2020年9月28日
今月も、突然やってくる、朝出掛けて、泣きながら帰ってくる。小3男子。
連休明け2日目。親は、旗持ち当番の朝。
私の子どもたちが通う公立小学校は
昨年から先生方の働き方革命と子どもの特性を伸ばす教育が進みつつあります。
夏休みは宿題なし。好きなことをやってくださいという方針。2期制。
欠席連絡は、QRコードから申し込みフォームへ。
18時以降は学校への電話連絡はつながりません。
今年の夏休みから、オンラインドリルは、各自IDとPWが配られ、ネット環境とipadがあれば、学習できる状態にはなっています。(我が子は誰一人やりませんが・・・)
学校の授業と同じものを閲覧できるシステムになれば嬉しいですが、現在は市販のもののようです。
そんな学校ですが、朝起きて準備して妹と共に出かけていく長男ですが、長男だけ帰ってくるということがたびたび起きました。
ここまで書いて、出かけるところまでするのは、
私が出かける前に言える雰囲気を出していないか、話を聞いていないのかもしれないと思いました。
泣いて戻ってくることができるようになったのは、本当によかったと嬉しく思っています。
感情を出すことさえ、これまでできなかったということですから。
我が家は、これまで共働きで通勤時間を含めるとほぼフルタイムの時間帯、家庭を不在にしていました。
コロナのことがあり、今は、夫が在宅勤務していることで、常に家に誰かがいます。
これまで、子どもたちは、ひとりで家にいる状況が当たり前の我が家では、本当に今の勤務形態はありがたいです。
私も自身のキャリアをちょうど見直そうとしていたため、パート勤務に切り替えたところでした。(私は外勤です)
この親の状況に合わせて、昨年まで、親の状況を配慮して、
毎日休まず学校に行っていたこと(学童のみ調整すれば、学校には行っていた。)
自分の感情を出すことなく、親の状況を汲み取り、合わせしまう状況は、HSCちゃんあるあるだと思うのです。
『子どものころから、子どもは子どもの人生を生きてほしい。』
これが、私が子どもたちすべてにそうあって欲しいと願うことなのですが、
残念ながら、保育の現場、教育の現場、
もしかすると家庭も子どもが子どもの人生をありのまま生きれる状況にはなっていないことがあると思うのです。
我が家はつい先日まで子どもがありのままその子の人生を生きれる状況ではありませんでした。
今も忙しくなると大人都合の状況にはよく、なります。
大人の皆さん、職場で責任ある仕事をしている。その働く在り方はいかがでしょうか?
本当に自分が体調が悪いときに、自分が体調が悪いと気づいていますでしょうか?
「体調が悪い、早退させてほしい。休ませてほしい。」
そう言える職場でしょうか?
もしくは、誰かに「代わってほしい」。と、助けを求められる自分でしょうか?
大人の皆さんは、自問自答してみてほしいと思います。
ほとんどの方が、無理をしているまたは、気づかないほど麻痺してしまっている、
助けてと、言えない状況だと思います。
責任があるから。休まない、遅刻しない、欠席しないそれが正しいから。
強く、早く、あれる(できる)のが正しいから。
そうこれまでの人生で、それが普通。当たり前だからと、生活し、社会の一員として一生懸命学校に行き、働き、生きてきたのではないでしょうか?
人間はつながりがないと生きていけない生き物です。
ですが、困ったときに、つながるためのコミュニケーションをせずに、
ひとりで頑張りすぎてはいないかどうかを、今一度見直してほしいと思うのです。
無理をして自分が困っているときに、つながるコミュニケーションをせずに頑張る大人が社会を回していること、子どもたちの育ちに関わることが、子どもを生きづらくしていると、気づいてほしいのです。
そのことに気付き、少しずつ周囲の人や社会を信頼し、自分の困ったを分かち合いつながること。
そうしていくことで、子どもたちもまた、自分の困ったを認めてもらえる大人と安心して関わり、自分の感情を出していくことができるのではないかと思うのです。
今は、コロナのことがあり、咳ひとつするのも、しにくい。
健康管理や手洗い、うがいに、マスクにアルコール消毒と気を付けられているのではないでしょうか?
