コラムColumn

うちの子育て奮闘記

「うちの子、今、こんなことに困っています。」を、その時、学校に伝えてみた。 〜登校しぶりで欠席したときに行ったこと。

2022年5月9日

新年度始まりましたね。

高校に進学した長女と、小5、小4にそれぞれ子どもたちは、進級しました。

親元を離れて高校に進学した、長女の引越しがあったので、我が家は3月後半から4月をバタバタと過ごしていました。

 

 

3人の子どもが同じタイミングで新年度が始まったことから、
私は引越しの長女と共に移動し、下の子二人の対応は、夫が担当していました。
長女出発の時には、長男は、涙・涙の見送りでした。

 

 

町には、スーパー1軒しかない、寮の一人暮らしの一式を、毎日学校があっても一人でまかなえる様に整え、
一人の人が独立して生活できるように場を整えることは、本当に物理的にも大変なことだと実感しています。

宅急便屋さんは、本当にありがたいです。郵便屋さんも(特に速達)本当にありがたいです。日本国内どこでも行ってくださり、届けてくださる、このありがたさを本当に本当に、噛み締めています。
宅急便屋さん、郵便屋さん、ありがとうございます!!
そしていつも優しくサポートしてくださる地域の方々、本当にありがとうございます❤️

 

 

 

 

 

今日は、小学生の末っ子の新年度早々の出来事を、コラムでお届けさせていただきます。

 

 

昨年の4月、完全なる不登校となった、末っ子次女。転校先の小規模特認校では、1クラスしかないため、今年はクラスメンバーは変わらないし、大丈夫かな?と予想していましたが、、、新年度3日目、帰宅すると、ギャン泣き。翌朝もギャン泣きで「学校行かない・・・。」と。母親の私が不在のため、夫は、小5の長男のみを学校に連れて行き、「〇〇は休むから、担任の先生に電話しといて!」と連絡がありました。

 

前日夜からビデオ電話で話をしていて、登校しぶりの理由は、係決め。放送委員になったそうなのですが、一人でマイクでしゃべるなど、前に出て話すことが、できない。本当は図書委員が良かったけれど、希望者が大勢いたので、仲良しのお友達と二人でできる放送に、「私たち放送にします。」と、先に、抜けたそうなのです。

でも、放送は、担当するときには一人で全て担当し、話す仕事、とわかり、「絶対できない!学校行きたくない。」と、泣いていました。

 

先生は、「何かきっかけは、ありましたか?」と聞いてくださり、「係決めですか!」「あの時は・・・自分たちから私たち、放送にしますと、抜けてきたんですよ・・・。」

とおっしゃったところを、「(HSCなので、お友達と一緒にやりたいという気持ちで、)その場の空気読んで抜けたのかもしれません。放送委員で一人だけでマイクで話すのは、絶対にできない、学校行かないと、言っています。」と伝えました。「他にも係ができないと言っている子がいるから、係ぎめしなおしますと、伝えてください。」と、その場は、電話を切りました。

 

その電話を、職員室で校長先生が聞いていてくださったそうで、「先生がこうしなさいと決めるのではなく、その子がどんなことで困っているのか、本人の話を聞いて対応方法を検討するように。」と、担任の先生にお話してくださったそうで、(担任の先生は、20年ぶりに教員に復帰される先生です。)再びお電話をいただき、「一人でマイクで話すのができないということであれば、お友達が話す役割をして、音楽を流す役割を担当することだったらどう?」とお話いただき、「それなら、できると思う。」と、先生と電話で話し、翌日から元気に、学校に復帰したのでした。

 

 

放送委員になりたかったのに、「絶対にそれがやりたいわけではない。」と言ってしまい、ジャンケンをすることになり、負けてしまってできなかった長男も、その隣にはいて、長男がなった保健委員については、姉が保健委員の仕事の楽しさややりがいを分かち合い、放送委員は、来年は「絶対、やりたいです!」と、手をあげよう!となだめたのでした。

