2023年2月21日
こんにちは。寒い寒い冬が終わり、少しずつ温かい陽気になって参りました。皆さまお元気でしょうか?
今年はインフルエンザの流行が大きくありますね。
どうぞ皆さま体調が優れない時にはゆっくりと休めますように。
そして受験生の皆様は、持てる力を十分に発揮できますように心からお祈りしています。
そんな中、我が家は、末っ子が小規模特認校から、もう「学校には行かない」を選択し、
正真正銘の不登校の子どもがいる家庭となりました。
1学期クラスに居場所がないと感じ始め、顔に痛みを感じるようになってから、
2学期行事はなんとかやり切るも、その後原因不明の咳が止まらないため、欠席。
3学期、手の甲が痛い。と、学校である様々なことから、体に支障が出ることが重なりました。
学年で1クラスしかない小規模特認校で、クラスの友達関係の問題が生じてしまったこと、
学校の先生との相性、たくさんある行事からの刺激、本当に色々なことが重なりました。
フリースクールという選択肢があることを、知りながらも、これまで見学に行ってみるなどに至らなかった、私ですが、
3学期に入ってすぐに、学校だけでなく、行ってみたいフリースクールにも時々学校を休んで行こうと決めた矢先、
「もうクラスにも学校にも行けない、行かない」と娘は、宣言したのでした。
現在、私は、感性キッズ(こちらのサイト)を作られている皆川公美子さんの開発された「そういう個と。」プログラムに参加中で、終了を迎えようとしています。
2019年 HSP/HSCメッセンジャー講座を受講させていただき、自身と子どものHSP/HSCを理解することに、精一杯取り組んできたこの3年間。
皆川公美子さんの洞察・共感・感覚という各方向からHSPである自分の感覚を自分の体で理解していくことを徹底的に行った、この半年。
私は、洞察強めのHSPとHSPを学んだ当初は思っていましたが、相手に確認してみると、
私の洞察と現実は、違っているということが多々あることに気づきました。
また、共感してすぐに言葉にしたり、一緒に泣いたりできない私は、
本当に相手に共感できないひどい人だと思いながら44年生きてきました。
そして、最後に、感覚に関しては、完全に感じられないように閉じていました。
聴覚以外の感覚を感じないことで、なんとか生き延びていました。
HSPを学び、自分の愛着のパターンについても扱っていく中で、「一人で頑張る。」
これは、これまで私を守ってくれた防衛反応であり、パターンであると、気づきました。
言葉にならなくても体で共感して行動して問題解決をしようとしていたこと。
共感している時の体感覚、体に感じる症状に対する体感覚を、
HSC子どもたちが日々発する言葉や、感じていること一つ一つを、
「あ、そういうことがあるんだね」と、聞いて、自身の感覚に落としていくことで、自分の体の体感覚を取り戻してきました。
第一子、二子は、洞察が強めで、正直母親の私も、ハッとするようなことばかり言うので、
私自身より子どもの方が、大人びていて、学校のこと、きょうだい間のことなど、毎日よく聞かせてくれて、
状況がわかりすぎるほどわかり、それぞれに本当によくその環境を自分なりに生きていると、学ばせてもらうことばかりでした。
第三子は、自分が嫌なことは嫌と生まれた時から言える子でした。
食べるもの、着るもの、遊ぶもの、どれをとっても自分が嫌なものはわかる子でした。
小学校に入ってから、それらが、先生の言う通りに、ちゃんとみんなと同じにできているか、
大人の反応、周囲の子どもの反応をとても気にするようになりました。
食べ物の好き、嫌いもよりはっきりとしてきました。
あまり喋らず、youtubeを見ることが増えました。
それでも、仲のよい友達、自宅に姉がいれば、楽しく学校には行けていたのですよね。
今回、子どもの体に次々と反応が出てくることを見ながら、
皮膚科に受診したり、整形外科でレントゲンをとったり、小児科に受診したり、様々なことをしましたが、原因は分からず、
学校を休んで20日ほどすぎると、どの症状も消失しました。
本当に自律神経の仕業は、巧妙で、そうやってこの子の身を守ってくれているのだと思いました。
私が、そういう個と。プログラムを通じて、これまでなかった、自身の体感覚を自分にあるものとできたことで、
今回末っ子の感じる痛みを共に感じることができ、これは辛い、無理させてはいけないと、学校以外の道を考えようと、
頭だけでなく、体が理解しました。
その時、末っ子は、「もう学校には行かない」と選択したのです。
思えば、小規模特認校に転校をする際、体験日最後の校長先生との面談で、
娘は、「この学校で学びたいですか?」と聞かれて、首を傾げて黙ってしまったようなのです。
家では、「行きたいから、行く!」と言っていたので、私の方から、「行くと言ってますのでよろしくお願いします。」と、
「校長先生、怖くて言えなかったのかな。」などと、考えていたのですが、
どうやら、本当のことを言えなかったのは、母親の私や家族に対してだったようです。
朝の送迎も年子のきょうだいと、父親がスタンバイしている状況、
姉も中学校に行っている状況で、行かないと、言えなかったと、今になって本人が話します。
