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HSCちゃんの才能と資質

気難しくて激しい子=スピリッツ・チャイルドとは?~鳥居佐織さん

2021年9月7日

HSP未来ラボでご一緒させていただいています、
鳥居佐織さんがスピリッツチャイルドについて書いてくださいました。

佐織さんは、千葉県で子ども英会話教室とHSC対応の英会話つきデモクラティックスクールを主宰されており、

HSP/HSCを啓発する活動を精力的に行なっていらっしゃいます。

鳥居佐織さん(Facebookよりお借りしました)

 

以下、佐織さんによるコラムです。

 

 

 

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みなさん、こんにちは

 

今日は日本でまだよく知られていない、
気難しくて激しい子=『スピリッツ・チャイルド』(a spirited child)についてご紹介します。

 

スピリッツ・チャイルドはスピ系の話ではありません。スピリッティド(spirited)はウェブスター辞書で「生き生きとした、創造的な、鋭敏な、熱中しやすい、エネルギーと勇気に満ちた、自己主張の強い性格をした」と定義されています。
よって日本語では「エネルギー旺盛で、熱中しやすい子」というような意味合いになるかと思います。

 

かつて海外ではスピリッツ・チャイルドは、「気難しい子」(a difficult child)、「挑戦的な子」(a challenging child)、「要求の多い子」(a high needs child)などとネガティブに表現されていましたが、現在ではポジティブに「意思の強い子」(a strong-willed child)とも表現されるそうです。「スピリッツ・チャイルド」は、メアリー・シーディED.Dによる造語です。

 

子どもの10~15%がスピリッツ・チャイルドであるという結果が出ているそうです。
海外ではよく知られており、‘spirited child’で検索するとスピリッツ・チャイルドの育て方などについて、多くの情報があがってきます。

 

世界共通でスピリッツ・チャイルドの子育てで苦労する親が多いのでしょうね。

 

では、スピリッツ・チャイルドとはどんな子のことでしょうか?

 

「ある考えや活動に心を動かされ、個人的に興味をそそられると頑固になる」

 

ピンと来る方はいらっしゃいますか?

 ではこれはどうでしょう?スピリッツ・チャイルド度はどれくらいですか?

 

️★スピリッツ・チャイルドの特徴的な五つの性格

1.とにかく気性が激しい

2.手がつけられないほどかたくな

3.とても敏感である

4.    いつでも知覚が鋭い

5.  変化に適応するのが遅い

 

四つのおまけの性格

6. いつでも気まぐれ

7. エネルギーにあふれている

8. 最初はしり込みをする

9. 気むずかしい

※『言うことを聞かないのはどうしてなの?スピリッツ・チャイルドの育て方』メアリー・シーディ著 (サンマーク出版2011/11/02)より

(2021年9月現在、日本語版は絶版。著者Dr.メアリーが私の再出版のリクエストをエージェントに伝えてくれ、現在返答待ちだそうです)

 

 

 

長女はHSCチェックリストがほぼ全て当てはまり、スピリッツ・チャイルドの特徴が全て当てはまります。

 

私がスピリッツ・チャイルドの概念を知ったきっかけは、長女が小5で不登校になった時にHSCの概念を知ったものの、NHKバリバラの『敏感くんのゆううつ ~HSCの子どもたち~』を観たり、他の内向的でおとなしいHSCちゃんたちの話を聞いたりして、

 

「うちの子はただのHSCじゃないかもしれない。それ以外に何かあるのかも」

 

と思ったことでした。そこで児童精神科で知能検査を受けた結果、長女は発達障がいではありませんでしたが、「それにしてもこの育てにくさの理由はなんだろう?」という疑問は残ったままでした。

 

そしてある日、『ひといちばい敏感な親たち』エレイン・N・アーロン著 (パンローリング刊2020/11/13)の94~95ページに、「子どもの中には特に気難しい子がいるという」とスピリッツ・チャイルドに関する記述を見つけ、ピンと来たのです。アーロン博士の紹介する『言うことを聞かないのはどうしてなの?スピリッツ・チャイルドの育て方』を取り寄せ、長女がHSCの中でもスピリッツ・チャイルドの定義にあたる子だと確信したのです。

 

️★スピリッツ・チャイルドの定義(Dr.メアリーによる)

健常者で、他の子より強烈で、敏感で、知覚的で、かたくなで、エネルギッシュな子More Intense, Sensitive, Perceptive, and Energetic)で、10~15%の子どもにみられる。

 

しかし海外のスピリッツ・チャイルドのFacebookグループに参加してみると、ADHDなどの子が多く含まれているようなので、Dr.メアリーに定義について確認したところ、

 

「スピリッツ・チャイルドは上記を意味し、セラピーや投薬無しに、私の描写する戦略で上手に育てることができます。しかしながら、スピリッツ・チャイルドでありながら、同時に投薬の必要がある子(発達障がい児)もいます。こういった子どもは、私の描写する戦略が助けにはなるものの、それ以外にも何かあるのです。そういう場合は行動の理由について深く調べていきます。」

 

とのことでした。

 

スピリッツ・チャイルドのお父さん、お母さんへ

Do you have a high energy, challenging, persistent child? (ahaparenting.com)より引用

 