それぞれの子どもたちのやり切れない状況に、本当に本当に「ああああ・・・(ため息)」という、私&家庭内でした。

 

 

HSCを育てるって、子どもの話を聞くだけで、本当に揺さぶられますね。
どんな係になっても、我慢してやるべきという、決められたことに、よりよく適合して過ごしてきた私の子ども時代。

空気を読んで、周りと同じように、もしくはその中でも、よりきちんとできるように、頑張ってきた子ども時代。

子どもの話を聞いて、子どものできないという状況をそのまま受け取り、寄り添い、共感し、他者(先生)に分かち合っていく。我が子がつながりたい、学びの場とつながれるよう、サポートしていく。

並大抵なことではないよなぁと、振り返ってみて、感じます。

感覚としては、階段200段くらい降り、肩の荷物を30キロくらい下ろした感じです(笑)

全国のHSCママ、HSPであるママはいかがでしょうか?
本当に、いつも頑張ってますよね!!私たち(^^)

 

子どもたちに起きていることは、今の状況を、体で察して「できない!」と、言っていること。

自分の意志よりも先に、相手の思いを汲み取ってしまうこと。
頭の中でぐるぐる考えて、でも、その時は動けないために、結果、不本意に起きてしまうこと。

 

どうしても起こる事がある、そのようなことに、母親としての私は、子どものその時の気持ちや思い、
言葉の一つ一つを受け取り、そのまま聞くこと。

 

そして、そのままの今起きている現実を、分かち合うこと。

「学校活動における、自分の子どもが今、困っていることを、先生と分かち合うこと。」
「今、起きていることを、今、伝える。」ことで、解決されることがあると、今回のことから、学びました。

 

昨年は、私は、色々自分の中に留めて、言うことさえ、諦めていたと振り返ります。

昨年、不登校から転校をした時のコラム:https://kanseikids.com/210526/

 

何も、言えなかった私が、「伝える。」という体験を、子育てを通じて、子どもの不登校を通じて、
「伝える→繋がる」を、経験しています。

 

自分の子どもはもう高学年・・・でも、今、困っている。

今、我が家では、このことがきっかけで学校に行けなくて困っている。子どもが困っていることは、お母さんも困っていること。

「伝える。」「分かち合う。」そうすることで、お子さんが元気になって、学びにつながれる環境になり、お母さんも元気になることがあるのだなぁと。

 

今、元気すぎるくらい元気な末っ子を見て、本当に驚いています。

帰宅後、「足が痛い。」とは、相変わらず言いますが、「足痛いけど、今、料理したい。夕ご飯何?オムライスがいい、手伝うから早く作ろうよ。」と、何を聞いても「わかんない・・・」と、首を傾げてしまう子どもが、本当に元気すぎて困るくらい、元気です。

 

子どもの姿って、本来こうなんだなぁと、いつ以来なのだろうと、
思い出そうとしても思い出せはしないのですが、じんわりと感じています。

 

子どもが元気でいる姿って本当に、眩しいですね✨
こんな今があることに、心からありがとうと思います。

 

 

 

 

 

◆これまでのコラム

ひとはいるだけで完璧な存在〜HSCの子どもが教えてくれた美しい世界

中学生になってもひとりで留守番(自宅学習)ができない我が子への処方箋

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・『点数じゃない。その先の学びをしたい。』~一つの選択肢としての高校受験 地域みらい留学

 

writer: 大西愛(15歳女子、10歳男子、9歳女子の母)

・キャリアコンサルタント、HSC/HSP子育てメッセンジャー、病児保育士

・子どもと一緒にひとりひとりとゆったりと。ぐずったり笑ったり♪感性豊かな子育てを楽しもう♪♪
 https://note.com/a_haiji/

・Facebook: https://www.facebook.com/ai.onishi.5/

 

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