本人が感じる違和感、親も共に感じる違和感がある中で、頑張って問題解決しようと、これまで学校と対話をしてきました。
しかしながら、本当に必要だったのは、子どもが感じていることを感じる、親の感じる力だった・・・と今になり、思います。
体で感じることに蓋をして、学校や社会、家庭に適合できるよう頑張ってきたHSCであった私自身にハグをしてあげながらも、
もう、その頑張り必要ないねと、私が私に、体で感じることを許可し、子どもと共に不登校という道を歩みながら様々な経験していく人生に、シフトし始めたところです。
人間って、HSC、HSPって本当に感じる力、体感覚あります。
そして、それを子どもたちが、全力で、お母さんの顔色みながら、
一緒にお母さんの感情や感覚を感じて、子どもの体に表現しているんですね。
そんな子どもたちの表現や、感覚を否定せず、その感覚あるんだねと認める。
子どもなりに、感じて、共感して、洞察して、頭で色々考えた末、
お母さんに言ったことと、外で言っていることの辻褄が合わずに「え?」と思ったり、「なんなの?(怒)」と思うことがあっても、
それは、お母さんが、子どもが感じて伝えたこと受け取って、あるものとして応じたことにより、
子どもは、安心感を得て、外では、自分の感じる力を自分のしたいように表現できたということなのだろうと思います。
そういう個と。プログラムは、私にとって、「HSP、じゃあ、どう生きていけばいいの?」という問いに対して、
私自身の生き方、働き方を学ぶプログラムでありました。
ひとりぼっちの子育て、いつも天災を怖がり、子どもたちと離れることができなかった私が、自分と自分の周りで起きることとの境界線を持ち、
HSPと非HSPの違いを本当に理解し、今まで狭い世界で生きてきたところから、もっと広い世界を見てみること、感じてみること。
皆との繋がりを感じて生きていくことができることを体感として感じることができ、
怖いことよりも優しいことが、周りにあることが多くなりました。
そして、周りの人の優しさを受け取れる私になった、そんなプログラムです。
優しさを受け取れる私になるまで、本当に長かった・・・。
でも、子育てには、その優しさが必要です。
どこかにいる優しい眼差しを、あなたとあなたの子どもに向けてくれる存在に、自ら会いに行って欲しいし、
もっと自分の行きたい場所を人を、お母さんたちは求めていいと思う。
そんなことを今回、末っ子が「学校に行かない」を選択し、フリースクールにいくようになり、感じます。
より多くの大人が、体を感じることができるようになれば、子どもたちの住む世界も優しいものとなります。
どうか、大人のみなさまに、そして、多くのHSCの子どもたちに、この優しい世界が届きますように。それが私の心からの願いです。
◆これまでのコラム
・ひとはいるだけで完璧な存在〜HSCの子どもが教えてくれた美しい世界
・中学生になってもひとりで留守番(自宅学習)ができない我が子への処方箋
・HSS×HSC洞察系男子、学校に行けるようになったのは、母の完璧に宿題やるのが正しいという呪縛からの解放と、宇宙との会話のおかげ♪
・大人も子どもも、困ったときこそ、誰かとつながろう~子どものころから子どもは子どもの人生を生きるのが、当たり前になる社会を目指して。
・HSCちゃん、環境や状況がその子に合っていれば、今を楽しむ力、ハッピーオーラもひといちばい!!
・「不登校、その子についていけば大丈夫。」~不登校1か月からの小規模特認校への転校
・HSCの子どもがひとりフィットする環境に出会えて変化した我が家のこと
・HSP洞察を楽しむ ~HSCちゃんのお母さんである、HSPさんへ
・我が子との関係性にあるちょっとした違和感は、小さな小さなHSCな自分の愛着問題?!~その痛みの程度は、深い!そして大人の想像をはるかに超えている。
・感覚系HSCちゃん、小規模特認校へ ~不登校の一番の根っこの原因は給食のデザートだった!?
・通学とオンラインのハイブリッド登校~目に見えないけど、あることを信じてみる
・体が元気で、気持ちを出せて親に受け取られていれば、チャレンジも乗り越えられる
・言葉にできない気持ちを、歌なら伝えられると思うから歌うんだ。
・『点数じゃない。その先の学びをしたい。』~一つの選択肢としての高校受験 地域みらい留学
・「うちの子、今、こんなことに困っています。」を、その時、学校に伝えてみた。 〜登校しぶりで欠席したときに行ったこと。
・みんなと本当に心と心でわかり合いたい〜感覚系HSCの我が子の本当の願い
・ここでは「できる」を、体験しています〜高校生のHSCちゃん親元を離れて暮らす。
writer: 大西愛(16歳女子、11歳男子、10歳女子の母)
・HSC/HSPメッセンジャースペシャリスト・キャリアコンサルタント・病児保育士・子育て支援員
・子どもと一緒にひとりひとりとゆったりと。ぐずったり笑ったり♪感性豊かな子育てを楽しもう♪♪
https://note.com/a_haiji/
・Facebook: https://www.facebook.com/ai.onishi.5/