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インタビュー/世界は広いな大きいな

詩人であり、育休パパであり、起業家である、 松島宏佑さんのシェアハウス①

2019年7月24日

今日は、あるイベントで知り合った
詩人であり、育休パパであり、起業家である、
松島宏佑さんのシェアハウスに遊びに行かせていただいたときのインタビューをお届けします。

今、ほんとに現実に見えてきた

家族で自由に暮らす、という、選択肢がでてきたの?!
という特集記事です。

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わたしは自身は、もう子育てがほぼ終わっているので、
育休のお話を聞きにいくのはどうして?と思われましたか?

HSCちゃんの子育てのお話を日常的に伺っていて、

その背後にパパの温度を感じる家と感じない家があります。

HSCちゃんの子育ては
ママのワンオペが非常~~~~~に大変でできればパパにかかわってほしい、

いや!その前に!

パパに子どもの特質を理解していただけたら・・・・
と切に願っていてですね・・・

と思っていたら、

葉山のこのダブル育休の素敵なご夫婦にお話を伺う機会があり、

男性側から見て、子育てってどう映っているのだろう?

ということに興味を持ちました。

その日の様子を、ご紹介をさせてください。

右が奥様 さおりさん 左が松島宏佑さん

・・・・・・・・・・・・・・・

いきなりオタクに伺ったのにお二人とシェアハウスのかたが暖かく迎えてくださり、
なんとなく雑談が始まりました。

そこは、こんな空間。

 息子さん、ハルくんは、終始ご機嫌です。

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 「ぼくたちが楽しくご機嫌にしていたら、ハルが楽しくない訳ないですよね」 by パパ

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あ〜〜ひさしぶりに赤ちゃんだっこしました?嬉しい(^^♪

■まず奥様のさおりさんにうかがいたいんですけれど
もともと二人で育休をとる予定だったんですか?

「いえいえ!最初は今のような暮らしは想像だにしていませんでした。

葉山に引っ越す前は、子どもがいる家族とシェアハウスに住んでいたんですね。

宏佑は前から子どもが欲しいって言っていたんですけど、
わたしは、仕事休まなきゃいけなくて、産まなきゃいけないのは女性のわたしなんだけど、わかってる?
とかちょっとキレて言ってました(笑)

実際、宏佑も、むちゃくちゃ働いてて夜遅いし、
一緒に住んでいた他の家族の子どもをそんなにかわいがる様子もないし、
料理もしないし、掃除とかも積極的にはしないし、

わたしも会社で働いていて忙しくて、子育てなんて想像できなかった。

できる気がしなかったんですよ。

そんな生活のなかで、その当時いたシェアハウスでも
よその家族と住むことでの意識の違いや価値観の違いなんかが
目立つようになってきていました。

たとえば、シェアハウスのルールを作ろうという話が持ち上がると、

宏佑は「ルールは無いほうがいい」「ルールは嫌だ」って言って。
宏佑は、ルールで縛るんじゃなくて、その時その時でできる人がやればいい、
お互い気持ち良い方法を考えればいい、という考え方だったので、
相手からすると「じゃあこういうときはどうするの」って色々言われるんですよね。

そういうのが積み重なっていたり、わたしの妊娠がわかって、
子育ては自然の近くでしたいなと思っていたので、
思い切って前のシェアハウスを抜けて、葉山に引っ越しました。

ルールを作らないとか、その時考えればいい、みたいなのって、
最初は不安なんですけど、子育てがはじまってから、
ああこういうことかって腑に落ちることが何度かありました。」

■どんなことがあったんだろう。ていうか、状況が動いてきたってことでしょうか。

「なんていえばいいんですかね、理論じゃないと思うんですが
実際に出産する前までは、計画、人生設計、社会復帰、みたいな言葉が頭のなかでまわっていて、
宏佑に家事を分担してもらわなきゃ、育児のどの部分をやってもらうか決めなくちゃ、
そしてわたしも産後4ヶ月で会社に復帰をしたい、とやたら焦って計画してました(笑)

でも結局、育児がはじまると、まったくイメージ通りにいかなかった(笑)

