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うちの子育て奮闘記

みんなと本当に心と心でわかり合いたい〜感覚系HSCの我が子の本当の願い

2022年7月15日

新年度が始まり、放送委員ができないと登校しぶりをし、その後、学校に対応いただき、楽しく通っていた感覚系HSC末っ子次女。

 

この1学期、小規模特認校は、田植えに畑、プール、船に乗る行事と、たくさんの行事がありました。

そんな中、一つ一つの行事を重ねていく中で、担任の先生との様々なことがありました。
その一つ一つは、親としては、子どもとの橋渡し、さらには関係する他の先生との橋渡しとして、コミュニケーションを重ねてきました。うちの子にとって、不適切な対応があっても、どうか他の子では、同じようなことが起きないように、本当にその願いで、コミュニケーションしてきました。

 

それらのことがあった先に、出てきたことは、クラスのお友達関係の問題でした。

 

この子が転校することになったきっかけの一番一番最初にあったことは、「クラス替え」

仲のよい友達3人組で、2人が同じクラスになり、ひとりだけ別のクラスになってしまったのです。

 

そして、転校したときの子どもの言葉は「私は静かな環境で、みんなと一緒に学びたい。」でした。

 

クラスでお手紙の交換をするようになり、仲良くしていたお友達に娘が

「うち、ここにいていいのかな。さみしい。」と手紙を書いたそうです。

 

 

 

そのお友達とは昨年転校以来、本当に本当に仲良かったのですが、ここのところ、教室に入っていくと、コソコソ話や、自分とは話をしてくれない様に、とてもとても寂しいと思って書いたお手紙だったようです。

 

この時点では、私はこのようなことがクラスであるとは、知りませんでした。

 

手紙をもらったお友達が、先生にその手紙を見せたところ

娘は呼び出され、「こんなこと、急に書いたらびっくりしちゃうでしょ。」と

言われたそうです。

それを、「こういうこと、書いちゃダメなんだ。。。」と、娘は受け取りました。

 

その後、「嘘をつかれる。」ということがあり、再び不登校の始まりとなったのでした。

 

感覚系のHSCの子ども。娘の場合は、その人の心の中にあることが表情や場面から、読み取れます。

 

 

家族で車で市外の公園に散歩しようと出掛け、駐車場で働くシニアの方に、「市外の車はここにはいっちゃダメだよ。」と言われた時、娘は「あのおじさん、金くれー。って言ってたよね。」と、言ったこともありました。(私は、びっくりして慌てました。そして、「本当にそうだったかもしれない。」と思ったのでした。)

 

お友達のおうちに遊びに行かせてもらってゲームをして、ご飯をみんなでいただき、帰るときには、誰よりもニッコニコで楽しそうに、笑い、はしゃいでいました。

 

楽しいことも、そうでないことも。それら全てを体で受け取り、体に痒みや発疹、足の痛みとして現れます。

 

私は病児保育の仕事をしているので、子どもの体調変化に気づくのは、早い方だと思います。

人より気づきすぎてしまう、それは重々承知しているのですが、病名に執着しているところがありました。

学校を休むには、医療機関にかかっていることが必要だったりもしますし・・・。「病名にならない病気があること。」そして、「体に症状が出ることは、その子の中では、相当に大きなダメージを受けているということ。」を、ここへ来て、やっと心の底から受け止められるようになってきたように思います。

校長先生には、このことをお伝えし、嫌なことがあると体に症状が出ること、先生もわかるよと、ご理解いただけて、心からホッとしたのです。

 

今の我が子の願いは、「みんなと本当に心と心でわかり合いたい。」

心と心で深くわかり合うには、深いところで深く理解しあえるお友達が必要です。

ここの一番コアなところをここ数年くじかれてしまっている彼女にとっては、本当に深く理解しあえるお友達と環境が必要なのだなぁと、そのような出会いがある居場所を私が作るしかないのかもしれないというところに今、ぼんやりといます。

家族の中でも、社会への適応能力は一番高く、末っ子なので、育休期間もこれまでなく、彼女の本当の声をじっくりと私は、聴けていなかったと家庭内のことも、振り返っています。そして今、娘との時間を過ごしています。

 

母が仕事の日には、留守番したくないから、第2子の送りにも迎えにもついていく。(往復2時間×2回)

学校に行かなくても安心して家にいられる環境を、夫婦で娘の心身の状態を共有し、作る。(学校への連絡については程々でいい。)

として、今、継続しています。

 

 

小学4年生という、思春期の始まりのとても大切な時期。

日本では、この間の学年が、蔑ろにされやすいなと感じています。

低学年も大切。高学年も大切。中学年も大切。中学校も大切。高校も大切。その後の、どの年代もが大切。

それぞれの段階で発達課題がある中、子どもの心の育ちを支える仕組みが、本当に足りていないと思います。

子どもたちが心身ともに健康に、安心感を育める場所や人に出会い、全ての子どもがそこにアクセスできること、日本で安心して子どもたちが育つ環境があることを、切に願っています。

そして、この子どもと一緒に育ち合いながら、「もっともっともっと、安心できるところにいていいよ。安心を求めていいよ。」と教えてもらっています。

 

 

 

 

 

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writer: 大西愛(15歳女子、11歳男子、9歳女子の母)

・キャリアコンサルタント、HSC/HSP子育てメッセンジャー、病児保育士

・子どもと一緒にひとりひとりとゆったりと。ぐずったり笑ったり♪感性豊かな子育てを楽しもう♪♪
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