが、頑固で完璧主義なHSCちゃんの難しいところでもあるんですよね。
この時は、タイムリーに先生がフォローしてくださり、ある意味、彼女も自分が完璧でなくてもいいということを学べたのかなぁと思うのです。
こんな穏やかな先生のクラスだからか、今年は学習もしっかり身について、楽しく学んでいて、昨年までの月曜日になると手・腕にぶわっと、出る発疹・・・学習・理解の遅れを先生からお電話をいただくようなことは今年はありません。
昨年は何度手足口病の疑いになったか(笑)
宿題がない夏休みなのに、夏休みに学習をしておくようにと、彼女のできていない箇所を具体的にお電話いただくほどの学習の理解度でした。
今年は、いつも家では「先生こんなこと言っていたよ。」「学校ではこんな子がいるよ。」「明日は町はっけんの課外学習なんだー。リュックサックで行けるからうれしい!ランドセル重いもんね」「安全ピンのバッジができるかどうか不安・・・(先生に手伝ってとは、自分からは言えない・・・)」←ここで兄が「洋服をこうやってつまんで、指ささないようにさして、とめるんだよ。」と。
洞察系と、感覚系の違いはありますが、HSCちゃんでも環境が合って慣れれば、こんなにハッピーに毎日過ごせるのだと、彼女を見ていて感じるのです。
本当はみんながいつも現在の末っ子のように学校でも家でも過ごせればと願うのですが、そうもいかないことも多いです。
HSCちゃんも、その子に合った環境や状態があれば、学校生活を送っていても、
こんな風に自分の人生を今を楽しく生きる一瞬一瞬がある。
子どもたちは生きる力、輝く力があるのだということがお伝えできればと思い、筆をとらせていただきました。
私も夫もこの子の存在にいつもわがままで「もうっ!」と思いながらも、元気をもらっているのです。
◆これまでのコラム
・ひとはいるだけで完璧な存在〜HSCの子どもが教えてくれた美しい世界
・中学生になってもひとりで留守番(自宅学習)ができない我が子への処方箋
・HSS×HSC洞察系男子、学校に行けるようになったのは、母の完璧に宿題やるのが正しいという呪縛からの解放と、宇宙との会話のおかげ♪
・大人も子どもも、困ったときこそ、誰かとつながろう~子どものころから子どもは子どもの人生を生きるのが、当たり前になる社会を目指して。
writer: 大西愛(13歳女子、9歳男子、7歳女子の母)
・病児保育士
・HSC/HSPメッセンジャー
・~親が楽になれば、子も楽になる~ https://note.com/a_haiji
photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子 の母)
・日本パステルホープアート協会公認パステル和アートインストラクター
・HP: https://7iro-artwork.amebaownd.com
・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka