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うちの子育て奮闘記

『点数じゃない。その先の学びをしたい。』~一つの選択肢としての高校受験 地域みらい留学

2022年2月9日

 

中学3年生の娘が、地域みらい留学を希望して、
県外の、公立高校の推薦入試が終わりました。

「こんなのあるよ!」と、子どもに声をかけてから、興味を持った娘と共に、
島留学の寮のハウスマスターや島留学を経験された方のお話を聞く機会を設けていただいたり、
不登校からの他県の学校受験を経験されたお母さんのお話を聞いたり、
地域みらい留学主催の、オンラインでの様々な学校の座談会に本人が参加したり、
私は親御さんのお話をオンライン視聴をしたり、現地に見学に行ったりと、
進路選択を進めてきました。

 

 

・小規模の学校
・自然がいっぱいある環境
・様々な経験ができる
・毎日通いたいと思える楽しい学校
・勉強を好きになれそうな学びの場
・自分のやりたいが見つけられること
・共学であること
・寮の場合、個室の寮 

 

娘が希望する高校生活はこれらがあるところでした。

 

自宅から出願できる公立高校は、

・自宅から近すぎる
・自宅から遠すぎる
・墓地の隣
・9学級以上の大規模校

と、どちらも娘にとっては、毎日通うのは、無理という環境でした。

私立の学校も、いくつかみましたが、女子校を除外してしまうと、
なかなか本人の希望に合うところはありませんでした。

 

 

併願推薦の私立も小規模校を検討しましたが、見つけた1校は、
今年は、単願のみになってしまい、本人が納得する併願先を見つけることは、難航しました。

中学校まで、丁寧に学校案内に来てくださった、情報も早く、わかりやすかった県内の高校。
体験授業や模試での経験で、「ここ、気持ちいい風が入ってきてよかったよー♪」という、私立の学校に、併願先を決めました。

地域の人のために学校という施設を開放しているという学校側の姿勢があるところに、
いつも最終的に惹かれる気がします。

学校は教育方針等、親がいいなと思っても、
体験授業で、先生が長い棒を持って、黒板ビシバシ叩いて説明していた学校は、無理とか、
見学の雰囲気で、元気な男子が多すぎて、ちょっときついーとか、
本人が晴れやかに、選択する学校に出会うまでは長い道のりでした。

 

成績も悪くはない、学校にも通っていた娘でしたが、周りのお友達のラストスパートの勉強っぷり、成績の比較で、
自己否定が続き、心はずっと、低空飛行していました。

 

 

”自分もみんなのように、良い成績をとりたい。”

 

その気持ちと現実に葛藤が常にあったのだろうと、今になってようやく私も共感します。
渦中は、なかなか寄り添い共感するのも難しいものです。。。

 

併願先で、一つ上のコースに出願できることになった時や自己採点で、それなりの成績で、
合格を納められたときに、初めて自分自身にOKを出し、喜びを表現していた様子に、私も嬉しくなりました。

 

高校の出願は、私立は、オンラインでの出願。願書の入力、印刷から受験料の支払い、受験票の印刷まで、段階を踏んで、オンライン+印刷を行う必要がありました。

 

・学校に印刷した出願書類を提出する期限。(中学の取りまとめ)
・学校から書類を、子どもが受け取る。
・そして郵送する。(高校側の受付の締め切りまでに到着するように。)

 

中学の指定した締め切り日と、高校出願の期間と、どちらの管理も必要で、
「親子で今、何をすればよいか、わからない!!」とパニックになったこともありました。

 

 

 

地域みらい留学については、学校情報は、地域みらい留学のホームページを経由して、
各学校が主催するオンラインの説明会や個別相談会などに参加します。
(6月から12月まで、平日夕方や、土曜日・日曜日に開催されていました。)

 

・学校見学申し込み
・受験の要件の確認
・受験しますの連絡

などは、行きたい高校に連絡し、直接聞く必要がありました。

 

娘が受験した学校は、成績や、登校日数等条件がない学校でした。
ただし、受験の出願、当日、結果に関しては、全て中学を通して連絡をすることになっています。

 