生活を体験するなかで自分の考えもゆるやかにかわっていったんですよね。

たとえば、宏佑は料理をしないけど、宏佑の友達で、
料理できる人を連れてきてくれて、
毎日誰か家にいてくれて、うまく回ったんです。

このシェアハウスにいろんな人がきて、
はるくんのことを抱っこしてくれたり
宏佑もずっと一緒にいていろいろなことをひとつずつ話し合って

海へ行ったり、
市場へ行ったり、

毎日小さくて大事なことが沢山あって、
そういうことが今は楽しくてしょうがないです。

くるくると仕事をしていたときには
こんなてざわりの生活がくるなんて夢にも思わなかった。

■宏佑さんは、どうですか?

この1年でね、僕のまわりで夫婦で会社をつくる人が増えているんです。

あらためて働き方と生き方を区分けしたくない人が増えていると思うんですよね。

自分で自分の人生を創れるんだ、という感覚の人は
まだ少ないけれど確実に出てきているのを感じます。

最近聞かなくなりましたが、
ノマドという言葉が流行ったことありましたよね。

いつ、どこにいるかを自分で選びながら、自由に仕事をできる人たち。

実際、こういった個人を自由にするサービスがめちゃくちゃ増えていると思うんです。

しかも、安価で。

特に、ここ半年は、家賃という縛りから人を解放する定住するライフスタイルからの解放を目指すサービスが増えてきました。

ADDress というサービスはその典型なのですが、
毎月定額を払えば提携している建物に泊まり放題で、
こういったサービスを活用し、家賃という呪縛から解放されて、多点地居住をすることも容易になりました。

https://address.love/

しかし、個人が自由に生きれることができる時代になった一方で、
家族を持つと、家族が制約となって、生きたいように生きれない、という人が増えていくと思うんです。

家族が、自由のボトルネックになってしまうんです。

例えば、二点地居住したいって急に夫がいっても、
パートナーさんが、「子供はどうするの?お金は?本当に大丈夫なの?」みたいに質問攻めされて終わるという…。

■ああ、アナタそんな突拍子もないこと、やめてよ みたいなことですね?

そうです。僕は、ミレニアル世代の人間なんですが、
モノより体験を重視するので必要以上のものは欲しがらない、
コミュニティに属することを好む、などの特徴があるそうです。

この世代の価値観を代表するサービスとして、多くの人とモノや場所、
サービスを共有するシェアリングエコノミーが広がってきたんだと思います。

https://www.servcorp.co.jp/blog/archives/sharing_economy_16_services.html

シェアハウスはわかりやすいと思うのですが、
上の世代は誰かと一緒に住むことを嫌がる人が多い気がするのですが、
ミレニアル世代は、誰かと何かを共有すること、を自然としてしまう世代で、
シェアハウス生活にも自然と慣れてしまう人が多い気がします。

で、今がどういう時代だと僕が思っているかというと、
ミレニアル世代が家族を持ち始めた時代、と言えるんじゃないかと思っています。

だから、

シェアリングエコノミーもシェアハウスも基本的には個人向けのサービスが多かったのですが、
次の5年〜10年は、この『家族がシェアハウスなどの選択肢をもつ』
ということが普通になってくるんじゃないかと思うんです。

■家族がいることが制約になって、子どもがいるから移住できないとか○○できないとか。。。

そういうのは、常識とも呼ばないほど、日本人の深い意識の底にありますね。

だいたい学校の利用の仕方も、
週2日は学校 週2日はフルースクール、
あとはiPadみたいのでオンラインで、みたいのも、本当はいいですね?

僕の友人で秋田でそういうことやらせている友達も、もういるんですよ!

ハイブリットスクーラーとか言っちゃって(笑)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180222-00000001-wordleafv-peo


■(驚!)ネーミングが素敵!!

家族の結びつきがしっかりしていると、
そういうふうに逆に自由になれると思うんです。

家族が不安定だと逆に制約になってしまう。

個人がもう自由に生きれる時代だからこそ、
家族の基盤がしっかりしているかどうか、
家族で創りたい暮らしを作っていける関係があるかどうか、

という意味で、

「家族」というライフスタイルの単位がより重要性が高まってくるんじゃないか

僕の今の感覚なんです。

***

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