2022年12月19日
HSCについて理解を深めている人なら当たり前のことですが、HSCって生まれながらにHSCなんですよね。
去年、妹夫婦に子どもが生まれて(姪っこ)、生後3ヶ月くらいから週に1日、妹の仕事中に預かっています。
その子が多分、結構な繊細ちゃんだなぁと思われるんです。
基本的にママ以外の人にはオムツ替えやお風呂なども嫌がることが多かったり、
遊んでる時もいつも何か考えている様子で、ニヤリとはするけど無邪気な笑顔もレアでだったり。
他にも、
・預けられる日は朝のママの雰囲気から預けられることを察してベッタリになる。
・はじめて食べるものにとても慎重で、慣れるとよく食べる。慣れたものが好き。
・慣れてないおもちゃも慎重で、まず人に触らせて様子を見てから自分が触る。
・妹(ママ)に懐いているワンコをみて「こいつはママをとろうとする危険な奴だ!」と言わんばかりに敵視する。
・毎週会っていても、会ってすぐはあえて目を合わせずに、じわじわと馴染んでくると遊んでくれる。
・数ヶ月でも年下の赤ちゃんだと分かっていて、触られたり掴まれてもグッと耐えている。が、年上のねぇねには容赦なく頭突きする。
・昼寝中に起きたときに周りに誰もいなくて大泣きした経験を数ヶ月経っても忘れずに、警戒して昼寝してもすぐ起きてしまう。
・歩けるけどなかなか歩き出さなかった
と、挙げるとたくさん出てきます。
姪っ子ちゃんの表現で1番上手なのが、NOを示す表現。
イヤ、いらない、それじゃない。は、誰にでも伝わるほどに上手で表現豊か(笑)
さすが危険察知センサーの高いHSCっこです。
HSCについて学んできて知識としては知っていたけれど、
生まれた頃から姪っこを見てきて、繊細ちゃんはほんとに生まれながらの気質なのだなぁと深く実感します。
一見するとちょっと育てにくそうに思われるかもしれないけど、繊細ちゃんはその繊細な気質ゆえの魅力や才能をいっぱい持っているのですよね。
それはなかなか気づきにくかったり、見逃されやすい煌めきだったりするので、大事にしたいところです。
その子の繊細さに寄り添って充分に安心した環境で育っていけば、その魅力や才能はめきめきと表れてくるのでしょう。
妹は自身が繊細さを持っているのもあって、姪っこに寄り添った育児をしているようなので、
きっと持って生まれた気質を封じこめずに育っていくんだろうな。
彼女がどんなふうに素敵に育っていくのかがとても楽しみです。
繊細さは生まれながらのもので一生変わらないし、それは決してネガティブなものではなく活かすもの。
HSC、繊細ちゃんの気質への理解がネガティブでない形で広がっていくといいなと思います。
みんなの認識が「繊細さって素敵なことだよね」ってなっていくことで、その魅力がのびのびと発揮されるようになったらいいな。
HSCHSPが知られるようになった今、少しずつそう感じている人が増えているのが嬉しいです。
ホリスティックサロンアイラ主宰
ソレンセン式神経反射療法士
NPO法人こころね 理事長
白尾藍
◆これまでのコラム
➡HSCが抱える心身の不調〜朝起きられなくて学校にいけない…起立性調節障害(OD)
➡HSCっ子の不思議な話〜戦争の記憶に共感する子どもたちから教えられたこと〜
➡HSC不登校 〜「明日は学校いく」「学校いきたい」の言葉の奥にあるもの〜
➡フリースクールは自由な発想で創る学校! HSCちゃんのらしさに合う学び場、居場所がたくさんあったらいいね
➡『よくわからない決まりごとが多すぎるのは疲れる。学びの本質ってなんだろう。HSCっこが教えてくれること』その①
『よくわからない決まりごとが多すぎるのは疲れる。学びの本質ってなんだろう。HSCっこが教えてくれること。』その②
「お母さんの心からの理解」と「友だち」は引きこもりから立ち上がる希望