手続きとして、行った手順を、以下にご説明します。

 

1 親が、高校のある県の教育委員会に地域みらい留学の制度を利用して●●高校を受験をしたい旨を伝える。
2 教育委員会から●●高校に、○○中学の○○さんが受験したい旨、お伝えいただく。
3 中学校の担任の先生から、○○さんが受験したい旨、募集要項・入学願書を中学に送って欲しいことを、●●高校に連絡する。
4 送られてきた願書・募集要項を子ども本人が中学から受領する。
5 子どもが願書・必要書類を記入し、中学に提出。
6 受験料の郵便為替を郵便局で親が購入。
7 受験をする旨を、親から、●●高校事務課に連絡。
8 中学校に購入した郵便為替を提出。
9 願書・必要書類・学校が発行する書類・郵便為替をA4封筒に中学の先生と共に封入。宛名書き。
10 本人が、封筒を持ち帰り、出願期間に郵便局で簡易書留で郵送
11 中学に出願を受け付けた旨、高校から電話で連絡。
12 受験票が中学校に郵便で届く→中学の先生から、本人が受領。
13 当日受験

 

このほかに、中学の三者面談が2回ほどあった際には、
教育委員会のホームページにあるその時に出ている受験概要や要項を、印刷し、
担任の先生にお渡ししたり、新しい情報が出ると、担任の先生と共有するようにしていました。

私が住んでいるのは千葉県なので、千葉県は、物事が進むのが早く、
県外からの募集をしている高校はゆったりとしているからか、
入学願書が届くのがゆっくりだったり、受験票が届くのが数日前であったりと、ハラハラしました。

 

また、コロナ禍でもあり、県外から訪問するため、夏の見学の際には、高校からPCRの依頼があり、
宿泊しているホテルまで校長先生が検査を持ってきてくださり、家族全員受けてから見学させていただきました。

受験当日も当日までコロナを持ち込まないよう、小学生のきょうだいは、自宅でオンライン授業にしたりと、気を配りつつ、
受験生本人は、学校に行く・行かないは、本人の心が安心する方を選択し、生活をしていました。

 

 

見学の際には大雨だった高校も、試験当日は晴天で、やっぱりここに行きたいと大雨の中の学校見学でも娘がこの高校に行きたい、ここでの生活にチャレンジすると決めた環境であったことは、間違いなかったようです。

 

また、作文と面接での推薦受験ということで、作文・面接対策を個別指導の塾が、対応くださいました。

中学に入った当初、大変な思いをしながら、部活を頑張り、引退までやり遂げたことなど、
大変ながらも続けてきたことが、本番の作文を書く時に役に立ったことで、
本人にとって自分の成長を感じられる嬉しい出来事だったようです。

 

まだ合格発表までは時間がありますが、このような、一人のHSCがいるということを、
まだこれからある、受験の出願の選択肢として、選択できる方もいらっしゃるかと思い、
今回コラムとさせていただきました。

 

高校での活動を惜しみなく、発信してくださった生徒の皆さまや、先生たちがいらっしゃること。
コロナ禍でも、できる対応をオンラインや現地で丁寧にしてくださったこと。

ここに行きたい、楽しそうと、親から見たら、冒険すぎない?というところでも、
本人がピンとくる学校というのは、本当にある。

そして、その選択は、揺るぎないものなのだということを、ここまでの経験から実感しています。

子どもの希望に寄り添い、自分の今までの価値観を、
ごっそりひっくり返してしまうのも、ありかもしれません!!

 

小1から受験生をしていた、偏差値社会にどっぷり浸かっていた母の私が、
自分の人生をひっくり返す体験になったことは言うまでもありません。

 

そして、『点数じゃない、その先の学びを私はしたい。』

その一言にズキュンとやられた母でした。
「全く、その通りだね!!」と、心から思います。

 

 

 

 

 

 

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writer: 大西愛(15歳女子、10歳男子、8歳女子の母)

・キャリアコンサルタント、HSC/HSP子育てメッセンジャー、病児保育士

・子どもと一緒にひとりひとりとゆったりと。ぐずったり笑ったり♪感性豊かな子育てを楽しもう♪♪
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