気を付けていても症状が出る、そんなときには、どうか、ご自身が、ご自分を大切に、どなたかに助けを求めてつながることをしてみてください。
こんなご時世ですが、何か症状があるときには、負担ない働き方に変えてもらう、休むなどして、大人がまずは自分自身をいたわって欲しいと思うのです。
ずっと気になっていた、外ではしゃべらない、家ではよくしゃべる。歌う。
「本当のこの子がわからない」そんな疑問を解消してくれたのは、コロナの発生でした。
行きたくない気持ちを泣いたり、話したり行動に移して、子どもが伝えられるようになるのは、安心して社会を動かす、子どもに関わる大人がいる状況です。大人が安心することが一番大切です。
日本はこれまで、正しいか、間違っているか、早く正しく、生産性高く。
男性は、特に強くあらねばならない。そんな教育や社会だったと思います。
そろそろ、正しくも間違ってもいない自分、白でも黒でもなく、どちらともいえない自分、強くも弱くもどちらでもない自分、何者といえなくとも、そのままの自分であってもいい。自分や自分の周りの人に、ある繊細さや敏感さが誰にあってもよしと、互いに認め合い、優しくあれる社会になって欲しいと思います。
学校には何も言わず、ただ言われたことを言われた通りにするのが正しい親。
そんな風に、何とか自分が感じている違和感を封じ込めて、学校の先生や、保育園の先生方と関わっていた自分に気付き、息子がいることで今は、息子にあることを聞く。休んだり、時間をただ過ごしていくなかで、でてきたことを、丁寧に信頼して、コミュニケーションしていく。
にぎやかなところが苦手なので、レクリエーションの時間は、校長先生のお部屋に行かせてもらっていいですか?
教室を抜ける時には、お友達には、「にぎやかなところが苦手だからちょっと抜けるね」と伝えてもらえますか?
先生と1対1でお話をするとき、怒られているみたいで悲しくなると感じているので、
もう少しゆっくり、静かにトーンを落として、1対1の時は、話していただけますか?
みんなの前で発表するのに、緊張しすぎて学校に行きづらい日もあるようなので、
前日や出発前に私の方でも状況が把握できていればフォローします。
当日、もし、少し待っていただいて、発表できないときには、先生に個別に発表をすることで対応いただけませんか?
そんな風に、これはわがままではないか?こんなこと言っては失礼ではないか?ということも、信頼してお任せしている、いつも集団の中で気にかけていただき、感謝をしているということが先生にわかるように要所要所でお伝えしつつ、丁寧に丁寧に一つずつコミュニケーションしています。
その子なりの方法で、学校に居られるのであれば、
まだ、今は「このことをやりたい」、がない我が家の場合はこちらから、学校につながりに行かせてもらっています。
(主に電話です・・・)
これまで体調不良など、適当なこと言って休んでいた頃よりも、本当のことを話せるようになり、神経使って大変疲れはいたしますが(笑)充実したつながりを感じています。
登校渋りがない状況でも、コロナの対応等で、違和感があることは、親から先生に伝えていいと思うんです。
子どもから聞いていることで悲しくなったことがあれば、その気持ちを分かち合うこと。
自分から見えている学校で起きていることと現実に、ずれがあることもあります。そのずれは、つながることでしか、相手にも自分にもわかりません。そして、伝えることで、お互いにあることがわかります。
まだまだ我が家も登校渋りはじまりの状況で、今後どうなっていくのかと、不安もありますが、小学校も、中2の長女の時代よりは、HSCちゃんにも寄り沿ってくれる環境になってきていると感じているのも確かです。
我が子がどんなところで、どう感じているのか?親子でも他人の頭の中や感覚までは分かりません。
少し休んでみて、ぽつりぽつりと出てきたことを書き出しては伝える。書き出しては伝える。の繰り返しなのかなと思っています。子どもの言うことを、否定せずに聞くことはなかなか難しいですが、私も日々挑戦中です。また今後も進捗がありましたら書かせていただきますね。
◆これまでのコラム
・ひとはいるだけで完璧な存在〜HSCの子どもが教えてくれた美しい世界
・中学生になってもひとりで留守番(自宅学習)ができない我が子への処方箋
・HSS×HSC洞察系男子、学校に行けるようになったのは、母の完璧に宿題やるのが正しいという呪縛からの解放と、宇宙との会話のおかげ♪
writer: 大西愛(13歳女子、9歳男子、7歳女子の母)
・病児保育士
・HSC/HSPメッセンジャー
・~親が楽になれば、子も楽になる~ https://note.com/a_haiji
photographer: 長束加奈(10歳男子、8歳男子、6歳男子 の母)
・instagram: https://www.instagram.com/kananatsuka