2021年12月28日
2021年がもうすぐ終わりを迎えようとしています。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
我が家は、2020年、2021年は子どもの不登校からの、小規模特認校への転校を経験し、
子どもたちが自分に合う環境に身をおきながら、自分自身を立て直す期間となりました。
これからは、自分がどんな人なのかを理解し、社会や人とのつながりを持っていく。
つながりの中で起きてくる様々なことを経験し、関わり方を学んでいく、
新しい段階に入ってきていることを実感しています。
2020年に転校した長男は1年が経過し、学校というリアルの学び場で、
先生との関係、友達との関係を、様々な行事・日々の学校生活を通して経験をしています。
「いろいろな経験をしたい。」
この願いを持つ彼にとっては、自分に合う環境、自然の中で様々な経験ができる、
小規模特認校や学校という場はとても大切な場であったと、今になり振り返っています。
小さなころから外では声を発しない、家ではずっと歌っているそんな子どもでしたが、
学校に行けなくなったタイミングで、小さなグループから、大きなグループでの活動に変更となったミュージカルスクールにも行けなくなり、退会していました。
学校生活に慣れてきたこともあり、「歌が上手になりたい。」という息子の歌のレッスンを、
HSP未来ラボのお仲間の、森未来さんにお引き受けいただき、
この10月から、お願いしています。
(注:実際にはこんなにノリノリではないですが、気持ちはこんな感じ♪)
実は、息子はオンラインが苦手。
通学も遠くても、長時間の送迎が必要でも、
小規模特認校に通い続けるには、理由がありました。
「オンラインの方が緊張する。」というのが、彼の言い分でした。
コロナで休校になり、全ての習い事がオンラインとなった頃、
パソコンの前で体ごと緊張する息子の姿をみて、私は、胃を痛めていました。
はじめてのレッスンは、レッスン開始日の前日から緊張で眠れず、
当日も開始前までに緊張高ぶる息子をみては、
私がその姿を受け入れられずにイライラして、
より一層、彼の緊張を高ぶらせてしまっていました。
回を重ねるごとに、「息子の緊張は、息子のもの。」
私も息子との境界線を理解していくことで、段々と親子ともに、
リラックスしてレッスンを迎えることができるようになりました。
歌のレッスンをみていると、質問されたことに対して、
言葉で答えるには、時間がかかる息子。
先生のあとに続いて声を出す、発声練習や
「ここ歌ってみようか。」
という問いかけには、すぐに歌いだす。
「どうして歌を歌いたいの?」
という問いには、
「自分の気持ちを伝えるのが上手じゃないから、歌で伝えたい。」
そういうことなのかぁ。
考えて、考えて、先生が待ってくださり、
出てきた言葉の、その深さに「うーん。」と、唸ります。本当に。
この子には、この子のコミュニケーションの間合いがある。
そのことを理解していただき、ご指導いただけることに、本当に本当にありがたく感謝しています。
聴いて歌える息子に、「楽譜、用意したほうがいいですか?」と質問をすると、
「聴いて歌えることはすごい才能、その能力を鍛える方が難しいことだから、楽譜を用意して楽譜通りに歌うことに一生懸命になるより、聴いて歌う能力を練習していく、でいいんですよ。」と教えていただきました。
だんだん、ちょっと難しい曲にも歌いたいとチャレンジし、練習し、レッスンを迎える姿に、なにもやる気がなかった1年前を思い浮かべ、嬉しい気持ちです。
森未来さんには、昨年息子の不登校真っ最中に、
私もボイストレーニングを受けさせていただいていて、「この身体を信頼していい。」いつもいつも声のレッスンを通して、あなたの身体ってすごいんだよ、そのままで素晴らしい、信頼していいよ。ということを受け取っていました。
正直、人としゃべることもままならない状態だった私が、
キャリアコンサルタントの勉強で面談の試験を受けるため、緊張しても、声が出せるようになりたいと受講していたレッスンで、
自分と自分の身体を信頼することを学ばせてもらったと、今、振り返り、感謝しています。
そして、「思ったことを、その時に言葉にできない。」
これは、私も一緒だなぁと、このコラムを書いていて、クスッと、しています。
来年度からは、息子のボイストレーニングもリアルで、となります。
これからまた、どのように息子が変化していくか、成長を見守っていただけますと嬉しいです。
今年も1年間、感性キッズコラムを通じて、交流させていただきありがとうございました。
皆さまもご自身を大切に、温かく、よいお年をお迎えください。
◆これまでのコラム
・ひとはいるだけで完璧な存在〜HSCの子どもが教えてくれた美しい世界
・中学生になってもひとりで留守番(自宅学習)ができない我が子への処方箋
・HSS×HSC洞察系男子、学校に行けるようになったのは、母の完璧に宿題やるのが正しいという呪縛からの解放と、宇宙との会話のおかげ♪
・大人も子どもも、困ったときこそ、誰かとつながろう~子どものころから子どもは子どもの人生を生きるのが、当たり前になる社会を目指して。
・HSCちゃん、環境や状況がその子に合っていれば、今を楽しむ力、ハッピーオーラもひといちばい!!
・「不登校、その子についていけば大丈夫。」~不登校1か月からの小規模特認校への転校
・HSCの子どもがひとりフィットする環境に出会えて変化した我が家のこと
・HSP洞察を楽しむ ~HSCちゃんのお母さんである、HSPさんへ
・我が子との関係性にあるちょっとした違和感は、小さな小さなHSCな自分の愛着問題?!~その痛みの程度は、深い!そして大人の想像をはるかに超えている。
・感覚系HSCちゃん、小規模特認校へ ~不登校の一番の根っこの原因は給食のデザートだった!?
・通学とオンラインのハイブリッド登校~目に見えないけど、あることを信じてみる
・体が元気で、気持ちを出せて親に受け取られていれば、チャレンジも乗り越えられる
writer: 大西愛(14歳女子、10歳男子、8歳女子の母)
・キャリアコンサルタント、HSC/HSP子育てメッセンジャー、病児保育士
・子どもと一緒にひとりひとりとゆったりと。ぐずったり笑ったり♪感性豊かな子育てを楽しもう♪♪
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