「あなたはラッキーです!スピリッツ・チャイルド、意思の強い子は、子どものうちは育てづらいかもしれませんが、気をつけて育てれば素晴らしい10代、若者に成長します。スピリッツ・チャイルドは自発的に内なる自己に従い、自分の望むものを追いかけ、同調圧力にほとんど影響されません。親が「しつけなくては!」という衝動に負けない限り、彼らはよくリーダーになるのです。」

 

私はHSCの概念を知った時と同様に、スピリッツ・チャイルドを知り、
ワクワクと長女の将来に希望を持つようになりました。

 

Dr.メアリーの著書と海外から入手したスピリッツ・チャイルドの育て方に関するマニュアルを参考に戦略を実践したところ大きな良い変化がありました。

 

スピリッツ・チャイルドの育て方やギフトについてはまた今度記述しますが

 

HSCでスピリッツ・チャイルドである長女の、東京ディズニーランドでのエピソードについてお伝えします。

 

これはディズニーランドにあるレストラン、『クイーン・オブ・ハートのバンケットホール』で提供されている『アンバースデーケーキ』(1,220円)です。どう見ても二人以上でいただく大きさです。

 

長女が小4の頃、私がHSCとスピリッツ・チャイルドの概念を知る前に母子三人でディズニーランドに行き、長女がこれを食べたい!と言い出したのです。「じゃぁ、三人で食べようか?」と言うとふくれっ面に。「一人で食べたい!」と言い張りました。

 

長女は小さい頃から痩せているのに、私の目から見ると甘いものを異常に食べたがる子で、病気になりやしないかといつも心配でした。

 

「なんてわがままで強情な子だ。しつけないと将来大変なことになる。この子のためにならない」

 

いつもそう思い、できる限り我慢のトレーニングをさせようとしていましたが、レジの後ろにお客さんがたくさん並んでいます。他の方に迷惑をかけてしまうので、こういう場面でしつけることはできません。

 

私は内心ムカムカしながら、仕方なくアンバースデーケーキを注文しました。

いくら甘党の長女でもさすがに全部は食べ切れず、「ほーらごらん!」と私は言いたくなりました。

 

あの日から3年が経ち、今年7月に中1となった長女と小5の次女と再度ディズニーランドを訪れました。
思い出のアンバースデーケーキが目に入った時、

 

「HSCとスピリッツ・チャイルドの知った今と昔では全然見える世界がちがうな」

 

としみじみ思ったのです。

 

私の勝手な想像ですが、

これは普通の人が見たアンバースデーケーキ↓

 

これはケーキ好きなHSCちゃんが見たアンバースデーケーキ↓

 

これはケーキ好きなHSCちゃん、かつスピリッツ・チャイルドの脳内のイメージ↓

 

アーロン博士が言うように、HSCは強い感情でものごとを処理します。

さらに暴走型のスピリッツ・チャイルドともなれば、脳内でアンバースデーケーキのイメージがこのように大きく膨らみ、激しい感情で欲望を抑えることができなかったのだと思います。

 

海外ではHSCのことをよく、

 

A child with big, big emotions.

大きな、大きな感情を持つ子

 

と表現します。

 

私はこれは特にスピリッツ・チャイルドを一言で説明する、本当に腑に落ちる表現だととらえています。

 

ところで今頃気づいたのですが、私自身もスピリッツ・チャイルドであったようなのです。(そう思う理由については別の機会に記述します)しかし私は経済力の無い家庭で、ヒステリックな母に抑圧的に育てられたため、気遣いばかりして親にとってはまったく手のかからない子のまま大人になりました。

 

以前は、長女のわがままとかんしゃく(厳密に言うとかんしゃくではなくメルトダウン、かんしゃくとメルトダウンの違いについては別の機会に記述します)に腹を立て、いつも親子バトルになり、ストレスが半端ありませんでした。

 

HSCの概念を知った後もしらばらくは、こう考えていました。

 

「私も長女と同じくHSCだったけれど、わがままではなかった。私にはちゃんと我慢ができた。この子をしつけなければ不良になるのではないか。矯正しなければ将来世間のお荷物になってしまうのではないか」

 

しかし今ではこう理解できるのです。

 

「私はHSCだったから家庭の状況、親の余裕の無いことを察して我慢をしていた。でも、長女はうちがアンバースデーケーキを買う余裕のある家だと知っている。親もわがままを受け入れてくれる余裕があると知っている。だから表現できるのだ。」

 

「それに、ディズニーランドは楽しいけれど、HSCの長女にとっては早朝から電車に乗ってディズニーランドに到着し、どこもかしこも混雑した中で、アトラクションに乗るたびに長時間待ち、空腹もひといちばい感じられ、アンバースデーケーキもひといちばい美味しそうに脳内で処理され、どうしようもなかったんだろうな」

 

そう思うのです。

 

 

HSCやスピリッツ・チャイルドを理解するだけで、世界がこんなにも違うのですね。

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佐織さんには、10月12日(火)午前10時~12時開催の
マママルシェ@オンラインにご登壇いただく予定です。

HSCちゃんについて、スピリッツチャイルドについて
お話聞いてみたいかたはぜひスケジュールあけておいてくださいね。

鳥居佐織さん
HSCコーチ、英会話・オルタナティブスクール主催
詳しいプロフィールはこちら

Facebook : https://www.facebook.com/saori.torii.336

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